こんにちは、ぷれ子です。
今日は、今の季節に始めやすい水草のボトルアクアリウムの作り方だよ。
初めての人でもわかるように、ボトル選びの段階から話をしていくね。
ボトルアクアリウムに使いやすい水草達の紹介もあるよ。
この記事の目次
ボトルアクアリウムはバランスドアクアリウムとは違うんです
さて…ボトルアクアリウムが作りたいんだっけ?
ええ!そうですわ!あの小さい世界に憧れを感じてもうまる2日もたってしまったんです!
2日かぁ…じゃあまだ何も調べていないってかんじ?
なんで調べなきゃいけないんですの?
教えてもらったほうが楽だし早いですわ!
(こいつ…)
さて、この高級な年代物のワインのボトルで…
ちょっとストップ!
そんなボトルだと口が狭すぎて手入れができないよね?
え?
手入れって必要あるんですの?ボトルアクアリウムって確か
中にいる魚が糞をいして、それを植物が分解する自然サイクルにより、何もメンテナンスしなくても大丈夫な完璧な理想郷
じゃないんですの?
いや…よく勘違いしている人がいるけど…もしかしてバランスドアクアリウムってやつのことかな?
(まぁバランスドアクアリウムだけが理想郷ではないけども…)
あ!それですわ!
うーん…たしかにそんな話はいろいろなところでされているね。
ただバランスドアクアリウム自体、定義がややこしくて難しい…
そんなマニアにしかわからないようなこだわり話はいらないですわ!
ワタクシの求めるボトルアクアリウム=バランスドアクアリウムとして話してくれればいいんですの!
いや…あのねボトル規模での…萌菜のイメージしているようなバランスドアクアリウムってのは…凄く難しいよ?
文字通りバランスをとらないといけないからね…あの小さい範囲で。
えーそうなんですの。
あたりまえだろう…そう簡単にはいかないって…
ほら、よく「この砂をいれておけば大丈夫!」みたいな商品も発売されているけど…あれってなかなか微妙じゃん?
あーたまにありますわよね!
100円均一で買ったようなボトルになんかカラフルな「水を浄化する砂」とかいれて、適当に水草をいれて「これはボトルの中だけで完璧なサイクルが出来上がった、自然アート作品です」ってとんでもない高額をつけて売っている商品。
やけに具体的だな…
確かにそういうのはあるね。
まぁ、何をアートというかは個人の勝手だから私はなんとも思わないけれど…それで完璧なサイクルってのはありえないね。
結局、うまく扱わないと、水草が枯れたり溶けたり、水が腐ってきたりコケがはえたり…
そ…そうらしいですわね…ワタクシよくわかりマセーン…
まぁボトルアクアリウムみたいな小さな世界って、光とか気温とかの外部からの影響をうけやすいものだから…置き場所次第でかなり変わるよね。
そういう部分までしっかりと意識して作っていくってのはとても難しいのはわかるよね?
だからこそある程度は人間が手を入れて管理する必要があるんだよ。
一時的にバランスよく行けていても、それはバランスドアクアリウムではないからね。
まぁよく目にするボトルアクアリウムは、基本的にバランスドアクアリウムとは別物って感じで覚えておいてくれれば、勘違いも少なくていいんじゃないかな。
(相変わらず話の長い人ですわ)へ…へぇえええ…ちょっと屁理屈っぽいけど…確かに…そ…そのとおりですわねぇ…
もしかしてお前…高額な「自然アート作品」買っちゃったの?
そそそそそそんなこと…
まぁいいや、今日はそこまでお金をかけないボトルアクアリウムを説明するね。
ある程度人間の手で管理しつつ、綺麗に維持するようなものね。
まぁ、とりあえず魚は無しで水草だけにしようか。
え?なんで魚はだめなんですの?
ま、ワタクシお金ならたくさんあるから費用なんていくらかかってもいいんデスケドネ!
キャハッ!
(そんな考えだから変な商品つかまされるんだよ)
うーん、魚をいれるとね難易度がガツンと上がるんだよ。
まぁそれについても後で説明するね。
あ、はーい!
よーろーしーくーでーすーわー♪
(なんか今日のコイツやけに腹立つな…)
水草のボトルアクアリウムを作ろう!
