こんにちはぷれ子です。
今日は近年やたら人気のある「ミナミヌマエビの飼育」についてだよ。
初めて飼育する人でも大丈夫なように、初歩から話をしていくね。
ちょっと長くなるけど、よろしく。
この記事の目次
序章:ミナミヌマエビの飼育は簡単なのか?
ねぇぷれ子さん、タイトルの「萌菜でもできる」ってどういう意味ですの?
ああよくある「サルでもできる」ってものと一緒だね。
ムキー!
(サルみたいだな)
まぁいいですわ…ワタクシが初心者なのは確かですし…ミナミヌマエビってそんなに簡単に飼えるんですの?
うーん、簡単といえば簡単だけど、コツをつかんでないとなかなか上手く飼えない人もいるかなぁ。
じゃあなんで「サルでもできる」んですの?
いや、それはさ「サルでもわかるようにゼロから説明しましたよ」って意味だよ?萌菜は馬鹿だなぁ…
ムキィィ!!
(サルみたいだな)
ミナミヌマエビって何?
さて、最初はミナミヌマエビが何かってことから話をしていこう。
ミナミヌマエビは日本の自然界にも生息している完全淡水飼育できるエビだよ。
透明の身体をもつエビだと思われているけれど、個体差だったり、環境差だったりで結構色々な色彩を見せてくれたりもするんだ。
ミナミヌマエビは淡水で繁殖する…つまり水槽内でも増やすことができるということだね。
環境への適応力も高く(限度はあります)飼いやすいってのも大きな魅力かな。
コケとりで有名なヤマトヌマエビには劣るけど…コケ取り能力が意外と高いことも注目されているんだ。
ミナミヌマエビがどんなエビなのかということを知ると、彼らが最近人気なのもうなずけるよね。
じゃあちょっとそんな人気者の特徴をまとめてみよう。
- 小型(3センチ程度)
- 環境への適応能力が高い
- 大人しい
- コケ取り能力がある
- 水槽内で繁殖が楽しめる
- 意外とバリエーション豊か
というかんじだね。
まぁでもミナミヌマエビの飼育に失敗する人も多いのは事実。
でもそれは、ほとんどが「ミナミヌマエビを過信」しすぎた結果なんだ。
いくら強い、飼いやすいとはいえ、限度があるということを覚えておこう。
ミナミヌマエビの死因集
さて、飼い方を話す前にまずミナミヌマエビの飼育でよくある死因を見ていこう!
どうしてそんな話からするかというと…
この「悲劇のミナミヌマエビ」達を見てもらえば、どういう飼育がダメなのかということがわかるからだ。
強いと言われる生き物だからこそ、ネガティブな情報から覚えていこう。
ボトルアクアリウムで茹でミナミヌマエビ!
ミナミヌマエビは、比較的高温耐性もあるエビだからボトルアクアリウムで飼育されることもある。
ボトルアクアリウムは、水量が少ないからすぐに外気温の影響を受けるです!
夏なんか恐ろしい水温になることも珍しくありません!
でもそれにも限度というものがあるんだよね。
初心者のかたは同じに思うかもしれないけれど…
- 30℃の水槽(60リットル)
- 30℃のボトル(1リットル)
というものは、全然違うものなんだ。
それ以外にもフィルターを使って水が動いているかどうかなどなど、いろいろな理由で同じ水温でも過酷度が変わってくる。
もちろん小さなボトルは、過酷になるほうだよ。
そうしてできあがるのが茹でミナミヌマエビというわけだ。
イメージをできない人は
真夏の窓際、日の当たる所にコップに水をいれて放置してみよう。
もちろん、君はそれしか飲んではいけないよ?
ミナミヌマエビは美味だった?
大人しくてどんな魚とも混泳できると言われているミナミヌマエビ。
それを誤解して起きる事件が…
ミナミヌマエビ失踪事件
だ。
あれ?ミナミヌマエビが減っている…なんて時はあることを疑って欲しい…それは
ミナミヌマエビが他の魚に食べられている可能性
ということ。
結構ベタなんかは、口に入らないクラスのミナミヌマエビでも、つつき殺すこともあるから覚えておこう。
▼ベタってどんな魚?
>>ベタなめんな!熱帯魚ベタの飼育方法を覚えよう!
失踪事件のバリエーションで、食べようと思ったけど口に入らなかったから…なんていう
ミナミヌマエビバラバラ◯◯事件
なんてパターンもあるね。
他にも屋外で飼育していたら、ヤゴが水槽に入ってしまったなんてこともあるよね。
まぁちょっとヤゴがいるくらいなら、ミナミヌマエビのがうまいこと繁殖してそれなりな数育っていれば、全滅ってことにはなかなかならないけどね。
ヤゴはトンボの幼いころの姿で水中に潜む肉食生物でチュね
あと、大人のミナミヌマエビは食べられなくても、産まれたばかりの稚エビはほとんどの魚に食べられるよ。
多くの魚がエビが大好物だってことは、ちゃんと覚えておこう!
観賞魚の餌の原材料を見ると…エビやエビに近い生き物の名前があるなんて普通のことだよ。
ミナミヌマエビと混泳させる時は
- ミナミヌマエビを食べない魚を選ぶ
- 稚エビが食べられることはあきらめる
ことが大切だね。
ミナミヌマエビが水の外へ?
