こんにちは、根黒ぷれ子です。

今日は、ベタの飼育について解説していくよ。まだベタを飼育したことがない人ベタを飼育しているけど飼い方がうまくわからず悩んでいる人……。

初心者さんでもわかるように、ゼロから解説していくからぜひ見てみてほしいんだ!

 

「コップで飼育できる強い魚」だと思われていたりするベタは、熱帯魚の中でも「誤解」されやすい魚……。

初心者向けと言われているから、安易に手を出してうまく飼育できない人が結構たくさんいるんだよね。

ベタ飼育

今日は、順番に読んでいけば「誤解」をせず、ベタの正しい飼い方が分かるように解説していくから、ちょっと長いけど飛ばさず見ていってね!

ベタの飼育は簡単?いや……ベタなめんな!

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根黒ぷれ子根黒ぷれ子

ベタってさぁ……なんか甘く見られてるよね。

虫季萌菜虫季萌菜

コップにポンといれとけば飼育できると思っている人多いですわよね。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、そうだね。

虫季萌菜虫季萌菜

で、実際ベタって飼育簡単なんです?

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うーん、正直な話で言えば簡単な部類に入る熱帯魚だよ。

虫季萌菜虫季萌菜

なんか含みある言い方しますわね……。

率直な意見を言ってしまうと、ベタの飼育は簡単だよ。ただこれは、あくまである程度の知識あってのこと。何も知らない状態で飼育するのはさすがに「ベタを甘く見すぎ」だということをまず覚えておこう。

 

次に、よく言われる「ベタはコップで飼育できるのか?」という話。これに関しては「飼育することはできるけど……」といった感じだね。

ただこれも「ベタをコップで飼育する知識と技量」があった上での話。そしてこのコップで飼育するというのは、実はかなりの技術を要求される難易度の高い飼育法だったりするんだ。

 

それにベタはヒレが大きい個体が多いから、そもそも「コップに収まるようなサイズの魚じゃない」とも言えるよ。狭い環境で飼育すると、そのヒレが傷んだりしてそこから病気にもなってしまうんだ。

つまりコップで飼育するということは「飼育できるはできるけど、健康状態をちゃんと維持したり寿命を全うさせることはかなり難しい」ということだね。

 

さて、そうさせないために私達はどうしたらいいんだろう?

それは「ベタに負担をかけない飼育法」を覚えることだよ。

本日の課題

今日は、最後によくあるベタ飼育の様々な疑問を解決するためのQ&Aも用意したから、是非利用してみてほしいんだ!

 

それじゃあここから、ベタの飼育法を私と一緒に覚えていこう!

ベタという魚とベタの種類を知る

ベタ飼育
まず君が覚えるべきことは、ベタという魚がどういう魚かということだ。これを知らないで飼い始めてしまう人が多いからこそ、失敗する人が多いんだ。多くの人が知っているベタの情報は「初心者向け、強い、簡単」とポジティブな情報だけ。つまり逆を言えば、ほとんどの人がベタの弱点を知らないまま飼い始めているということだね。

 

ベタって意外に弱点が多い魚だから……思わぬところで弱らせてしまったり病気にさせてしまったりするんだよ。

ベタの弱点を知る

ベタが強い魚と言われるのは、その独自の呼吸法にあるんだ。ベタは普通の魚のようにエラから水中の酸素を取り込むだけでなく、空気中から酸素を取り込むことができるんだ。

それは彼らの体内にあるラビリンス器官というもののおかげなんだよね。そのラビリンス器官があるからベタは他の魚よりも酸欠に強く、飼いやすいと言われているわけだね。

 

実際ラビリンス器官があるおかげでベタは「コップで飼える」と言われてきたりもしたからね。コップの水は、水槽の水のように動いている水と違い水の中に溶け込んでいる酸素が少ないんだ。つまり言い換えればベタは「コップのような酸素濃度の低い水に対する耐性がある」ということになるんだ。

