はい、こんにちは。根黒ぷれ子だよ。

今日はベタの混泳相性について徹底的に解説していくんだ。

 

ベタって混泳可能な魚っているの?

種類別の相性は?

おすすめの混泳相手って結局どれ?

 

なんだかんだ混泳のトラブルの多いベタ。その理由と混泳成功の秘訣を私と一緒に覚えていこう!

当記事について

当記事では「ベタは混泳で失敗する人が多い」ということを踏まえ、トラブルを事前に予測、防止していただくために「リスク」についての解説が多めとなっております。これらは決して、成功例を批判するために書いていないものであることは、どうかご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

フィッシュさんフィッシュさん

混泳は成功すればなにも問題ないものですが、もし万が一にも失敗してしまった場合、取り返しの付かないこととなっちゃうことがあるのです!だからみんなも、少し自分に厳しく考えてみてほしいのです!

ベタが混泳に向かない理由は縄張り意識だけ?

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ベタ混泳

虫季萌菜虫季萌菜

ぷれ子さん、ベタが混泳に向かない理由って縄張り意識が強すぎて喧嘩っ早いからでしたっけ?

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

あーうん。それが主な理由だけど……ねぇ。うん。まぁそれが主な理由だけど、ねぇ。うん。

虫季萌菜虫季萌菜

他にもあると?

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

お、よく気がついたね。

虫季萌菜虫季萌菜

(あんな思わせぶりな言い方されたら誰だって気が付きますわよ。)

ベタは混泳に向かない。

そういう話を聞いたことある人はたくさんいると思うんだ。

 

その主な理由は、ベタのもつ強烈な縄張り意識。萌菜の言う通り喧嘩っ早い魚だからだね。でも実はベタが混泳に向かない理由はそれだけではないんだ。

ベタが混泳に向かない理由

  • 強い縄張り意識
  • 水深の深い水槽が苦手
  • 水流が苦手
  • 大きなヒレが傷つきやすい

こんなかんじでベタって意外と癖がある魚だからね。混泳相手と性格的な相性が悪くなくても、環境が合わないなんてことがあるんだよ。

 

もう一つ、ベタの混泳で気をつけたいこと。

それは個体差が大きいということ。

「うちでは◯◯と混泳できてるよ!」なんて話を聞いて、自宅で試したらアウトなんてことが度々起きているんだ。そしてこの最中の混泳は、本当に失敗例が多い。

だからベタの混泳は基本的に失敗する可能性が高い前提で考えていかないといけないんだ。

ベタの混泳失敗対策は隔離箱がおすすめ

ベタを混泳させていると、ある時期まではいいんだけどある日突然トラブルが起きてしまうことがあるんだ。魚は生き物だからね、常に調子が一定ではないんだよ。

 

そんな日が来た時の対策は、ベタを別の水槽に移動すること。ただ予備の水槽とかは持っていない人も多いよね。そんな時大活躍するのが、隔離箱。

水槽の水を使うから、すぐにベタを隔離できるんだ。ただ隔離箱は狭いから、一時的な避難場所として考えておくほうがいろいろ良いとは思うけどね。ただベタは魚の中では隔離箱耐性があるほうだから、一個持っておくと本当に良いよ。(魚の種類によっては隔離箱は狭すぎて嫌がって餌を食べなくなったりもするんだ。)

 

いざという時に隔離箱。

 

隔離箱があるだけでベタの隔離がスムーズに行えるってのは、混泳したい人からすれば本当に大きなことだと思うんだ。備えあれば憂いなしのつもりで一つ持っておくようにしよう!

種類別!ベタとの混泳相性徹底解説!

さてここから、ベタの混泳相性を種類別に解説していくよ。

ベタには種類がいくつかあるから、今回は一般的に売られている「トラディショナルベタ(ベールテール)」のオスを基準に解説していくね!(クラウンテールやプラカット、ハーフムーンなどの改良ベタを飼育している人は同じように考えてくれたら良いよ。)

 

 

ここからの解説を読む前に覚えておいてほしいのは、ベタはどんな魚相手でも混泳失敗する可能性がある魚だということ。

どれだけ「混泳成功率は高い」と言われていても、万が一はありうるということだね。混泳していて、ベタが他の魚を突いたりおいかけたりしはじめたら、隔離などを視野に入れていくようにしなければいけないよ。

 

さて前置きはこのくらいにして、種類別解説行ってみよう!