さて、ここからしっかりと楽しめるボトルアクアリウムを作っていこう。
順番としては
- ボトルを選ぶ
- 底床(底に入れる砂や土)などを選ぶ
- メンテナンス器具などを選ぶ
- ボトルのベース作り
- 水草選び
- 水草を植える
というかんじかな。
それでは一つづつ説明していくね。
ボトルを選ぶ
まずはボトル選びだね。
これはとても肝心だよ。
ポイントとしては
- できるだけ水が多く入るもの
- 口が大きく開いているもの
- (蓋などが)錆びたりしないもの
だよ。
もう少し贅沢を言うなら
- 蓋が透けていて光をとりこめるもの
- 蓋がプラなどの加工のしやすいもの
ということも付け加えたいね。
じゃあこのポイントを、何故かちょっとイライラしているフィッシュさんに聞いてみよう。
▼フィッシュさんはなんでそんなイライラしているの?答えは以下の記事の文末のやりとりに!
>>熱帯魚のヒーターは梅雨時期に外さないで!水温管理の話
教えてちょっとイライラしているフィッシュさん「ボトル選び」
・できるだけ水が多く入るもの
えーっとですねこれは…単純なのです!
水が少なければ少ないほど外気温の影響も受けやすくなるから維持がしづらくなるのです!
それくらいわかりませんか?
・口が大きく開いているもの
えーっと…あんまり口が小さいと…手…はりいませんよね?
ワインボトルとかだとピンセットもスポイトも届きませんよね?そんなんどうやって手入れするのですか?
・(蓋などが)錆びたりしないもの
水を入れるから当然なのですがー!
当然なのですがー!
どうしても使いたいならそれなりな対策をするしかないですね!
水草に悪影響のない防錆あなたにできますか?
・蓋が透けていて光をとりこめるもの
あーはいはい、これはですね、上から光を当てた時にその光がちゃんと届くようにするためですね。
蓋をしないという選択肢もあるにはあるんですけど!
埃の侵入防止したいですからね!
・蓋がプラなどの加工のしやすいもの
蓋に隙間がなく密封していると、中の水温が上がりやすくなりますよね?
だから穴あけとかするんです。
金属でも加工できれば問題ないんですけどねー!
金属は硬いのですよーだ!
うん、ありがとうフィッシュさん。
基本はそんな感じだね。
そういうことを踏まえると↓みたいなボトルが良いかな。
これは通販サイトで販売されているプラスチック製のボトルなんだけど、意外と透明度も高いしボトルアクアリウム用としても人気が高いよ。
蓋はもともと穴あきで、完全な白ではなく半透明的な感じだから、明かりも取り入れやすいね。
水はそこまで多いとは言えないけれど、ボトルアクアリウムとして考えるならまぁありかなってかんじだよ。
そんなかんじで、君だけのボトルを選んでみようね。
底床(底に入れる砂や土)などを選ぶ
さて今度は底床を選んでいこう。
これはいろいろな選択肢があるけれど、水草を育てる前提で選んでいくのが良いと思うよ。
サンゴ砂とかは、大半の水草が好まないアルカリ性という水質に変化させてしまうので良くないね。
こうなると
- 水質に影響の無い底床
- 水草育成にプラスになる底床
という選択肢になるよね。
今回は水草育成が主体になるから「水草育成にプラスになる底床」を選択することにしよう。
狭い環境だからこそ、少しでもプラス要素を稼いでおきたいからね。
さて、それがどんな底床かと言うとソイルだ。
これは土のようなタイプだよ。
水流が強い水槽とか、使用量が多いと使うのが難しかったりするんだけれど…ボトルアクアリウムは水流もないし、使う量も少ないから、まぁまぁ初めてでも大丈夫な範囲内だと思うよ。
ソイルには色いろあるんだけど、水質を弱酸性の軟水に傾ける性質があるというものを選択しておけばいいかな。
私はパワーハウスというメーカーのAIRスカイが好きだよ。
ただ今回はそんなに量もいらないから…
プラチナソイル1リットル
くらいでいいんじゃないかな?
これもなかなか使いやすいソイルだよ。
メンテナンス器具などを選ぶ
さてこの段階でメンテナンス器具なども揃えておこう。
まず用意したいのが
GEX ラクラククリーナースポイトだ。
単純に言えば大きいスポイト。
これで水を変えたりするんだよ.
