こんにちは、ぷれ子です。
今日は金魚の飼育、それも「夏祭りの金魚すくい」の金魚について話そうと思うよ。
金魚すくいの金魚がきっかけで、アクアリウムにはまる人は結構多いんだけど…
上手く飼育できなくてアクアリウムから遠ざかってしまう人も多いんだ。
そんな金魚すくいの金魚を上手に飼うためには、本当はしっかりと準備をしておきたいところなんだけど…
「もう金魚掬ってきちゃったんだけど!」
とか
「明日お祭り(金魚すくい)行くんだけど!」
なんて人向けの飼い方も紹介していくよ。
今回はそんなちょっと微妙なコラムなんだ。
金魚すくいの金魚の救い方…というと大げさに聞こえるかもしれないけれど、そんな気持ちで見て欲しいかな。
金魚すくいの金魚なめんな!やつらは過酷な中を生きている
正直、きつい言い方をすれば
ズブの素人が何の前知識も準備もなく金魚すくいの金魚を飼おうなんて甘い
ってかんじかな。
なぜなら金魚すくいの金魚は…
お店でぬくぬく守られている金魚
ではなく
超過酷な環境にいる金魚
だからだ。
お店の水槽でプロにしっかりと管理されている金魚
お祭りで雑に扱われ、老若男女にポイやモナカで弄ばれている金魚…どちらが弱っているかを冷静に考えてみて欲しいんだ。
金魚すくいのあれですわ!えっと…あれですわ!すぐ破れるやつですわ!
当然ながら、健康な魚のほうが飼いやすいよね。
ある程度飼育経験のある人が、お店で金魚を選ぶ時ですら
- しっかり管理されているか
- 健康状態は問題ないか
なんていろいろなポイントを気にして購入したりするものだということを、一度しっかりと考えてみよう。
え?金魚すくいの金魚って特別強い金魚なんじゃないんですの?
だって同じ人間でもワタクシのようにか弱い乙女とぷれ子さんのように強い…
だまろうね馬鹿。
金魚すくいの金魚は、特別強いわけでもないんだよ。
彼らは決して特殊なトレーニングを受けた強化金魚なんかじゃないんだ。
確かに生き物には個体差というものもあるけれど…総体的に見れば、明らかに金魚すくいの金魚は「弱っている」…つまり弱いんだ。
さてここからそんな「過酷な生き様をおくる」金魚すくいの金魚をできるだけちゃんと生かす方法を考えていこう。
飼育環境を用意する
これは最低限大切なことだね。
まず、金魚を飼育するということを学んで準備をしておいて欲しいんだ。
ぬくぬく育った金魚ですら、ちゃんと飼育しなきゃいけないのだから…
弱っている金魚すくいの金魚を飼育するためにはまず「ゆっくり家で療養してくれ!」くらいの心構えが大切なんだよ。
お祭りで金魚すくいをしたい人は、金魚の飼育本でも飼って基礎を頭に入れておこう。
「飼育法は事前に学ぶのが基本」ということを覚えておくと、失敗する確立はガツンと下がるよ。
よく「金魚は水道水ドボン」で飼えるという人がいるけれど…金魚は種類によっては普通の魚よりよっぽど繊細でデリケート…
というかカルキたっぷりの水道水なんかに魚をドボンするのはやめるのです!
よく知りもせず「金魚は丈夫な魚」なんて言う前に、ちゃんと魚の飼育というものを考えてください!
ただ、ここでさらに金魚すくいの金魚だからこそ、気をつけたいポイントというものが出てくる。
ここからはそんな話をわかりやすい例とともに、紹介しようと思うんだ。
夏祭り金魚を家の金魚水槽に入れたら全滅した
これは毎年生み出されている悲劇だね。
何回も話したとおり、金魚すくいの金魚たちはかなり過酷な環境におかれている。
お祭り中だけでなく、お祭り前の輸送、そしてお祭り後の輸送など…調子を崩す要素が満載だ。
そんな中で病気に感染している確率は、実はものすごく高いんだ。
その病気を今いる金魚水槽に持ち込むと…
もう大変なことになるよね。
病気の菌に慣れていない金魚はあっという間に感染したりするんだよ。
だから
「うちの子が掬ってきた金魚、あんたの水槽に入れさせてよ!」
なんて気軽に言わないようにしようね。
知らないだけでその金魚は◯万円なんてこともざらにあるんだ。
それ以前にそれは「人が大切に飼っている金魚」を危険に晒してしまう行為でもあるということを忘れないようにしよう。
もちろん、自分の水槽に入れるのも厳禁だ。
このことから見えてくるのは金魚すくいの金魚をお迎えするときには
- 専用の水槽を準備しておく
- 病気の治療をする可能性を意識しておく
ということが大切だということが見えてくるね。
応急処置:準備もなく掬ってきちゃった金魚すくいの金魚の飼い方
じゃあここから「準備が間に合わなかった」お祭りの金魚のために飼い方を簡単にまとめていくね。
でもこれは応急処置。
穴だらけの、リスクも高い「致し方ない」方法なんだ。
だから正しいとは言えないね。
本当はしっかりと準備をしておかなければならないという前提は、絶対に忘れないで欲しい。
明日お祭りに行くんだけど!