こうした話が「コップで簡単に飼える!」という誤解を生んだ、大きな原因の一つというわけだね。

ベタの弱点その1

  • 酸欠に強いせいで「簡単にコップで飼える」と言われている

こういう話をネットなんかで見かけて、初心者さんが「ベタってコップでかえるんだ!簡単だね!」と勘違いして、ベタを劣悪な環境で飼育し失敗してしまうわけだね。最初の方にお話したとおり、ベタをコップで買うということはとても「難しいこと」どころか「超難しいこと」だということを知らない人が本当に多いんだよ。ベタ飼育

 

他にもベタには苦手なことがあるよ。

ベタの弱点その2~その5

  • 気性が荒く混泳難易度が高い
  • 水流に弱い
  • 種類により飼育のコツが異なる
  • 水温の低下や変化に弱い
  • 餌のあげ方にコツがある

このあたりの弱点はしっかり頭に入れておこう。

 

あと、ベタは混泳難易度が高い魚ということを忘れてはいけないね。ベタの混泳に関しては以下の記事に種類別て解説をまとめたからしっかり見てほしいんだ!

この記事を見てみると、いろいろなところで「ベタは基本混泳に向いていない」と言われている理由がよく分かると思うんだ。もちろん、混泳の成功例がないわけでもないけど、それは「たまたま成功した」かもしれないということをちゃんと頭において見ないといけないよ。ベタって本当に個体差があるから、たかに難しいと言われる混泳も成功しちゃったりするんだよね。

 

ただ失敗する可能性のほうが遥かに高いから……「◯◯と混泳できました!」という話をみかけても安易に真似しないようにしようね。

 

 

ベタの種類に関しては、以下の記事に種類ごとの飼育のポイントとともにまとめていおいたから、ぜひ見てみてね。

ちょっとマニアックな話も書いてあるから、とりあえずは「へ~こんな種類がいるんだ!」くらいに見てくれたらいいかな。また今日の記事を読んで、君が飼いたいベタが決まったら改めて読み直して、特徴を再確認してみてね!

 

このの記事を見てもらって分かる通り、世間一般で言われているベタは改良品種なんだ。だから今日のお話、そして世間でいろいろ解説されているベタの飼い方は基本的にはこの「改良品種」のベタについてだと思っておくといいよ。

野生の姿のままのベタはワイルドベタと呼ばれて区別されているってことも、一応頭に入れておこう!(ワイルドベタにもいろいろいて、飼育法が異なったりするから注意だよ!)

飼育水槽選びは慎重に、飼育環境の準備

ベタ飼育さて今度はベタの飼育環境を準備しよう。大事なことは、二つ。

ベタの飼育環境準備のポイント

  • 飼育環境は事前に準備
  • ベタに負担がない環境を作る

まず事前に準備すること。飼育環境を作るのは時間がかかるからね、ベタの購入を同時に行ってしまうと、ベタを待たせてしまったりするし不安定な環境の中で飼育することになるからリスクがとても高いんだよね。

ベタ飼育

ベタに負担がない環境を作るというのは要するに、さっき話した弱点を踏まえた上で環境を作るということだね。

 

さっき話した弱点の中で、環境に影響するのはこのあたりかな。それぞれ対策もメモしたから、頭に入れておこう!

  • 酸欠に強いせいで「簡単にコップで飼える」と言われている
    →コップのような小さな容器はやめて、ある程度水量のある水槽を使おう
  • 気性が荒く混泳難易度が高い
    →混泳ではなく単独で飼育しよう
  • 水流に弱い
    →フィルターを使用する際は、水流が強くなりすぎないように注意しよう
  • 水温の低下や変化に弱い
    →熱帯魚用のヒーターで水温を安定させよう

とにかくベタは、水槽選びが肝心だよ。ベタの水槽の選び方は、以下の記事にしっかりまとめたから覗いてみてね。最初は最低でもベタ一匹に対して10リットルくらいは見ておきたいかな。