中の水を捨てる時にボトルを傾けたりすると、ソイルが偏ったり水草が抜けたりしてしまうからね。
ほんとにあると超便利。
他に欲しいものといえば
バケツ代わりのプラケース
長いピンセット
というかんじだね。
バケツだと大きすぎるから、こういうもので代用するんだ。
足す分の水を用意するためにこれは2つほしいね。
プラケースでなくても小さいバケツ、タッパ…ボトル…使いやすければなんでもいいよ。
長いピンセットは水草を植える時に使うものだね。
短いものでもできないことはないけど、正直手をボトル内に入れると先に植えた水草が引っかかって抜けたりするからね…
もう一つ贅沢言うならカルキ抜き。
「え?カルキって魚に有害なだけでしょ?水草ならよくない?」
と思うかもしれないけど、たまにあるんだよね…水草でもカルキ抜いたほうが調子が良い時。
あ、それと水温計ね。
やっぱりあると無いとではぜんぜん安心感が違うよ。
特にボトルは水温変動が激しいからね、ちゃんと見ておきたいよね。
そう高くないものだから、ジュース一本我慢するつもりで買っておこう。
ボトルのベース作り
さてここで一度買い物は終了。
ボトルのベースをつくるよ。
水草はこれができてから買うんだ。
準備ができていないと、水草を長いこと放置しておくことになるからね。
実は、このベース作りは…ちょっと日にちがかかったりすることもあるんだよ。
まず最初にボトルの置き場所を選ぼうね。
置き場所は
- 温度変化が少ない
- ある程度の明るさがある
- 直射日光があたらない
まぁ、イメージとしては
- 直射日光があたらないレースのカーテン越しの窓辺
というような場所を探そう。
さてその後の手順を説明するね。
- ボトルを綺麗に水洗い
- ソイルを厚さ3~5センチ程度敷く
- ソイルの上にビニール袋を切ったものを乗せる
- 静かにカルキ抜きした水を注いでいく
- ビニールを取り出す
じゃあ、これをイライラして八つ当たりしてしまったことに自己嫌悪しているフィッシュさんに、気分転換のためにも詳しく解説してもらおう。
フィッシュさん、気を取り直すつもりでがんばって!
教えて自己嫌悪しているフィッシュさん「ベース作り」
1.ボトルを綺麗に水洗い
洗剤はだめなのです…水草にとってはよくないですからね…
中古のボトルとかで、何か汚れが付いている場合は熱いお湯につけ置きとか…して…綺麗にしてください…
その過程で洗剤を使用しなければいけないような状態の容器の場合は、その後にしっかりと洗い流し…
つけおき→水を捨てる→つけおき→水を捨てる
と何度かくりかえすと…いいのですよ…
2.ソイルを厚さ3~5センチ程度敷く
この厚さはひとそれぞれなんですが…あまり浅いと水草が植えれないんです…
深すぎても良くないけど浅すぎても良くない…
そんな目安として3~5センチをとらえてほしいのです…
3.ソイルの上にビニール袋を切ったものを乗せる
これはですね…注ぐ水が直接ソイルにあたって水が濁らないようにするものなのです…
4.静かにカルキ抜きした水を注いでいく
はい…静かに注いであげてください…
5.ビニールを取り出す
そうですね…ビニールの役目はここで終わり…あたしも…
…なんかごめんねフィッシュさん。
テトラミンあげるから元気だしてね。
さてここまで作ると水が少し濁っていると思うんだ。
でもそれは仕方のないことだから気にしなくていいよ。
そのうち落ち着いてくるからね。
それよりもまずやってほしいことがある。
それは
- 水温の測定
だ。
できるだけこまめにいろいろな時間帯ではかって、極端な低温、高温になっていないかチェックをしよう。
特に気になるのは高温。
水温が簡単に30℃をこえてしまうようなら、置き場所を見なおしてみよう。
冷えすぎる場合も同じだね。
高水温、低水温は知らぬ間にやってくる
気を付けて欲しいのは、水温の上昇が知らぬ間に起きてしまうこと。
「ちゃんと計測しているから大丈夫!」
と思っていても…意外と見落としてしまうことがあるんだ。
水温を測るというと、一番気温の高い感じのするお昼あたりで問題なければよしとしてしまう人がいるけれど、それは危険だよ。
夕方の西日が差し込むような部屋は要注意だ。
西日があたっている間だけ、高水温に…なんてことは意外とあるパターンだよ。
逆に低水温の場合は、殆どの人が寝静まっている朝方とかに多く見られるよね。
そういうことを意識して、場所を選んでいくといいよ。
昼と夜でボトルの置き場所を変える人が多いのには、そういう理由もあったりするんだ。
冬場なんかは夜間は、人が寝ているような保温性の高い部屋に移動して、発泡スチロールの箱に入れたりする人もいるよね。
もしどうしても保温がうまくいかないなら、パネルヒーターなんかが使いやすくておすすめだよ。
高水温対策が意外と難しいのは…
日除けをしすぎて、水草に光が行かないというパターンになりがちな時だよね。
別途でライトを用意できないなら、できるだけ低い光量で耐えれる水草にするとか、東向きの窓を選択するとか、ボトルと窓の間に簾をいれて光量を調整するとかしてみるといいんじゃないかな。
▼高水温はアクアリウムの敵
>>夏を冷やせ!クーラーにファン、熱帯魚水槽の高温対策!