明日の夜にお祭りいにって、準備もないのに金魚を連れて返ってきたい。
そんな人には正直
「我慢しろ」
と言いたいかな。
なぜならまだ金魚を掬っていない状態なんだから…わざわざ危険な状態で買う必要はないと思うんだ。
もう金魚掬ってきちゃったんだけど!
さてこれはもうやるしかないって状況だよね。
仮に、周囲のお店もみんなしまってるし、水槽もないし、近くに(安心して使える)水の川もない…なんていうとんでもない状態を想定してみよう。
まず金魚は、そのまま。
暑かったり極端に寒かったりする場所は避けて、袋のまま置いておこう。
さて、ここから作業をはじめていくわけだけど
- 飼育容器の用意
- 飼育水の用意
- 水合わせ
- その後にやるべきこと
があるから、見落とさないようにしっかりと読んでいってね。
次にやるべきことは、飼育容器の用意。
洗剤とかが付いているものはダメだよ。
もし、見つからない場合は、ゴミ箱や段ボール箱を空にして、その中に綺麗なゴミ袋を何枚か重ねてとりあえずの飼育容器にしよう。(一応ゴミ箱なども余計なものがついているといけないから、綺麗に洗ってから使用するといいかな。あ、洗剤とかも金魚にとってはよくないものだから、しっかり水洗いして、手も洗ってから飼育環境を作ってね!ビニール袋は変な形になりやすいから、後々歪んで水がこぼれたり、袋の隙間に金魚が挟まらないように注意してね!うん。)
さあここから水の用意だ。
でも水道水は…金魚にとっては害がある。
特に塩素…カルキと呼ばれるものだね。
本当は「カルキ抜き」とか「日光」とかでそれを無害化していかなければいけないんだけど…
この状況では、そんなことができるわけがないよね。
でも金魚を明日まで、狭い袋の僅かな微妙な水の中に入れておくわけにも行かない。
そんな時にできる「カルキをある程度までなら抜ける」方法を紹介するよ。
これは本当「ある程度」だから、今後はちゃんとした水を用意してね。
まず、ペットボトルを用意しよう。
ジュースとかではなく、水とかのやつがいいかな。
家になかったら、ダッシュで買ってこよう。
二つくらいあると作業効率があがるよ。
それを綺麗に水洗いして…中に7分目ぐらい水を入れる。
そして
めっちゃ振るんだ!
それから蓋をあけて…もう一回閉めて…
めっちゃ振るんだ!
これを何度も繰り返そう。
疲れても金魚のために「もう…これで腕がちぎれちゃってもいいや!」という気持ちで続けよう。
そうやって飼育水を用意してあげるんだ。
本当はお湯でやるとカルキが抜けやすくて良いんだけど…冷ます間に金魚が弱ってしまうから水でやるようにしよう。
水温は「金魚の入っている水と同じくらい」がいい。
ただ、暑い夏とかで金魚の水が「湯だって」いるように熱くなってしまっているときは、それに合わせてはいけない。
本当はちゃんと水温計ではかりたいけど…
この状況じゃ水温計もないから感覚でやるしか無いのが口惜しいよね。
この時にもう一つ気をつけたいのは「多めの水量」にしておくということ。
1.5リットルが多いと思うなんて甘えだからね。
なぜなら水が少ないと水温が上下しやすく、金魚が体調を崩しやすくなるからだ。
金魚の大きさにもよるけど、金魚3~4匹なら最低でも10リットルはほしいかな。(本当はもっと多いほうがいいけど、今は急いでいるからね)
あと、この水を貯める容器は、屋外の日光の当たるところなんかに置いてはダメだよ。
温度変化の少ない、安定した場所においてあげよう。
とりあえずただでさえ「過酷に」迎えてしまっているんだから、安定した室内が良いと思う。
さて水ができたら、今度は水合わせをしていこう。
間違っても金魚をドボンと水の中に入れてはいけない。
まず、お祭りで金魚を入れてもらった袋から、金魚を器にうつそう。
この時は一緒に入れてもらった「金魚すくいの水」ごとうつすんだ。
ある程度深さのあるタッパのようなものがいいかもしれない。
水が少なすぎて、金魚の体が横になってしまうようなら容器を工夫しよう。