もう一つ忘れてはいけないのが
ミナミヌマエビ脱走事件
ミナミヌマエビは、意外と水槽から飛び出してしまうことで知られているよ。
蓋の隙間などはちゃんと塞いでおこう。
ただ密封してしまうと、夏場に温度が上がり過ぎたりといろいろ良くないことがあるから、鉢底ネットのようなメッシュのものを上手く使うといいかもね。
水草水槽でミナミヌマエビ全滅?
水草への食害(水草を食べてしまうこと)も少ないし、そこそこ苔を食べてくれることから、水草水槽でも活躍していることが多いね。
でもその水草水槽で、朝起きたらミナミヌマエビだけが全滅していた!
なんて事件も起きているんだ。
もはやこれは事件じゃなくて災害レベルだね。
原因は水草水槽でよく行われるCO2二酸化炭素添加
これはちゃんと理解して使わないと酸欠状態を引き起こしてしまうんだ。
この時に魚より、ミナミヌマエビが先に死んでしまうのは…酸欠に弱いからだね。
まぁ、環境バランスが良ければおきないことだから、この話は気にしなくて良い人もたくさんいると思う。
でも万が一を考えて、二酸化炭素の添加はそういう部分をちゃんと勉強してから行おう。
▼酸欠事件を防げ
>>水草水槽へのCO2(二酸化炭素)添加方法や、注意点のお話
ぷれ子の余計な一言
ミナミヌマエビの苔取り能力が気になっている人はたくさんいると思う。
まぁぶっちゃけてしまえば「そこそこ」だね。
食べる苔は限定されているし、パワフルではないってかんじかな。
数を入れておけば大丈夫って言う人もいるけど、苔が大発生して日々成長しているような環境では、頼りないと思うかもしれない。
でもまぁそういう場合は、ミナミヌマエビだけに頼らず環境の改善を考えていかないとダメだけどね。
ミナミヌマエビには水草の農薬が毒?
ミナミヌマエビにかぎらず、エビという生き物は水草の農薬に結構弱いんだ。
「え?魚もだめでしょそんなの」
と思うかもしれないけど、意外と大丈夫。
というより
「水草に使用されていることのある、魚に害のない農薬」
がエビには効果てきめんってことだね。
大体の水草は、そこまで農薬が残留していないから問題ない事が多いんだけど…たまにあることはある。
不安な場合は「無農薬水草」を買っていけば安心だ。
まぁビーシュリンプとかに比べると、ミナミヌマエビは随分強いけど…ちゃんと気をつけてあげて欲しいんだ。
通販サイトでは、農薬の使用の有無や、状態の検査を行って結果を提示しているところもあるよ。
ミナミヌマエビを屋外で飼ってみよう!
さてここからミナミヌマエビを飼育する方法を見ていこう。
まずは屋外編だ。
え?これ教えなきゃだめですの?外ですわ。室外ですわ。
ミナミヌマエビはある程度の環境を用意してあげれば、日本では屋外飼育が可能なんだ。
メダカをベランダとかで飼育する感覚に近いかもね。
事実メダカが一年を通して問題なく飼育できる人なら、さっき話した農薬とかに気をつければ上手く飼えると思うよ。
飼育環境を用意しよう
これが一番大事。
負けないことよりも、投げ出さないことよりも、逃げ出さないことよりも、信じ抜くことよりも大事だ。
正直、屋外にしっかりした飼育環境を用意したら、多少放置していても世話を忘れてもしっかり育ってくれる。
逆を言えば、それくらい安定感のある環境を用意できないと屋外飼育は失敗するということだね。
例えば小さいガラス水槽。
これはかなり良くない。
日光の影響を受けやすいし、ないより水が蒸発して干上がる危険もある。
相当マメな管理ができないと、ダメってことだね。
ミナミヌマエビの屋外飼育に適しているのはこの逆。
大きくて、不透明な容器だ。
水量は多ければ多いほうがいい。
屋外の場合は「多い」という価値観が室内よりもシビアだ。
基本的には屋外のほうが、蒸発が早いからね。
管理方法にもよるけれど30リットル以上は最低でも用意しておきたい。
飼育容器は発泡スチロールや、睡蓮鉢などいろいろと選べるかな。
表面にざらつきのあるもののほうが、ミナミヌマエビの足場になるからオススメだ。
発泡スチロール製のものがいろいろなところで推されいるのは、足場になるし保温性も高いからだね。
こうやって選んだ飼育容器を
- 直射日光が当たり過ぎない
- 温度変化が少ない
- 知らない人の目につかない
場所を選んで置くんだ。
日光や温度変化を意識するのはもちろん、環境の急変を防ぎ、ミナミヌマエビの負担を減らすためだね。
それとちょっと違うのは「知らない人の目につかないように」ということ。
悪戯や盗難防止だ。
「え?そんなことあるの?」
と思うかもしれないけれど、最近ではこういう環境で「高級メダカ」を飼っている人が増えたから、それを狙う人も増えちゃってるんだよね。
大切なミナミヌマエビを守るために、そんなことまで意識しなきゃいけない世の中ってのは全く嫌なものだよね。
そしてもう一つ大切なのは季節だね。
屋外は当然ながら外気温の影響を受けやすい。
だから寒い冬や暑い夏は、屋外に飼育環境を立ち上げるのには、少し不適切な季節なんだ。
いろいろ考えると、水温の落ち着く4月後半~五月くらいがやりやすいかもしれないね。
このあたりは年によっても違うから、気候が安定しているかどうかを基準に選んでみよう。
飼育容器以外に必要なもの
さて、飼育容器を選んだら他に必要な物を揃えていこう。
水質調整剤 | カルキ抜き |
管理道具 | バケツ しなりS プラケースミニ 水温計 |
水草 | アナカリス |
こんなかんじかな。
ではそれぞれの用途について、フィッシュさんに説明してもらおうね。
教えてフィッシュさん「屋外飼育の道具選び」
1.カルキ抜き
水道水にはカルキ(塩素)というミナミヌマエビさんの負担になるものが含まれているのです。
屋外に水道水を放置してカルキを抜く方法もあるので必須ではありませんが、緊急用として小さいのを持っておくと安心ですね。
屋外でのカルキ抜き方法については後でぷれちゃんが説明してくれますよ。
2.バケツ
これは主に、屋外に置き水をするために使います。
蒸発した水を足さないといけないですからね!