水草選び
さて、水温が安定していることがわかったらいよいよ水草選びだ。
水草の選び方を、テトラミンの赤いやつだけをより分けて食べて元気になったフィッシュさんに話を聞いてみよう。
元気になりました!ちょっとあっちの水槽でひと泳ぎしてきます!
あ…うん、かわりに私が説明するね。
水草は、単純な話だけど
- ボトルで育てやすいものを選ぶ
ということだね。
まぁこれはある種「簡単に育てられる強い水草」を選ぶという風に捉えがちなんだけど…実はちょっと違うんだ。
どちらかと言うと
- ボトルという環境に適応しやすい水草を選ぶ
というかんじだね。
水槽で育てやすい水草が、必ずしもボトル向きだとは限らないということだよ。
じゃあオススメは?と言われるとそれもちょっと難しい。
なんでかって言うと、水温や光の環境がひとそれぞれだからね。
一応参考用に、私がボトルアクアリウムで育成してこれはいいぞ!と思った水草を紹介していくから参考にしてみてね。
水草を買ったら速やかに家に帰る事。
車内に置き去りにしたりすると、暑すぎて茹で水草になっちゃうんだ。
通販の場合は必ず着時間に受け取ろうね。
午前便にしておくといいよ。
水草を購入するときのコツは、種類と量を少なくすること。
種類が多いと手入れがむつかしくなることもあるし、一度にたくさん入れ過ぎると育つ余裕が無くて逆に綺麗に仕上がらなかったりするからね。
エキノドルス・テネルス
背の低いエキノドルスの仲間だよ。
小さなボトルで使える水草って、こういう趣のものはなかなか無いんだよね。
他の水草と合わせて、レイアウトの中で差を付けたい人におすすめかな。
ナヤス
好き通った綺麗な水草で浮かべておいても育つんだ。
植えてもいいけどね。
ただちぎれやすい。
ちぎれやすい水草ナンバーワンか!って言うくらいちぎれやすいから…扱いはそっと優しくね。
まぁ節からちぎれた場合は、それをソイルに挿しとけばまた伸びてくるんだけども。
しっかりし育ててあげると、だんだんちぎれにくくなってくるよ。
アナカリス
耐寒性も耐暑性も結構あるよ。(限度はあるよ)
どこでも売っている水草だから
「え~アナカリスなんて普通すぎてつまんなぃょ(๑˃̵ᴗ˂̵)و」
とか言う人もいるけど、ちょっと校舎裏来いやってかんじだね。
校舎裏でアナカリスの魅力についてこんこんと語っちゃうよ。
アナカリスの半透明の葉はボトルのような狭い世界でも綺麗に映えるよ。
うねって伸びるから、狭い空間を複雑に演出してくれる部分もすてきだね。
よく育つと軸の部分から長い根をおろしてくれるから、ネイチャー感もばっちりだ。
もっと言うなら光のあて具合等の環境により、葉が小型化したりするのを楽しみやすい水草でもあるね。
君もアナカリスにはまってみようよ。
マツモ
大人気のマツモは、元々浮遊する草なんだ。
だから根を出さない。
植えても浮いてきてしまうのは別に正常なことなんだよ。
水面に浮かべて育てておけばいいかんじに光を身体に透き通らせて、緑色の世界を演出してくれるよ。
ロタラ・ナンセアン
超個人的な乾燥だけど、ロタラの中でもこのナンセアンは下の方の葉が落ちていかない(気がする)んだ。
ロタラ系は上手く育てないと、上の方だけ葉っぱが残ってしまう種類が多いからね。
ただナンセアンは空気中に適応した「水上葉」がよく売られているから注意が必要だね。
その場合は水中化するまでじっくりと待とう。
サルビニア・ククラータ
浮草だね。
でもこれは光が少ないとかなり小型化するんだよね。