本当は専用の容器を用意したいけど…無いだろうから調度良い容器をしっかり水洗いして使うのが良いかな。
そしたらその容器を、さっき水をためた容器に浮かべるんだ。
そのまま30分くらい置いておくことで、金魚すくいの水と、用意した水の温度がそろってくるんだ。
そうしたら今度は、器に少しだけさっき必死にペットボトルを振って用意した水をいれてあげよう。
金魚すくいの水の5分の1くらいが目安かな。
それから10分待って、もう一回同じように用意した水を足すんだ。
そうすることで徐々に新しい水に慣らしていくんだよ。
それを何度か繰り返し…しっかりと新しい水に合わせていく。
5回ほど繰り返せば、ある程度は安心できると思う。
それからそっと金魚を容器に放してあげて欲しい。
これでとりあえずは完了…お疲れ様でした…
と言いたいところだけど、まだやることはある。
今回のはただの応急処置…通販でも何でも利用して、必要な物を揃えて欲しいんだ。
調べてもよくわからなかったら、とりあえず
水作 金魚ファミリーL
のような簡易的なセットでもいいから買うようにしよう。
もちろんその後にもちゃんと勉強をして、どんどん飼育技術を高めていくようにしたいね。
金魚すくいの金魚は飼うべきではないのか
今日の話を聞くと、金魚すくいの金魚は、飼うべきではないと思われてしまうかもしれないけど…そういうわけではないんだ。
確かに雑に扱われているけれど、ちゃんと飼育してあげればしっかりと美しい姿を見せてくれたりもする。
金魚はよく人になれる魚だから、愛らしい姿だって見れると思う。
でもそのためには、いろいろと覚えておきたいことがあるってことなんだ。
これは最近良く見かける「ベタすくい」なんかにも言えることかもしれないね。
そして一つだけとても哀しい話がある。
金魚すくいでは…良い環境を整えて迎い入れても、もう回復できないくらいダメになっている金魚も少なく無いということ。
とても複雑な気持ちになる話かもしれないけど、覚えておいて欲しいんだ。
まとめ
今日の記事はちょっと哲学的になってしまったかな?
このあたりは価値観も色々あるし線引も難しいところだよね。
でも一人の魚好きとしては、どうやったらうまく飼えるかということを考えていきたいと思うんだ。
ぷれ子さん今晩は。
ろくに勉強もせず子供と金魚すくい&残った金魚をおじいちゃんが貰ってきたことで十数匹の金魚を飼うことになり一カ月が過ぎました。
現在では十匹になってしまいましたが、餌を二人占めする二匹を火鉢を転用した水槽に隔離し、36リットルの水槽で八匹という過密ながらも、頑張って生きてくれています。
金魚の生命力に感謝、なのです。
星になった子たちは、殆どが衰弱死だったのですが、一匹だけ飛び出しによるミイラ化をしておりました。プロホースの取り付けを失敗して床を水浸しにしなければ気づきませんでした・・・水槽台の下に潜り込んでいたので・・・。
つかにゃーさんこんにちは。
金魚すくいからはじまるアクアリウムってすごくあると思うんだ。
きっとその金魚が生き残ったのはつかにゃーさんが頑張ったからだと思うよ!
なかなか悲しいこともあるけど、これからも一緒にすごしていけるといいね。
金魚すくい、もうすぐシーズンですね。
先日のお祭りで姪(4才)の金魚すくいのおねだりに負けた妹からヘルプ要請が来たのでカルキ抜きとプランターを買って妹家に急行しました。
メダカやビオトープブームのおかげで屋外容器が手に入りやすくなったのを実感しました。
十◯年前に金魚すくいをしにお祭りに行った時は深めのタッパーとカルキ抜き・エアレーション後の水をペットボトルに入れて持参して、トリートメントはベビーバスでした(笑)
ハル@ベタloveさんこんにちは。金魚すくいシーズンになってきたね。
そしてヘルプ要請お疲れ様だったんだ!
確かにメダカ、ビオトープブームのおかげでいろいろ買いやすくなったよね。ホームセンター、園芸店などなどでもそういう容器がドンドン増えているきがするんだ!
ベビーバス!確かに……使えるかも。