この水槽の記事を見てみると「え、こんなにたくさん選択肢があるの?知識がないから選べないよ!」って思うかもしれないね。そういう人のために、以下に私のおすすめのベタの飼育水槽、器具の一覧を用意したから参考にしてみてね。

ぷれ子おすすめ、ベタの初心者飼育セット

注意

ベタの飼育は、様々な方法がありそれぞれにメリット・デメリットが存在します。ここから紹介する飼育器具はあくまでその中の「一例」としてとらえ参考用としてご覧ください。また新製品などが発売している場合もございますので、必ずお確かめの上ご購入くださるようお願いいたします。

じゃあ、私のおすすめセットを見ていこう。

あと一応これは、オスのベタを単独で飼育するという前提で考えたものだということも意識してみてほしいかな!

水槽「アクロ25N
安価な25センチキューブ水槽だよ。真四角なおかげで見た目以上に水が入るんだ。深すぎる水槽が苦手なベタにもちょうどよいサイズだね。
ヒーター「ヒートナビSH80
熱帯魚飼育の必需品であるヒーターは、温度を変えられるタイプを選んだよ。水温が調整できる方が、病気の時に対応しやすいなどいろいろ融通効くんだ。
ヒーターの種類について
水質調整剤「アクアセイフプラス」
水道の水の害をなくすために使用するカルキ抜きはアクアセイフプラスをチョイス!これは粘膜の保護材も入っているからね、魚に優しいんだ。これは水換えのときに必要だから必ず用意しておいてね。
フィルター「水心 SSPP-7S」+「エアーチューブ」+「アクアブレス 30」+「一方コック」
ベタはフィルターなしでも飼育できるけど、私はつけることをおすすめするよ。そのほうが水の管理がしやすいからね。今回はベタが苦手な水流を調整しやすいように、複数の器具を組み合わせてみたよ。一方コックは、エアーポンプ(水心)とフィルター(アクアブレス 30)を繋ぐエアチューブの間に設置してみてね。アクアブレス 30はフィルターが二つついているから、同時に手入れをせず一個づつ期間を開けて手入れすることで水質の急変を防ぐことができるのが良いね。
ベタと水流調整について
照明「フラットLED 2032」
ベタの観察と健康状態の管理用に照明もつけてみよう。まぁ照明はなくても飼育できるから必須ではないけど、やっぱりほしいよね。このライトは小さいけどいい感じに明るいから、ある程度の水草の育成にも対応してくれるよ。小型のライトの中では、かなり優秀な方じゃないかな?
水温計「スリム水温計 mini」
水温計は絶対つけておこうね。ヒーターをつけていても部屋が寒すぎると温度が足りなかったりなんかもあるから、見落とさないためにも絶対なんだ!水換えのときのために二本用意しておくといちいち外さなくて済むね。(水温計は個体により誤差が出ることがあるから使用前に確認だけしておこう。)
低床「コントロソイル ノーマル
ベタの飼育は必ずしもそこに砂利や砂を敷かなくてもいいよ。ただ今回は水草なんかも植えられるようにソイルを選択。水質をベタが好きな弱酸性に保ってくれるというのも大きいね。あと、ソイルのメリット・デメリットや、低床を敷かない場合のメリット・デメリットについては、後半のベタ飼育Q&Aでも答えているからよかったら参考にしてみてほしいんだ!もしソイルが上手に使えるかどうか不安だったら買わなくてもいいよ。砂利を使いたいのであれば、水質に「ベタが苦手な影響」を出しにくい津軽プレミアムがおすすめだ!津軽プレミアムを使う時は一度流水で洗って濁りをとってから水槽にセットするよ良いよ。

今日紹介した器具は、初心者さんが失敗しにくいように「無難に飼育できる」ことを基準に選んでみたよ。あとは飼育設備が大きくなりすぎないようにということも意識したかな。

一応これだけ揃えてもらえれば、ベタは充分に飼育できるようにはしてあるから、それぞれの製品の解説なんかも見ていろいろ考えてみてね!