まぁそれがかわいいんだけども、そこからさらに光が弱すぎるとうまく育たないこともあるね。
ウィローモス
この水草は流木に活着させて使うイメージもあるけど、水槽の中に沈めておいても育つよ。
ボトルアクアリウムならフィルターに吸い込まれたりすることもないからね。
まぁ綺麗にやりたかったら流木にちゃんと活着させたほうがいいかもだけど。
この手の水草は意外と色んな種類があるから、ボトルを並べて集めてみてもいいかもよ。
私は南米ウィローモスと呼ばれているやつが好きだね。
水草を植える
さて水草を植えていこうね。
マツモやサルビニアあたりのものは浮かべておけばいいから、一瞬で作業が終わるね。
植える時はまず、一本ずつきれいにバラそう。
根を痛めたり茎を折ってしまわないように丁寧にやろうね。
この作業をしている時は、水草が乾燥しないように。
浅く水を貼ったトレーなんかに並べても良いね。
水草は一本ずつ丁寧に植えていこう。
長いピンセットはこの時に便利なんだ。
ある程度間隔をあけて、背の高くなるものを後ろに、背の低い物を手前に置くようにするといいよ。
まぁ丸い形のボトルで、手前とか後ろとかっておかしな気もするけどね。
丸い形状を逆手に取るなら、中心に背の高い物、その周囲に背の低い物という配置もアリだね。
何度も植え直ししたりすると、だんだん根が傷んでしまうから、ある程度どこに何を植えるかイメージしてから作業をはじめるといいよ。
この作業が終われば、とりあえず完成だ。
本当の完成は、水草がしっかり育った時…いや水草が成長している限り完成なんて無いのかもしれないね。
何気持ち悪いこと言っているんですの?
ボトルアクアリウムでメダカやアカヒレ、ベタ、ミナミヌマエビなどを飼育したい人へ
ボトルアクアリウム、なんとか完成ですわ!
うん、お疲れ様。
なんか生き物入れたいですわね…
うーん、入れてはダメだってことはないけど、ちゃんとその生き物に関する知識をつけてからに…
何なら飼えるんですの?
(話聞けよ…)よく飼われているのはメダカ、ベタ、アカヒレ、ミナミヌマエビとかだね。
ただ、ボトルは狭いせいで水が少ないから環境が不安定になりがちだから…
一番強い生き物はどれですの?
(話聞けよ…)強い弱いで考えたらだめだよ。
単純な話だけど、ボトルみたいな限定された環境で生き物を飼育するってのは、けっこう難しいことなんだよ。
まぁ、水槽より狭いしフィルターとかもないし当然といえば当然ですわね。
そうだね。
ボトルアクアリウムの維持管理と、その生き物の維持管理を両方ともしっかりと意識して考えてみるといいかもね。
なんかボトルアクアリウムってたくさん覚えなきゃいけないことあるんですのね…
(当たり前だろう…)まぁ
「どんな生き物ならボトルで飼えるか」じゃなくて「この生き物をボトルで安全に飼うのには何をするべきなのか」という視点を持ってほしいかな。
物は言いようですわね!
いや…ちょっと違うだろそれ。
▼こっちも読もう!
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ボトルアクアリウムの管理
さて、今度はボトルアクアリウムの管理を覚えていこう。
今回の管理方法は最初に話したとおりの「水草のボトルアクアリウム」の管理だから、生き物がいる場合はちゃんと追加で必要な知識をつけようね。
基本的な管理は
- 様子を見て決める
ということ。
はぁ?そんな曖昧な答えで良いと思ってるんですの?