だから大きめのものにしてくださいね!
水足しについてはまたあとでぷれちゃんが(以下略
3.しなりS
これはミナミヌマエビさんをすくう時に使うものですね。
4.プラケース
すくったミナミヌマエビさんをいれたり、水を足す時に使ったり何かと便利ですよ。
透明なので中が見やすいのです。
4.水温計
水温計はとても大切なのです。
これも後でぷれちゃ(略
5.アナカリス
水草は足場にもなるしいろいろと良い効果をもっているのです。
今回は屋外で育てれて、成長も早く、浮かべておけば育つアナカリスさんをセレクトです!
でもアナカリスさんは、飼育環境をセットした後か、すぐにセットできる日に買いましょうね。
うん、そんなかんじだね。
屋外のカルキ抜き、水足しについてはもう少しあとで、外とする作業の解説とともに説明するね。
飼育環境をセットしよう
屋外の飼育環境作りをしてみよう。
さっきのセットなら…
飼育容器にカルキ抜きした水を入れて、アナカリスを浮かべる。
これで終わりかな。
カルキ抜きを使わなくても、放置しておけばカルキはいずれ抜けるんだけど、今回は練習のつもりでやってみようね。
砂とかを入れたりする人もいるけれど、今回はわかりやすくるためにこのシンプルなセットで基礎を説明するよ。
砂や土の話は、この後にある屋内飼育の「2.レイアウト水槽で飼育する場合」でも少し触れているから参考にしてみてね。
ここまでできて一番大事なことは
すぐにミナミヌマエビを買わない
ということだよ。
水を張ってすぐでは、ミナミヌマエビにとってあまりよい環境ができてはいないんだ。
これはいろいろと難しい話も絡んでくるんだけど…まぁ、最低でも1週間はそのまま何も入れずに置いておくようにしよう。
この間に日の当たり具合なんかもチェックしておこう。
ミナミヌマエビが入っていなければ移動も気軽にできるからね。
もしちょっと日が強すぎるかな…なんて時は簾をつけたりするといいね。
隠れ家にもなるから、発泡スチロールの板を浮かべておくのもオススメだよ。
水温計でこまめに「いろんな時間」で計測することも大切だね。
水温が短時間で上下していたり、30℃を余裕で越えてしまうような環境は見直しが必要かな。
そうして1週間…できれば2週間。
放置しておけば、環境はある程度落ち着いてくれるはずだよ。
ミナミヌマエビを屋外水槽に導入しよう
さて、そろそろミナミヌマエビを購入して導入をしよう。
これは基本的には、屋内と同じだからもう少し先に書いてにある「ミナミヌマエビの購入の仕方と導入の注意」を参考にしてみてね。
そこにはミナミヌマエビに負担をあまりかけないで水槽へ放す方法が書いてあるよ。
この導入方法はとても大切で、ここでミスするとミナミヌマエビがすぐに全滅なんてこともあるんだ。
だからしっかり読んでおいてね。
そしてさらに、屋外は屋外ならではの注意点があるんだ。
それは
- 日光に注意
ということ。
作業中にミナミヌマエビに日光があたっていると、想像以上の水温上昇を招いてしまうことがあるんだよね。
だからそうならないように、しっかり目を離さず、人間が日光から守ってあげる必要があるんだ。
屋外のミナミヌマエビの管理
屋外でのミナミヌマエビの管理は
- 水足し
につきるといっても過言ではないかもしれないね。
屋外はどんどん水が蒸発するから、あたらしい水を足す必要があるんだ。
これを上手くやれれるかやれないかが、ミナミヌマエビ飼育の鍵を握っているわけだ。
あれ?餌は?
と思うかもしれないけれど、屋外では基本的にミナミヌマエビの餌は自然に発生する。
水草や、容器の表面なんかにいろいろなものが出てきて、それが餌になるんだ。
大きな容器にするのはこうした「餌の発生する面」を広くしておくという狙いもあるんだよ。
立ち上げ初期段階はこうした餌も少ないから、市販の人工飼料をあげても良いよ。
ただあげすぎは水質の悪化を招くから、やるとしても少量づつにしてほしいんだ。
落ち葉なんかも食べたりするんだけど、これは農薬がついていたりもするし、植物の種類によっては毒性があったりするから注意しようね。
冬場なんかはミナミヌマエビは餌を食べずに水底でじっとしているから、餌をあげるとただ腐敗させるだけだったりもするよ。
じゃあ、そろそろ肝心の水足しを話していくね。
水足しで重要なのは
- 安全な水
- 水温を揃える
- そっと足す
ということだよ。
方法の例としては
- 大きめのバケツに水をためて外に置く
- 数日放置
- 水を静かに注いでいく
というかんじかな。
屋外においておけば、水温は大体同じになるからね。
ただ、置き場所や水量によっては結構大きな差を生み出してしまうこともあるから、必ず水温計で確認しようね。
数日放置というのは、カルキが抜けるのを待つためだね。
よく
「屋外なら1日置いておけばカルキは抜ける」
という人もいるけど、日の当たり具合などでもかわってくるから心配な人はちょっと長めに置いておくといいよ。
水を緊急で用意しなければならない状況の時には、カルキ抜きを利用しようね。
そして水の足し方。
これは底の汚れを舞い上げないように気をつけながらやるようにしよう。
手で受けたり、発泡スチロール板を浮かべてそこに少しずつ注いでいくのがいいかもね。
バケツから直接ではなくプラケースを使うと、一気に水が入ってしまうのをを防げるから安心だよ。
ミナミヌマエビを屋内で飼ってみよう!