もし水槽のサイズを大きくするなら、合わせてヒーターのワット数なんかもあげていかないといけないというのは忘れないようにね。

 

これらの器具を揃えたらそれぞれの説明書を見ながらしっかり組んでいこう。ヒーターの水温は26℃~28℃くらいにセットするのがいいかな。水槽の置き場所は直射日光などが当たらない、年間通して温度変化の少ない場所を選ぼう。

そしてセットしたら、稼働!

でも、稼働してから最低でも二週間はベタをいれないようにしてね。魚の飼育は、ある程度水が落ち着いてからはじめたほうが失敗が少ないからね。それにこの期間に機材のトラブルも確認できるし。

 

もし、他に何かを入れてレイアウトしたい時はベタが傷つきにくいようなレイアウトにしよう。ベタはあの大きいヒレがひっかかりやすいから、水草選びなんかも慎重にね。

水草は、水槽をセットして一週間くらいしてソイルの濁りが落ち着いた頃に導入すると良いと思うよ。
※ソイルの濁りが落ち着くまでには、環境により差があります。

 

このタイミングでベタに水換え用品などなど、メンテナンス用品も揃えておこう。

バケツ
これは水換えの必需品だね。水槽から水を抜くホースなんかも用意しておこう。
計量カップなど
小型水槽に水を注ぐ時はバケツからではなく小さめのカップを使うといいよ。底の汚れを舞い上げてしまったりしないからね。
大型のスポイト「GEXクリーナースポイト」
小型水槽のちょっとした掃除にはとても便利だよ。本当に使えるんだよね、このスポイト。
ベタをすくうネット「しなり」
できるだけ目の細かいものを選択しよう。ベタを傷つけてしまうからね。あと、飼育しているベタの大きさを意識したサイズ選びも重要だ。もし、ネットで上手にすくえるか不安な場合は小さな容器で水ごとすくってしまってもいいよ。

ベタの入手から導入まで

ベタ飼育さて飼育環境が落ち着いたらいよいよベタの導入だ。

まず肝心なのがベタ選び。ほら、ベタって結構いろいろなところで「小さなボトル」に入れられて売られているでしょ?あれ、お店がプロの技術でちゃんと管理していれば問題ないんだけど、そういうことができていないお店も多いんだよね。(ちゃんと管理されていても、たまに調子を崩してしまうベタもいるってことも頭に入れておこう。生き物に絶対はないんだ!)

つまり、その時点で調子を崩しているベタがいるかもしれないってこと。そういうベタを連れ帰って飼育するとなると、崩れた調子をもとに戻すための知識や技術が必要になる。

 

そしてそれがなかなか難しいんだ。

例えばソイルを使った水槽で薬を使う場合、ソイルと薬の相性が悪いから薬を使うための環境を用意しないといけないし、なによりその状況に合わせた薬の種類、使用量、使用期間なんかを考えていかないといけない。だからこそ私は、初心者さんには「できるだけ元気の良いベタ」を選んでもらいたいんだ。

ベタ選びのコツは、以下の記事にまとめてあるから参考にしてみてね。

 

そうして選んだベタを連れ帰る時は、寄り道をせず真っ直ぐに帰ろう。水温を低下させたり上昇させないように、直射日光なんかを避けて持ち帰ることも大切だ。

そして連れ帰ったら、しっかり水合わせをして水槽へ導入。

導入した日はそっとして、餌は翌日からあげるようにしよう。

餌に水換え!ベタの日常管理は丁寧に

ベタ飼育
ベタの日常管理は、餌やり、水換えを中心に行っていこう。とてもシンプルな作業だけど、この日常管理のやり方次第ではベタの調子を崩してしまうこともあるんだよね。

 

そうならないためにも、ここから餌やり、水換えについて抑えたいポイントをまとめていくからしっかり読んでほしいんだ!