黙れ馬鹿。そして話を最後まで聞いてくれ。
ボトルアクアリウムは基本的に窓際の光とか、外気温に頼って管理している人がほとんどだと思う。
そういう理由からも、ボトルアクリウムは置き場所に左右されやすいんだ。
光の具合や気温は季節によっても変化してくるから、いつも同じというわけにもいかないし…。
だからこそ常に様子を見て決めていって欲しい。
例えば
- 水草が枯れる→光不足、水温不足もしくは高すぎる
- 水草が溶ける→水温が高すぎる、水上葉が溶けている、水が合わない
- 苔が発生する→光の当たり過ぎ、水質が不安定
などなど、いろんな疑いをもって行動するかんじだね。
水温計でのチェックもとても大切だよ。
ボトルを動かす以外には、日除けを強くしたり、ライト、パネルヒーターなんかを使って調整する方法もあるよ。
小さな世界だからこそ、移動しやすいという利点を最大限に活かして維持して欲しいんだ。
水草が溶けたり枯れたりした場合は、早めに取り出そう。
そのままいれておくと腐敗してコケの原因になることもあるからね。
溶けてしまったものは、クリーナースポイトなどで吸い出してもいいよ。
長いピンセットも役に立つね。
時折水をかえてあげることも良い方法だ。
水は水温を揃えたものを使用したいね。
ボトルの横にプラケースに入れた水をしばらく置いておけばだいたい水温は揃うよ。
水を一気に注ぐと、ソイルが舞い上がったり、水草が抜けたりするからクリーナースポイトを使用して静かに水換えを行おう。
できればカルキ抜きをした水にしようね。
あとはトリミング。
伸びすぎてきた水草をカットするということだね。
これは水草ごとにやり方が違うからなんとも言いがたいけど、ちゃんと切れるハサミを使おうね。
手でちぎろうとすると、抜けてしまったりするからね…
ぷれ子のワンポイントアドバイス
私の場合は今はほとんど水換えをしていないよ。
ボトルアクアリウムを立ち上げたばかりの頃に、3分の1程度を数回繰り返した感じかな。
立ち上げの初期は、コケが出やすいからその対策でもあったね。
クリーナースポイトを利用して、ふわふわした茶色のコケを水換えついでに吸いだした感じだね。
今の管理方法は、蒸発したぶんをこまめに足す感じだよ。
私の置き場所は光量が少し足りていないから、LEDライトを軽く当てて補っているよ。
まぁ最初からこういう感じで維持できそうな水草、置き場所を選んでいるというのはあるけどね。
まとめ
さて今日の話はボトルアクアリウムだったよ。
ボトルアクアリウムのノウハウは、身についてくるといろいろなものに使用できたりするから面白いよね。
例えば小型水槽で、無加温、無濾過(ヒーターやフィルターを使用しない)の止水(水が動いていない)水草水槽を作ってみたりね。
他にもテラリウムの浅くて水量が少ない部分での水草育成に役立ったり。
逆にボトルアクアリウムを極めていろんな水草を個別で管理してもいいよね。
小さな世界に大きな夢。
うん、なんか自分で言っていて恥ずかしくなってきたよ。
おい小魚、どうしてそんなに情緒不安定なんでチュか?
え…小魚ってあたしのことですか?
そうでチュ!
おい!そこのマニア!なんでそんなに話長いんでチュか!
え?マニアって私の事?
そうでチュ!何ちょっと喜んでるんでチュか!
いや、マニアとか言われるとさ、なんか「詳しい人」みたいで嬉しいよね。
キモチワルイでチュ!
まぁ今日はキモマニアの事はどうでもいいとして…小魚!
どうしてそんなに情緒不安定なんでチュか!
なんか心配になるから情緒不安定はやめるでチュ!
あ、心配しなくても大丈夫なのですよ。
これは…多分…月の満ち欠けの影響なのです…
WHAT’S!?
ほら、魚の産卵って満月の夜に起きるとか言われているじゃないですか。
きっとあたしもそういうかんじなのです…産卵するわけじゃありませんけど…ルナティックルナティックルナティック…月のティアラ…女神様…クリスタルパワー…ラミパス…ピピル…ブツブツ…
(ヤバイ扉を開いてしまったでチュ)
(危ねぇ…)
初めまして、ぷれ子様。HNあずさと申します。
昔から水族館とかが好きだったんですが、諸々あって通うこともできず、ストレスやばかったんで、ボトルアクアにチャレンジして半年ほど経ちます。
正直割と過密なのですが、水換えこまめにかつ様子見しながら頑張っております。
あ、それでです!