今度は屋内編だね。
え?これ教えなきゃだめですの?室内ですわ。
屋外は日光や、飛来してくるものなどいろいろな要因で環境ができあがりやすいんだけど…屋内の場合はそうはいかないことも多いね。
ミナミヌマエビを屋外で飼えていたから、屋内飼育もはじめてみたら失敗した…
なんて人もいるくらいだよ。
そうならないようにするためには、屋内ならではの飼い方を覚えていくといいね。
屋内飼育の準備
さてここから屋内飼育の準備をいくつかのパターンで紹介していくね。
- シンプルな飼育環境の場合
- レイアウト水槽で飼育する場合
- 混泳水槽に入れる場合
どんなパターンにも言えるのだけれど、環境ができてから最低でも1週間はミナミヌマエビをいれずに、飼育水を回しておこうね。
立ち上げたばかりの水槽はミナミヌマエビにとってはあまり良いものではないんだ。
1.シンプルな飼育環境の場合
これは屋外で紹介したような、とてもシンプルなものだね。
水槽 | カラースリーL |
水質調整剤 | アクアセイフ+100ml |
エアポンプなど | 水心SSPP-7S エアーチューブ1メートル 逆流防止弁 一方コック |
フィルター | ツインブリラントフィルター |
水温管理 | 水温計 |
掃除道具など | バケツ クリーナースポイト しなりS プラケースミニ |
その他 | 鉢底ネット |
こんなかんじかな。
底に砂を敷いてもいいんだけど、稚エビを見つけにくいから今回はなしにしておこう。
室内はできればちゃんとしたろ過を効かせたいから、エアーポンプでツインブリラントフィルターを稼働させるよ。
ツインブリラントフィルターは、足場にもなるし、餌場にもなるからかなりミナミヌマエビ向きだといえるね。
構造上、小さな稚エビも吸い込んだりしないからおすすめだよ。
鉢底ネットは、足場として使うよ。
これを半分に軽く折り曲げたりして、隠れ家としても使おう。
水質調整剤は、カルキ以外にも効果のあるアクアセイフ+にしたよ。
これはある種、心の保険みたいなかんじだね。
アクアリウムを長くやっていると、そういう「精神的に落ち着く」製品が好きになってくるものなんだ。
まぁそんな余談は置いておいて、この水槽のセッティングをしていこう。
室内でも基本的な考えは同じで
- 温度変化の少ない場所
を選ぼう。
日光なんかは当たらないほうがいいね。
屋外で日光が当たるのと、室内で日光が当たるのとでは全然結果が違ったりするから面白いよね。
L水槽は20リットルと少しと、あまり入らない水槽だけどそれなりな重さになるからしっかりとした台に置こうね。
蓋の隙間は、飛び出し対策で鉢底ネットで塞いでおこう。
置き場所を決めたら、アクアセイフ+を適量入れた水を水槽に張ってみよう。
それからツインブリラントフィルターを取り付けて…準備完了だ。
つなぐ順番は、エアーポンプ側からいくと
- エアーポンプ
- エアチューブ
- 一方コック
- エアチューブ
- 逆流防止弁
- エアチューブ
- ツインブリラントフィルター
というかんじだね。
ツインブリラントフィルターはいきなり水に入れると浮いちゃうから、一度水でもみ洗いしてからがいいかな。
逆流防止弁は読んでそのまま、水の逆流を防いでくれるよ。
でも保険をかねてエアーポンプは水面より高く設置しよう。
※エアーポンプを水面より高く置くのも、逆流対策です。
エアーポンプ稼働させたら、水流調整。
一方コックを軽く閉めて空気の出る勢いをちょっとだけ弱めてあげよう。
ツインブリラントフィルターの水と空気がボコボコ出るところを、近くの壁面に向けてあげるのも大切なことだ。
あ、水槽や関連器具を洗う時は絶対に洗剤を使ったらダメだよ。
2.レイアウト水槽で飼育する場合
さて、これはさっきのパターンの発展型だね。
水槽は、もう少し見栄えの良い物なんかを選択してもよいかもしれないね。
人気があるのは30キューブとかかな。
ある程度余裕がある大きさのほうが、ミナミヌマエビが繁殖した時にも安心だよ。
レイアウト水槽で気をつけたいことは
- 水質への影響の知識
- 水草の育成の知識
があるかってことかな。
例えば砂。
水槽の底に敷く砂は色々と発売しているんだけれど…どれでもいいってわけではないんだよね。
砂によっては水質に影響を出してしまうものがあるからね。
それがミナミヌマエビにプラスになる影響ならいいんだけど、そうでない場合もあるんだよ。
ミナミヌマエビは、小型のエビの中では、わりといろんな砂に対応してくれるんだけど、サンゴ砂のような極端にアルカリ性に傾けてしまうものはやめたほうがいいね。
田砂とかはそこまで水質に影響ないから使いやすいけど、メンテナンスは必要だよ。
ソイルという土みたいなタイプを使う人もいるけれど、これは砂のようには扱えないから注意してね。
何が伝えたいかというと、それくらい底床(砂やソイル)選びは大切ということだよ。
ミナミヌマエビは水槽の底にいることも多いから、底床の影響を受けやすいと覚えておこう。
じゃあ仮に田砂を選んだとしようね。
水槽は30キューブ他のアイテムは「1.シンプルな飼育環境の場合」同じとして考えてみよう。