ベタの餌やりのコツ

実はベタは、餌が原因でトラブルを起こしやすい魚だったりするんだ。

特に起こしやすいのは食べ過ぎ。

ベタは本当に餌を欲しがる魚だから、ついついあげすぎてしまうんだよね。でも食べ過ぎると便秘になったり、泳ぎに影響が出たりしてしまう。そういう意味では、餌の調整が難しい魚だと言えるんだ。

ベタ飼育

そしてややこしいのが、ベタの餌がいろいろと発売されているということ。

ほら、ネットでベタの餌について調べると「一日◯粒くらい」という話が出てくるでしょ?でも、ベタの餌ってメーカーによって粒の大きさがぜんぜん違うからね、そのまま適用してしまうとすごい差が出てしまうことがあるんだよ。

さらに「個体差」もある。

だからベタの餌は、様子を見ながら与えていくというのが鉄則なんだ。そしてこの様子を見ながらというのもまたやっかいで……ベタって許容量越えても餌を欲しがる個体が本当に多いんだよね。

だから飼い主は、ある程度シビアに観察をしていかないといけない。

 

コツとしては、販売されている餌のパッケージなどに記載されている「目安」を参考に、少なめからスタートして調整していくこと。そして不安な場合は、一回にまとめてあげるのではなくて朝晩と回数を分けてあげよう。そうすることで一回の餌の量を減らし消化をしやすくして食べ過ぎを防ぐんだ。

あとは購入したお店で、どのくらいどの餌を与えているかということを聞くこともいいと思うよ。ベタの餌はいろいろ発売されているし、個体により好みがあるから今食べている餌を抑えておくのはとても重要なことだったりするんだ。その餌から初めて他の餌を試していくと、失敗が少なくていいよ。

何を食べていたか不明な時は、私はよくひかりベタアドバンスを使うね。あれ、なかなかいいんだよ。

 

時折冷凍赤虫なんかもあげるけど、消化に時間がかかる個体なんかだと便秘の原因にもなるから個体に合わせて調整しているよ。だから赤虫はおやつ程度にして、私は基本的にはひかりベタアドバンスのような人工飼料メインで育てているんだ。

 

もう一つ注意しておきたいのは、ベタの餌の量は常に一定であるわけではないということ。例えば調子を崩したときや、年老いてきた時は量を減らしたりなどの調整が必要なんだ。

そんな感じでしっかりベタの餌を考えていってあげてね。

ベタの水換えのコツ

今日話した飼育用品例で環境を作った場合は、以下のポイントに考慮して選んでいるからだいたい週一回全体の三分の一程度の水換えである程度環境をキープできると思うよ。(水換えの回数、量は餌の量や環境により左右されますのでご注意ください。)

その主な理由は以下の通り。

  • 水量がそこそこ確保されている
  • 生き物はベタ一匹のみ
  • フィルターで水が動かされている

つまり、コップのような小さな容器だと適用できないやり方ということだね。

小さな容器の飼育の場合、水量は少ないわ水は動いていないわでかなり水質の悪化が速いんだ。だからそれを維持するテクニックと感覚を求められるというわけだよ。だから、ベタの小さな容器での飼育は難しいと言われているんだね。

こうした日常管理のためにも、ベタ一匹に対して最低10リットルくらいは見ておいてあげよう。

 

さて、話を戻すね。

ベタの水換えの際は、絶対に気をつけてほしいことがある。それは温度差を出さないということ。つまり、新しく追加する水と、水槽の水の温度をしっかり揃えておくということだね。

ベタは実は温度変化に弱い魚で、特に急激な水温低下があると病気になってしまったりするんだ。だから水換えの基本はしっかりと守っていこう。水換えで抑えたいポイントは以下の記事にまとめてあるからしっかり目を通してね。

 

ベタの単独飼育なら、よほど水中で水草が溶けていたり餌を与えすぎたりしていなければフィルターは汚れにくいよ。ただ定期的なメンテナンスはしておきたいから、時々手入れをしてあげよう。例えば今日話した例に出てきたスポンジフィルターなら、二週に一度~一月に一度水槽の水をバケツに取り出し、二つあるうちのスポンジを一個だけ揉み洗いして中の汚れを抜くくらいかな。(次のメンテナンス日にはその日に揉み洗いしていない方のスポンジを同じように手入れしよう。)

スポンジフィルターは洗いすぎも良くないんだけど、目が詰まってしまうとろ過効力が落ちるからね。

フレアリングは必要?