ベタオスとの混泳相性

まず最初はここから。ベタのオス同士の混泳相性だね。

これはぶっちゃけかなりヤバイ。ベタのオス同士は相当激しく争うからだ。稀にオス同士でも混泳成功って話もあるけど、ベタ自体ムラっけのある魚だからある日突然ボッコボコなんてこともありうるよ。

基本的にこの組み合わせはNGだとしたほうがいいね。

 

 

酷い時は片方が死んでしまうし、そうならなくてもヒレや身体が傷ついてそこから病気とかになったりする危険性があるよ。

 

おすすめ度はゼロだね。

ベタのメスとの混泳相性

ベタのオスとメスなら大丈夫?と思うかもしれないけど、これもかなり危険なんだ。ベタってオスメスの間でも結構争うからね……。ただオス同士よりかは平和が維持されたりすることもあるけど、繁殖モードに入ると「オスがメスをボコることからスタート」なんて激しさだということは覚えておかないといけないよ。

余談だけど「混泳可能!」と言われるメス同士でも、イジメがあったり喧嘩があったりするってのも頭に入れておこうね。

 

 

おすすめ度は「繁殖の知識をつけて、繁殖狙いの一時的な混泳ならあり」ってかんじじゃないかな。

グッピーとの混泳相性

これはかなりおすすめできない組み合わせだよ。ベタは多種の魚に興味を持たないことも多いのだけど、グッピーはオスのヒレが大きいからね。

ベタをいい感じに刺激してしまうことがあるんだ。しかもあの体格で、泳ぎもそこまで速くない。ベタに狙われたらグッピーはすぐにボロボロにされてしまうよ。

グッピーがベタと同じように、水面付近の餌をとることが多い点も注意が必要だね。

 

いろいろな魚の中でも、かなりおすすめできない相手だね。

あと稚魚は結構な確率でベタの餌になってしまうよ。

プラティとの混泳相性

グッピーに近い魚であるプラティは、グッピーほどひらひらしていないし大丈夫でしょ?と思われるかもしれないけど、残念ながら失敗例も多い。ただ体格がある分ベタに攻撃されたときに「耐えられる」ことが多く、気がついて即対応すれば間に合う場合もある。

 

グッピーよりかはおすすめできるけど、積極的にすすめられない、トラブルの起きる確率が高いと覚えておこう。

あとこうした水面付近を泳ぐ魚は、喧嘩をしなくてもベタのストレスになることがあるよ。ベタは群れない魚だから、周りに魚がたくさんいるということを特に好む性質はもっていないんだ。

メダカとの混泳相性

じゃあ、メダカだったらどうだろう?今まで紹介した二種類に比べて地味だし意外とベタの興味外で生息することがあるよ。ただ水面付近を好む魚だから出会いやすいというのはあるね。それで小さいから、餌としてベタに狙われる可能性が高い。

あと、ちょっと気をつけたいのは最近のメダカは派手な種類が多数いるってこと。ひらひらしたのもいるからね、グッピーと同じ目に遭う可能性も否めないかな。あと数を入れすぎるとやっぱりベタがストレスを感じることがあるかもね。

ネオンテトラとの混泳相性

色的に刺激的な気はするけれど、ネオンテトラであれば中層域を泳ぐし、かなり泳ぎのうまい魚だから隠れ家やスペースがあれば混泳成功はしやすいよ。おすすめ度としてはまずまずといったかんじ。

うん、すごく曖昧なんだけど、このあたりの混泳相性ってほんとベタの個体差もあるから数値化は難しいんだよね。でも実際成功させるためにはそういうフィーリングを掴むことが大切かな。

ただ、ネオンテトラが食べらたみたいなケースもあるから、絶対大丈夫ではないんだよね。病気で弱ったときなんて食べれれやすいかな。そういう個体を食べてしまうとベタも病気になり……なんて悪循環に入ることもあるね。

 

あと、ネオンテトラは大丈夫でも、テトラの仲間にはブルーテトラみたいな気の強い魚もいるから注意は必要だよ。テトラって縄張り意識がかなりきつい種類もいるからね。しかも泳ぎが速い。一撃が弱くても突きまくり追いかけまくりで弱らせることもあるから、テトラとの混泳を考える時はそれぞれの性質をしっかりリサーチしておこう。

スマトラとの混泳相性

これは最悪。スマトラは他の魚のヒレをかじるくせがあるからね。ベタなんていい標的になるよ。ヒレが目立つのもあるけど、泳ぎが遅いんだとよねベタは。

だから基本ヒレをかじる癖のある魚とは混泳させないほうが良いかな。ヒレの小さいメスやプラカットでも避けておいたほうが良いよ。

パールグラミーとの混泳相性

グラミーはベタに近い魚で、同じように縄張り意識を持つ魚だからぶつかりやすいんだ。

 