まず、準備段階で、田砂を洗って欲しいんだ。
田砂はそのまま使うと酷く水が濁ってしまうからね。
もちろん、洗剤とかはだめ…水洗いだよ。
洗った田砂は、水槽の底に敷いてみよう。
厚さは1センチ~2センチくらい。
浅すぎると水草が植えにくいし、あんまり深いと管理が難しくなるよ。
この作業を終えた時は、水は少し濁ってしまうけど、それは仕方のないことだから焦らなくても大丈夫だよ。
作業は一旦ここで中断するのだけれど、ツインブリラントフィルターだけは動かしておこう。
1日もすると水の濁りが落ち着いてくるよ。
この段階で、一度ツインブリラントフィルターのスポンジを外して水道水でいいからしっかりと洗って欲しいんだ。
砂を入れた時の浮遊物が詰まっていると、効果が下がってしまうからね。
ただ、こんな洗い方は今回しかしないよ。
それからスポンジを水槽に戻そう。
さてここから第二段階。
レイアウトをしていくよ。
まぁここは正直センスだとか好みがあるからなんとも言えないから、いくつか注意点を紹介するね。
- レイアウト素材は水質への影響を意識
- 水草は無農薬、それぞれの特性を調べて
- レイアウトはエビを入れる前に
レイアウト素材も砂と同じ考え方だね。
石や流木を使うときは、そのもの特性についてよく調べておくといいよ。
似たようなものでも、商品によって差があるから注意をしてほしい。
まぁ、溶岩石や流木であれば、ミナミヌマエビにはあまり気にせず使えるものが多いかな。
水草は、ものによっては育成が難しかったりするから注意が必要だね。
特に、強い光が必要だったり、二酸化炭素の添加が必要なような種類は、いろいろと他の知識も必要だね。
▼二酸化炭素って?
>>水草水槽へのCO2(二酸化炭素)添加方法や、注意点のお話
基本的には光がないと育ちが悪くなるから、最低限ライトは用意しよう。
コトブキのフラットLEDというライトは明るくて、水草もわりとよく育つから評判が良いよ。
まぁ好きな「水草を育てるといいよ」というのが本音なんだけど、あえてオススメを言うなら
南米ウィローモス
かな。
ウィローモスのたぐいは、稚エビにも人気だしね。
流木とかに活着させて使ったりするんだけど、普通のウィローモスより成長速度が落ちついていて扱いやすい気がするんだ。(私の個人的な感覚だけどね)
ぷれ子の余計な一言
活着って言葉は、園芸とアクアリウムの世界では少し使い方が違うんだよね。
でもまぁアクアリウムで活着といえば、水草が「流木とか石」にひっつくように根を張ることだよ。
「◯◯って水草は活着しますか?」
ってのは要するに
「◯◯って水草は流木とか石にひっつきますか?」
ってことだね。
流木に上手く巻く自信が無かったら、最初から巻いてあるものを買ってもいいんじゃないかな。
これなら置くだけで成立するから、田砂はもっと薄くしいてもいいよ。
でもこういう作業はミナミヌマエビを入れる前にやろうね。
慣れていない人が、生き物がいる状態でレイアウトを何度も変更すると、負担をかけすぎてしまうからね。
生き物がいない状態のほうが安心してレイアウトが触れるから模索もしやすいよ。
ソイルを使いたい場合や、水草を植えたい場合は、それぞれがどのようなものかをちゃんと調べて、ある程度知識をつけておくと良いね。
水槽のレイアウトって、棚にお気に入りの小物を並べるのとは違って、育ったり、枯れたりするから…いろいろと考えていかなければいけないんだよ。
レイアウト技術はすぐに身につくものではないけれど、雑誌なんかも参考にしながら頑張っていこう。
3.混泳水槽に入れる場合
さて、これはすでに水槽を持っている人のことだね。
他の魚がいるところにミナミヌマエビをいれたい。
その場合に考えることは
- 水質が極端なものではないか
- 飼育している魚との相性は
ということ。
水質の話は、結構難しいんだけど、メダカやネオンテトラなどが飼えている範囲なら問題ないと思ってもいいかなぁというかんじだよ。
まぁ極端な水質の魚を飼っている人は、大体知って飼っているから、そこまで心配はいらないかな。
飼育している魚との相性は、小型のテトラ、小型のラスボラ、コリドラスあたりの魚なら大丈夫なことが多いね。
ただ注意したいのは小型テトラとよばれる魚の中にも、ちょっと大きくなったり、なかなか気が強いものがいたりするから、ちょっとチェックはしておこう。
ただ、それは親のエビに限ったことで、稚エビはまた別の話だけどね。
口に入るサイズのミナミヌマエビは、餌になる確率がかなり高いからね。
アピストグラマ、トーマシー、ラミレジィ、エンゼルフィッシュあたりのシクリッドの仲間やベタやパールグラミーなんかは、ミナミヌマエビをよく食べることもあるから覚えておこうね。
グラミーを入れたいならゴールデンハニードワーフグラミーのような小さい種類を選ぶといいかもね。
アベニーパファーみたいなフグの仲間もアウトだね。
もちろん単純に大きな魚はダメだよ。
ミナミヌマエビの購入の仕方と導入の注意
さて、いよいよミナミヌマエビを購入しよう。
ミナミヌマエビの購入方法は、実店舗で買うか、通販で買うかということになるよね。
このどちらにも共通するのは、信頼できるお店で買いたいということだね。