今回は、お礼を申し上げたくてこの場を借りさせて頂きました。
ボトルアクアにチャレンジしようと決めたものの、実際どうなるのか、どういった覚悟や備品が必要なのか……色々な意見が蔓延しておりましたので、メリットとデメリットの解説がとても参考になりました。
大抵のボトルアクアのページでは、いわゆる『決めつけ』が大半の事が多かったもので……。方向性は極端でしたが……。
水槽がおけないけれど、魚の飼育にはチャレンジしてみたい。そんな私みたいなタイプには、『こんなデメリットもあるけど、それでも良ければやってみたら?』という感じのぷれ子様のスタイルはありがたかったです。
そしてジャンボスポイト本当に買って良かったです。流石ぷれ子様愛用品、ものすごく役立ってます。
環境上ヒーターも使うのは難しいため、現在は朝晩に梱包材や発泡スチロールケースを利用しながら可能な限りの保温に努めております。
いつかはミナミヌマエビの抱卵が見られたらなぁ、と思いつつ、のんびり見守っているところですね。
長くなってしまいました。
言いたかったのは、『ボトルアクアについて取り上げてくださってありがとうございました』だったんですが……。
この感謝が、少しでも届いてくだされば嬉しいな、と思います。
改めて、ありがとうございました。
今後のご多幸をお祈りしております。
あずささんこんにちは、はじめまして。
とても素敵なコメントありがとうなんだ!
私の伝えたかった思いをすごく受け取ってくれてありがとう!
私もまだまだ勉強中だし、上手に話せていないこともたくさんあるからそう言ってもらえてとても嬉しいよ。
あずささんみたいな愛情たっぷりの人にはボトルアクアはぴったりだね!
お話を聞いていると、とても大切にしているのが伝わってきて、私もなんだかとても嬉しいんだ。
これからもいろいろがんばってみてほしいんだ!
追伸
あのスポイト最高だよね!
ぷれ子様
早速の返信ありがとうございました!
まさか返信頂けるとは思っておらず……感動です!
今回は、前回に書き忘れてたなぁ、と思って、再度お邪魔させて頂きました。
前回チラッと書いた通り、私はアクアリウムに関しては超初心者です。
だからボトルアクアにチャレンジしたようなものです。(勿論、水量だとか水温調整とか水換えとか、ぷれ子様のご意見を初めに、それなりに下調べはしたつもりですが)
それで今まで無事に維持できたってこともあるのですが。
実は先日、急遽入院することになってしまって。
1週間ほどボトルアクアも放置せざるを得なかったんですよ。
ぷれ子様のお話では、『それなりに安定していれば、1週間程度は問題ない』とのことでしたので、少しばかりドキドキしながら運を天に任せる気持ちでいたのですが……。
退院して見てみたら、一匹も落ちることなく、皆元気でいてくれたんです。
あの時、『ああ、ボトルアクアで様子を見て考えていくって、凄く大切なことだなぁ』と実感しました。
今はいじらない方が良さそうだな、とか、少し汚れが酷いからこまめに少しずつ水換えしよう、とか。
そういった視点って、アクアリウムに限らず大切ですね。
ぷれ子様の仰る通り、私達には『ベスト』は分かりません。
だからこそ、より『ベター』は何か……それをしっかり考えていくことが、命を預かる責任だな、と、とても強く思いました。
要はぷれ子様の諸々のお話やページを拝見した結果、うちのボトルアクアは崩壊することもなく放置期間を乗りきれました、ありがとうございます!
これからどんどん寒くなってきそうですし、うちのボトルアクアにいるアカヒレもミナミヌマエビも活動低下してるみたいですが、無事に越冬してくれれば嬉しいし、そのために私も出来ることはしていけたらな、と思っています。
長々と失礼しました。
ぷれ子様のお話は、超初心者な私にも分かりやすいので、本当に助かっております。
今後も参考にしたいし、もしかしたら質問もするかもしれませんが、その時は少しだけお付き合い頂ければ幸いです。
ぷれ子様も、お風邪等召されませんようお気をつけて。
あずささん返信ありがとう。
いつも待たせてしまって、申し訳ないんだ!入院おつかれさまでした。もうお体は大丈夫ですか?
そして今日も、とても素敵な話を聞かせてくれてありがとうなんだ!一週間放置して問題なかったのは、本当にあずささんがボトルアクアリウムを大切にして置き場所とかいろいろ考えた結果だと思うんだ!
あと、私達のサイトをたくさん褒めてくれてありがとう。すごく嬉しいんだ!