ベタの日常管理としてよく語られるフレアリング(ベタを刺激してヒレを大きく広げさせたりすること)は、必要と言う人もいたり、不必要と言う人もいるものだよね。

やり方はとても簡単、ベタに鏡やベタの画像や動画、もしくはベタの水槽を並べて「自分ではないベタの姿」を見せることだ。そうすると縄張り意識を主張するために、ヒレを広げて威嚇するんだよね。それをフレアリングと言うよ。

 

このフレアリングは、ベタ自身を活性化させたり大きなヒレを癒着させないようにしたりするために行う人が多いね。私も基本的にはフレアリングはさせる派だよ。

ただやりすぎは注意。結構体力使うだろうし、やりすぎると飽きたようにやらなくなることもあるからね。日に10分程度を目安にやればいいんじゃないかな。

 

フレアリングについては以下の「ベタ飼育Q&A」でも触れているからぜひ見てみてね!

ベタ飼育Q&A

ベタ飼育

さてここからベタの飼育に関するいろいろな質問に答えていくよ。今日の飼育のお話と合わせてみて君のベタにあった飼育法を見つける参考にしてみてほしいんだ!

 

Q:ベタにソイルを使うメリット、デメリットはなんですか?

A:メリットはやっぱり水質の安定だね。デメリットはソイルの扱いがちょっと難しいことと、ソイルにはいろいろな製品がありベタに適さないものもあるということ。製品情報をよく見て選択していこう。あとソイルは病気の治療に使う薬を吸着してしまい、その効果を発揮させないというデメリットもあるから忘れないようにね。

 

Q:ベタが餌を食べてくれません。

A:一日餌を抜いてみる、もしくは別の種類の餌にしてみると解決することがあるよ。ただ食べない原因が、病気であったりする時もあるからまずは観察からだね。病気の場合はしっかりと治療してあげよう。

 

Q:ベタのかかりやすい病気はありますか?またその対処はどうすればいいですか?

A:ベタに圧倒的に多いのは白点病とコショウ病だよ。特にコショウ病は白点病より発見が難しく、見つけたときには進行していたなんてこともあるんだ。それぞれの対処法は、観賞魚の病気対策にまとめてあるからしっかり読んでみてね。

 

Q:ベタの水槽に砂やソイルを入れなくても問題ありませんか?

A:結論から言うと問題ないよ。そのぶん掃除がしやすかったりなんていうメリットもあるからね。ただそのぶん、砂やソイルについてくれる「汚れを分解してくれるバクテリア」がないということでもあるから、水換えやフィルターの管理などをしっかりやっておきたいところだね。(バクテリアは水中やフィルター内などにも生息しています。)

 

Q:ベタを小さな容器で飼うコツはありますか?

A:うーん、正直ちょっと答えにくい質問だけどあるにはあるよ。ハイサイクルな水換えでの水質の維持、そして少ない水量が外気温の影響を受けないような「置き場所」選びかな。ベタのいない状態で「小さな容器に水を入れて、水温変化がおきないように管理する」ということを試してもらえればその難しさが分かると思うよ。そしてその狭い中に、あのそこそこ大きさのあるベタを入れて水質を管理する。ハイペースで水換えをしても魚に負担を出さないようにする。さらに小さくてもベタに負担のかからない容器を選ぶ。そうやっていくことで「小さい容器」でも問題を起こさないようにして「小さい容器だから管理しやすい」という領域までもちあげることがコツだと言えるのではないかな。

 

Q:ベタと「絶対」混泳成功できる魚はいますか?