通販の場合はレビューや実績をみて、実店舗の場合はお店の人と話したり、水槽の様子を見たりして確かめよう。
ミナミヌマエビの販売水槽の中で、何匹もミナミヌマエビが死んでいたら購入はやめておいたほうがいいよ。
でもたまにミナミヌマエビが脱皮し抜け殻を、死体と見間違う人もいるから注意をしてね。
元気なミナミヌマエビは
せわしなく手を動かして何かを食べている
ことが多いから、それを確認しよう。
いわゆる「ツマツマ」と言われているやつだね。
小さい手をツマツマツマツマツマツマ
そんな感じだね。
全くあの行動にそんな「斬新な擬音」をつけるなんて、人間の想像力は豊かだよね。
さて、そんなツマツマミナミヌマエビを購入したら気をつけなければならいないことがある。
それは
- 速やかに帰る
ということ。
なぜなら輸送は、ミナミヌマエビにとって大きな負担になるからなんだ。
ちょっとコンビニ寄って行こうなんて時でも、車の中に置きっぱなしはやめようね。
短時間で驚くほど高温になってしまうこともあるんだよ。
通販の場合は確実に受け取りをしよう。
「あらー起きてたら不在通知はいってたわ~」
なんてことに、ならないようにね。
さて、家に帰ったらいよいよ水槽への導入だね。
ここで行うのは
- 水合わせ
という作業だよ。
簡単にまとめると
- 購入した袋のまま30分~1時間ほど浮かべる
- 開封して袋の中と水槽の水温に差が無いか確かめる
- 袋の中の水を少しだけ捨てる
- 水槽の水を捨てた分だけ袋の中に入れる
- 10分程待つ
→以降「3~5」を繰り返し
という段階で作業をしていくことになるよ。
この「3~5」の作業を繰り返すことで、ゆっくりと新しい水にミナミヌマエビを慣らしていくんだよ。
1~2は温度合わせ、3~5は水質合わせだね。
2の段階で水温に差があれば、もう一度待ってみようね。
待つ時はミナミヌマエビの飛び出しに気をつけながら、袋を密封しないように気をつけよう。
一度開封してしまうと、袋の中に充填してある酸素が抜けてしまうからね。
ミナミヌマエビは、水質の変化にデリケートな所があるから、水質合わせは「最初は本当に少量」そしてだんだん回を追う毎に増やしていく…というようなイメージでやろう。
水質の差にもよるけれど、いきなり3分の1とかは、やりすぎになってしまうことがあるからね。
この「3~5」は袋の中の水が、ほとんど水槽の水に入れ替わるまでやろうね。
クリーナースポイトを使うと、この作業がやりやすいよ。
どのくらい水を入れ替えたかを確認するため、作業が終わるまでは捨てる分の水をバケツに貯めていっても良いかもしれないね。
作業が完了したら、そっと…静かにミナミヌマエビを水槽に放してあげよう。
ぷれ子の1ポイントアドバイス!
水合わせというものは意外と深くて、いろいろな方法があるよ。
例えば、水合わせ中に「袋の中を軽くエアレーション」したり、ポタポタと水を垂らすように行う「点滴法」という方法だったり。
今日話したのはすごくスタンダードなやり方だね。
いろいろと勉強して水合わせが上手くなれば、飼育できる生き物の幅がぐっと増えるんだ。
どれも良い点、悪い点、それに相性があるから、一度よく考えてみるといいと思うよ。
屋内のミナミヌマエビの管理
さて、屋内のミナミヌマエビの管理方法を話していくよ。
先ほど紹介した飼育セットの例の
- シンプルな飼育環境の場合
- レイアウト水槽で飼育する場合
- 混泳水槽に入れる場合
の場合は1と2で必要な管理は
- 餌やり
- 水換え
- フィルター(ツインブリラントフィルター)掃除
ということになるね。
3の混泳水槽の場合は、混泳魚の種類や数、使うフィルターや濾過材によっても変わるから、ここからの話を参考にして、今現在の管理方法を見なおしてみよう。
ミナミヌマエビの餌
ミナミヌマエビは本当になんでもよく食べるよ。
よく餌として用いられるのが
- エビ・ザリガニの餌
- コリドラスの餌
- プレコの餌
だね。
まぁ簡単に言うと沈むタイプだね。
これはできるだけ食べ残しが出ないように与えようね。
翌日まで残っているようなら、クリーナースポイトとかで取り除いてあげよう。
他にも、コケなどの自然発生するものを食べたりもするよ。
屋外ほど発生しないけど、室内でもちゃんとしていれば、目に見えない餌がいろいろと出てくるものなんだ。
水槽の底やフィルターの上でツマツマしているのは、その人間には見えない何かを食べていたりもするんだ。
ちゃんと食べているかどうかの確認方法は…
- 糞をしているかどうか
水槽内に糞をぶら下げているエビがいるかどうか探してみようね。
もちろんタイミングが合わない時もあるけど、ミナミヌマエビは餌を消化するのが速いからしばらく待ってまた見てみると、わりと見つかるよ。
そういう点を見ながら、ミナミヌマエビの餌の調整を行っていくんだ。
状況によっては、毎日餌をあげないほうが良い時もあるくらいだよ。
ミナミヌマエビの水換え
屋内飼育は、屋外よりも水の維持を水換えに頼ることが多いんだよ。
これは屋外編で話をした、水足しとはちょっとちがうことだから覚えておこうね。