そして一部の種類を覗いて、身体がそれなりに大きくなる。ベタと勝負になったら、かなりの確率でベタが押し負けるよ。よく見かけるパールグラミーとかは結構他種を攻撃することもあるから、組み合わせないほうがいいかな。

いざ攻撃されたときに、手遅れになってしまうくらいベタと体格差があるからね。

ゴールデンドワーフハニーグラミーとの混泳相性

じゃあ小型のゴールデンドワーフハニーグラミーはどうだろう?この場合はベタのほうが強いことが多いかな。

ゴールデンドワーフハニーグラミー自体は大人しめだから、どちらか言うとやられる可能性が高い。餌のとりかたもベタとグラミーはかなり近いから、出会い事故になりやすいと思うんだ。

 

ゴールデンドワーフハニーグラミーはこの手の魚の中で特におとなしく、混泳成功例をよく聞くけれど、それはある意味「特例」だと覚えておくといいかもね。

ラミレジィとの混泳相性

グラミーと同じく縄張り意識の強いシクリッドの仲間、ラミレジィはどうだろう?

 

これはぶっちゃけベタがやられる可能性が高い。ラミレジィはベタも顔負けなくらいムラっけがあり、周りに当たりだした時はかなりの戦闘力を誇るからね。同じ体格なら早々負けないんじゃないかな?

コリドラスとの混泳相性

生活圏がまるで違うから、コリドラスとの混泳は成功しやすいよ。ただコリドラスは水流を好む種類が多かったりするんだ。そしてベタは水流が苦手。つまり環境的な相性はあまり良くないということだね。

 

コリドラスは必ずしも強い水流が必要というわけではない種類が多いから、この場合はベタに合わせることになるかな。

プレコとの混泳相性

コリドラス同様に生活圏がかぶらないけど、プレコの場合は注意が必要だ。なぜならプレコも縄張り意識を持つ魚だから。ちょっとしたときにベタが近寄って……みたいなことが起きてしまう可能性があるんだよね。

そしてプレコの場合、コリドラスより水流を欲しがる種類が多い。そしてフンの量が多いから水も汚れやすい。あとプレコの隠れ家の土管なんかにベタが入ってしまいやすいなど、ちょっと注意事項が多いんだ。

 

他の種類の魚ももちろんそうなんだけど、プレコという魚について知識をしっかりつけてから検討するほうが良いと思うよ。そういう風に考えていくと「うーん、この組み合わせはやめておこうかな」ってだいたいなるんだけど……。

オトシンクルスとの混泳相性

これは失敗例はほとんど聞かないね。ガチで生活圏がかぶらないし、色も派手ではないし。ただオトシンクルス自体がちょっと繊細な魚だから、導入には注意してね。

アカヒレとの混泳相性

アカヒレとベタは正直相性は悪いかな。アカヒレがね、速いんだ。だから餌を取るのが下手なベタからするとちょっと不利でね。水槽サイズにゆとりがないと、ベタが餌どりで負けることが多いよ。

 

対策するならば水面の広さをかせぐこと。アカヒレは水面の餌を取るのが上手、ベタは水面の餌を好む。だから水面が狭いとよくないんだ。ゼブラダニオなんかも餌撮るのが速いから、同じように考えておきたいね。

金魚との混泳相性

これはもうとにもかくにも、体格差がありすぎてキツイね。ベタが完全に押し負けてしまうと思う。いや、金魚大きいしグイグイくるから……。

身体の接触がよく起こるって、あんまりベタにとってはよくないんだよね。

ミナミヌマエビとの混泳相性

ベタの好物は、エビです……。たまに食べない個体もいるけど、ただ捕まえれてないだけってパターンもあるくらいエビが好きです。

ヤマトヌマエビとの混泳相性

ミナミヌマエビよりは機動力があるから、逃げれる確率が高いというかんじかな。ただエビの逃げ場を作ろうとして複雑なレイアウトにすると、追いかけてったベタが挟まったり怪我したりしてしまうんだよね。

 

食べられなければOKというわけではないということが、よく分かる組み合わせだね。

ベタの混泳のコツは?

虫季萌菜虫季萌菜

なんですのここまでの否定的な解説……おすすめ度とかいいつつ全然おすすめしてないじゃないですか。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

いやまぁ、問題ない種類もいるんだけど、万が一起こりうるリスクは把握しておかないといけないでしょ?

虫季萌菜虫季萌菜

まぁ……そうですけど。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

そもそもベタは混泳向いてないんだよ!