A:これに関しては「いない」と答えざるを得ないかな。なんていうかどんな種類同士でも混泳はリスクがあることだからね。ただ「トラブルが起きにくい相手」ならちゃんと存在するよ。よく言われているのがオトシンクルスだよね。オトシンクルスはベタと生活圏がかぶりにくいし、目立ちにくいから「相手を攻撃してしまう可能性がある」というベタの混泳リスクを受けないことが多いんだ。ただオトシンクルス自体ちょっと導入が難しい魚だから、オトシンクルスの飼育法を見て勉強してから導入を検討してね。

 

Q:ベタが動き回って上手に撮影できません。

A:ベタは人懐っこい魚だからどうしても飼い主を見つけると動いちゃったりするよね。だから撮影したい場合は距離をとって撮影すると成功しやすいよ。水槽の撮影の記事なんかも参考にしてみてね。

 

Q:ベタの繁殖は簡単だと聞いたのですが本当ですか?

A:確かにベタは数多くいる魚の中では「繁殖法が確立」されているほうだし、成功率も高いよ。ただ繁殖のリスクも高く、一度で増えてしまう量も多いからちょっと手を出しにくかったりもするね。繁殖方法をまとめた記事を見て、一度「本当にベタを増やしてもいいのか?」ということを考えてみてね。

 

Q:ベタがフレアリングをしてくれません。

A:フレアリングをしない「性格」のベタもいるよ。無理してさせようとするとストレスになるから、日にちをあけてからまた再挑戦してみよう。ベタはいつでもフレアリングをする魚だと思われているけど、実は案外やらない日もあったりするからね。あとは鏡で駄目ならスマホで動画を見せたりしてみるのも良い手段だよ。

 

Q:他の熱帯魚はうまくかえるのにベタは失敗します。なぜでしょうか?

A:他にどんな熱帯魚を飼育しているかにもよるけど、多分それは今日話したようなベタの弱点などを知らないからかもしれないね。ベタはメジャーな魚だけど、結構特殊な生態を持っていたりするから、ネオンテトラなどの他のメジャーな魚とは飼い方のコツがちがったりするんだ。もう一度ベタがどんな魚なのかを確認してから飼育環境を見直してみよう。

 

Q:ベタの飼育水槽に蓋は必須ですか?

A:ベタは意外と跳ねる魚だから、飛び出し防止に蓋はあったほうがいいね。特にプラカットやクラウンテールなど、ヒレが水の抵抗を受けにくいタイプのベタは要注意だ。ただ蓋をびっちり締めて密封してしまうと、水面で呼吸するというベタの特性に合わないから部分的に通気する状態の蓋が良いと思うよ。園芸用の鉢底ネットなんかが使いやすいね。

 

まとめ

ベタの飼い方さて今日はベタの飼育の話だったね。

ベタって飼育は簡単だけど、調子を崩さずあの大きなヒレとかを綺麗に維持したまましっかり長生きさせてあげようとすると意外と気を使うことがあるんだよね。

こうした初心者向きの魚は「簡単」という情報だけが先行して、なにも知らないまま飼ってしまうから調子を崩したことに気がついたときには手遅れだったり、環境が根本的に間違っているから立て直しのしようがなかったりという悲しい結末を迎えてしまうことが本当に多いんだ。

 

だから私は「ベタをコップのような小さい容器で飼育しない」ということは、ベタを健康に美しく飼うために「飼育設備選びの段階から気を使う」ってことだと思ってるんだよね。ベタは本当に表情豊かで愛嬌のある魚。人懐っこいしすごく魅力的な魚。

そんなベタと君との出会いを、寂しい形で終わらせないためにもしっかりベタという魚について学んでみてね。

 

それじゃあここまで読んでくれてありがとう。このサイトでは、他にもいろいろとベタの飼育について解説しているから、よかったら参考にしてみてほしいんだ!

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

ベタって本当にさ、飼育しているといろいろな思い出ができるよね。

虫季萌菜虫季萌菜

確かにそうですわね、なんか一緒に暮らしているって感じがしますわ。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、そうだね。ベタが一番好きな魚だって言う人の気持ちはすごく分かる気がする。

虫季萌菜虫季萌菜

ベタに感謝しないといけないですわね。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、そうだね。

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