たまにミナミヌマエビだけの水槽を、室内でも水足しだけで管理している人がいるけれど、これは飼育数や餌の量のバランスなども関係してくるから、自分の家でも当てはまるとは限らないということを覚えておこう。
水換えはミナミヌマエビのみの飼育で、数が多すぎなければ、そこまで頻繁なものではないよ。
目安としては
- 1週間に1回、全体量の5分の1~3分の1
というかんじかな。
このあたりは実は、数字だけを当てにしてはいけないものでもあるんだよね。
なぜなら、状況により必要な水換え量は変わるから。
同じ数で、同じ水量で飼っていても、差が出てきてしまうものなんだ。
だから目安は目安として
- 一度に大量の水を換えない
- 水換えはしっかり観察をして行う
- いつも同じ量で良いというわけではない
という基本を頭において、自分で考えていくようにしようね。
一度に大量の水を換えないのは、水質の差によるショックが大きくなるからだよ。
観察は水換え後もしっかりとね。
そして最後の一つ「いつも同じ量で良いというわけではない」というのはちょっとややこしいけど、何のために水換えをするか…という視点をもって考えてみて欲しいんだ。
よく
「水換えちゃんとしてたのに死んじゃった!水換えちゃんとしてたのに!」
という人がいるんだけど…これは水換えというものを勘違いしているから出てしまう発言なんだよね。
ぷれ子の「話の長い」1ポイントアドバイス!
水換えをちゃんとやる。
これは非常に難しいよ。
まず、覚えておきたいのは水を変える理由。
これにはいろいろとあるけれど、一番単純な理由として
・水槽にたまった悪いものを抜いて入れ替える
という目的があるね。
生き物の種類や環境によっては、その悪いものをためないように、8割以上の水を換えたりすることもあるんだ。
でもこれは、結構知識がいること。
単純に、上手くやらなければ水質に差が出る危険もあるし、逆に言えば「良い物」も一緒に取り出してしまうことがあるからね。
そういう「難易度の高い方法」とは真逆にあるのが、初心者によく言われる
「1週間に1回、全体量の5分の1~3分の1」だね。
これはある意味「無難」というものを、アクアリウムが発展する歴史の中でいろんな人が導き出した結果だよ。
当然ながら無難だから、ベストではないんだ。
まぁ最初は、この目安から初めて経験を積んでいくのが良いと思うよ。
一つ覚えておいて欲しいのは「水の換えすぎが良くない」いう場合も存在するということ。
さっきの「8割以上」の水換えの真逆に「長期間水換えをしない」というテクニックも、アクアリウムの世界では普通に存在するんだよ。
このあたりは、どれが適しているかなんて、飼育生物の種類や数、餌の量、濾過材の種類や量に使用期間…などなど様々な要因が関わってくるから一言では言えないんだよね。
そういうものだから、インターネット上でどれだけ「水換えの正しいやり方は?」と問いかけても、100%の答えが見つからないというわけだよ。
水換えとして考えると難しいけれど、人間の食事に当てはめてみると少しイメージがしやすいかもしれないね。
体調、年齢、気候…いろいろな理由で食べれる量は変わってくるよね。
もちろん、人間の食事と、魚の水換えとは、いろいろと違うところもあるけれどそういう「幅広い目線」でいろいろな理由を探して見ると良いかもしれないね。
水換えで大事なことは、まず
- アクアセイフ+などで水を安全に
- 水温をしっかりそろえて
- 少しずつ、静かに水を注ぐ
ということだね。
このあたりは基本的なことだから、ちゃんと意識をしよう。
ついでに底の糞掃除もしよう。
これもクリーナースポイトなんかで吸い出すと楽にできるかな。
そしてもう一つ、ミナミヌマエビならではの注意点がある。
それは
- 稚エビを吸い出してしまわないように
ということだね。
結構ミナミヌマエビは水槽内で簡単に繁殖してしまうものだから、見落とさないようにね。
砂を敷いている時は、より見つけにくいからがんばろうね。
あと、砂を敷いている場合は、砂の中に蓄積する汚れを抜かなければいけないね。
一度に全部やる必要はないけれど、プロホースと呼ばれる製品のようなものを利用して、水換えの時に底砂の汚れを抜くようにしよう。
プロホースは砂を敷いた飼育環境では大活躍するから、一度商品説明を読んでみるのをおすすめするよ。
私もプロホースは、とても好きだよ。
もちろん、使う時は稚エビを吸い出さなように要注意だ。
ミナミヌマエビののフィルター(ツインブリラントフィルター)掃除
さて、管理方法の最後はツインブリラントフィルターの掃除方法だ。
基本的にミナミヌマエビだけならそうそう汚れるものではないから、めったに掃除はしないよ。
流石にメンテンナンスフリーというわけではないから、手入れは必要だ。
これは目安を出すのが凄く難しいのだけれど
- 月1回
くらいやれば充分だと私は思うよ。
もちろん、水換えと同じで差がでるものだから、数字だけをあてにしてはだめだ。
まぁ、正直タイミングを考えるのは難しいと思う。
でも、このツインブリラントフィルターは…そんな「いつ掃除ればいいんだよ!」という悩みを持つ人にとって、実はとてもありがたい構造をしていたりするんだ。