虫季萌菜虫季萌菜

また身もふたもないことを……。

 

さてここで一度、ベタがなぜ混泳に向いていないかということをもう一度おさらいしてみよう。

一番の原因はやはり縄張り意識。

これがあるからこそ、喧嘩にならなくても同じ水域に魚が多数いるというのはベタからしたら好ましくない結果になるということ。

 

そしてベタの食性。ベタはエビが好きなことからも分かる通り、肉食傾向を持つ魚なんだ。人工飼料で育てられるから意識することは少ないけど、口に入るものは餌として認識する可能性があるということだね。ベタはエビとなると、口に収まりきらない、自分の体調と同じくらいのサイズでも食べようとすることもあるくらいだからしっかり考えておこう。

 

そしてあの独特の形状。ヒレが大きすぎるせいで、当たり判定が広くラミレジィやグラミーのような縄張り争いをする魚の中でもダメージを受けてしまいやすかったりするってことは絶対に忘れてはいけないよ。

 

販売されているベタを見ても分かる通り、ベタは基本的にある程度育つと単独で管理されるもの。つまり周囲に魚がいる状態に慣れていない魚とも言えるんだ。

そう考えていくと、ベタの混泳成功のコツはベタの生体を理解することにあるとも言える。生活圏がかぶらない、つまりベタと出会いにくい、ベタの視野に入りにくい魚を選んでいくことだ。

こう考えていくと、ベタと混泳相性が良いと言える魚が、かなり限定的な存在であるということが見えてくると思うんだ。

ベタの混泳成功のコツ

  • ベタと生活圏がかぶらない種類を選ぶ
  • ベタが捕食しにくい種類を選ぶ
  • ベタを攻撃しない種類を選ぶ
  • ベタの視野に他の魚が入りにくい環境を作る
  • ベタが他の魚を追いかけたときに怪我をしにくいレイアウトにする

極端な言い方だけど、メジャーな魚の中では、ベタはトップクラスに混泳に向いていないと言えるんだよ

ベタをいっぱい同じ水槽に入れれば混泳成功するの?

時折見かけるテクニックで、同じ水槽にベタをたくさんいれて縄張り意識を麻痺させて喧嘩を防止して混泳を成功させるという方法があるよね。

あれは正直、めちゃくちゃ難しいから私はおすすめできないかな。結構ブリーダーさんなんかが、繁殖したベタを管理するためにそういう手段を取るんだけど、それはあくまでブリーダーさん。知識と経験のある人達だから撮れているバランスだということをまず覚えておこう。

 

通常ベタを過密飼育すると、餌をとれない個体や身体が傷つきやすい個体が出てくる。それにベタは泳ぎがゆっくりしているから、ベタ同士の接触が起きやすく、病気の原因にもなるんだ。

あと一番怖いのはイジメ。弱い個体に複数個体が攻撃を仕掛けるというのは、オス同士の複数飼育だけでなく、リスクの低いと言われているベタのメス同士の混泳でも確認されているんだ。

 

つまりこの方法はベタにおいては、かなりの技術そして対応力を要求されるものだということを覚えておこう。

まとめ

さて今日のお話どうだったかな。ベタは本当に混泳に向いていない魚だってことを、わかってもらえたかな?

今日はリスクをしっかり解説するために否定的なことをたくさん話してしまったけど、ベタの混泳が絶対できない、絶対ダメってわけではないことは私もわかっているつもりなんだ。

ただベタのような失敗する可能性が高い魚を混泳させる時には、混泳中に発生する様々なトラブルを想像し対応できるようにしておくということが大切だと思うんだよね。

 

最後に覚えておいてほしいのは、混泳でトラブルを出したことのないベタもずっと混泳させておいてはだめな場合があるってこと。

ベタって老衰がもろに出て、ヒレが大きいせいで年をとるとうまく泳げなくなったりすることがあるんだ。そうなってしまうと混泳水槽のような推進のある水槽や、他に魚がいる水槽だとその弱りが加速してしまうかもしれないんだよ。

普段温厚な魚でも、弱った魚が相手だとつついたりするからね。

そんな感じでベタの混泳は「しっかり考えて、もしやるならいつでも隔離できる準備を」という感じかな!問題が起きなければそれで良しだからね。

虫季萌菜虫季萌菜

ベタはヒレが大きいから混泳に向いてないってことがあるんですわね。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、そうだね。あのヒレは混泳に置いては不利に働くこともあるね。

虫季萌菜虫季萌菜

プラカットはどうなんです?ヒレ短いじゃないですか。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

あ~。

虫季萌菜虫季萌菜

ん?

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

プラカットはね、ヒレが短いぶん喧嘩がメチャクチャ強いんだよ。

虫季萌菜虫季萌菜

なるほど……。

ベタの飼育について学びたい方はこちらから!

 

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