その構造とはまさに…ツイン。
掃除のデメリットは、このツインブリラントフィルターのスポンジ部分に住んでいるバクテリア(水を浄化してくれるよ)が、洗うことにより減少してしまうこと。
でも、このツインブリラントフィルターはスポンジが2つ(ツイン)ついているから…
1つづつやれば、最低でも半分はバクテリアの住む環境が、水槽内に変わらずに存在するってことだね。
だからわりと安心してメンテナンスができるんだよ。
そういうことを踏まえると、メンテナンスの目安は
- 月1回、1個づつ
というほうがいいかもしれないね。
方法は簡単、水槽の水を少し取り出して、その中でスポンジをもみ洗い。
それで戻す。
水道水を使わずに、水槽水を使うのはバクテリアを守るためだよ。
フィルター掃除をした時は、大幅な水換えなどはやらないでおこうね。
スポンジフィルターは長期間放置して濾過力を高めるという方法も珍しく無いから、毎月必ずやるという意識までは持たなくても良いかもしれないとも思うよ。
ただ長期間置いておくと、中に吸い込んだゴミが詰まることもあるから、いざというときのメンテが難しくなることもあるね。
月一くらいのでンテをする時は、スポンジ内部の汚れが少し残ってもいいやくらいの、軽い感じでやると成功しやすいよ。
スポンジ内部の汚れは、ある程度は必要な物だったりするからね。
この作業で意識したいのは「スポンジにミナミヌマエビがついていないか」ということ。
ミナミヌマエビは、結構スポンジにしがみついたまま一緒に上がってきちゃう時があるから注意しようね。
でも、水中でスポンジを振りまくると汚れが舞うからダメだよ。
上手いことミナミヌマエビにどこかへ行ってもらおう。
スポイトの水をチューっと水中でかけて追い払うのも良い手だね。
萌菜でもできるミナミヌマエビの繁殖
ミナミヌマエビの飼い方わかった?
わかりましたわ!で…繁殖はどうやるんですの?
うーん、なんていうか飼っていれば増えるよ
え!?なんですのその冷たい回答!
いや、事実なんだよね。ミナミヌマエビは上手に飼育していれば繁殖する生き物なんだ。
ならワタクシの水槽にいれたら増えるってことですの?
いや、ダメだよ。他に魚たくさんいるじゃん。多分稚エビ食べられるよ。(話し聞いてたのかなコイツ)
隠れ家をたくさん用意しますわ!
うーん、汚れたまりやすくなるし、ミナミヌマエビが隠れて繁殖できるレベルのレイアウトにすると管理難しいぞ?
そういえば、ミナミヌマエビの親は子供を食べないんですの?グッピーとかは食べますわよね。
基本食べないよ。だから上手に飼えばいいんだよ。
なんかコツを教えて下さい!その上手ってのが難しいんですわ!
うーん、なら底面積を増やすことかな、あと稚エビの餌場を増やすこと。あとはちゃんとペアで…うーん数ペアいるといいよ。
ミナミヌマエビを増やすコツ
底面積、つまり足場になる場所を増やそう!
水草や鉢底ネットで大丈夫だ!
稚エビの餌場…壁面や水草、スポンジフィルターなどは、目に見えない細かい餌を発生しやすいぞ!
オスメスいないと繁殖しないから気を付けてね!
なるほどですわ!
なら庭にあるプールを一つミナミヌマエビに使えば…
いや、何匹飼うつもりだよ。
屋外のミナミヌマエビの繁殖
屋外のミナミヌマエビは、冬などの寒い季節は繁殖しないよ。
大体春~秋までに繁殖するんだ!
室内でも無加温飼育で、低温が続くときは繁殖が止まるよ。
逃がしてはダメ!ミナミヌマエビ
さて、もうこれだ質問はない?(帰りたいなぁ)
もう大丈夫ですわ!ワタクシがミナミヌマエビを大繁殖させて自然界に還してあげま…
ちょっとまて!
え?なんですの?
それは絶対にやるな
なんでですの?ミナミヌマエビは日本のエビですし…
同じように見えても地域によって微妙に違ったりな、ミナミヌマエビという名前で売られているのが実は「シナヌマエビ」という近縁種だったり、そういう血が入ってる物だったりするから、無作為に放流するとおかしなことになってしまうんだよ。
へぇ物知りですわね
いや常識だぞ、人間の「広いところで暮らしてですわ!ワタクシ優しいですわ!天使みたいですわ!」なんていう偽善でどれだけ日本の河川の環境が壊れたか…
なんか棘のある言い方ですわね…わかりましたわ!放流をさせないように私の配下に近隣の川を見張らせますわ。
あ!ならその川で捕まえたら放流していいということですわね!
違う
えーなんでですのー
人間の手元で餌を食べたもの、自然界のもの。この差もあるからな。
例えばちょっと極端な例だけど…
↓
飼育中に、捕まえてきた場所には存在しない病気に感染
↓
放流
↓
無かった病気が自然界に
…なんてことになる危険もあるからね。
へーむつかしいですわね。
とにかく、一度飼ったものは自然界に放たない。これは鉄則だ。
はーい。
ところでお前、なんでそんなに放流にこだわるんだよ。
え?別にこだわっていませんわ、なんとなく気になっただけですの。
(うぜぇ)
ぷれ子の余計な一言
漁業や自治体、保護団体の行っている放流を見て、自分でもやろうと思う人もいるみたいだけど、それは全く別物だよ。
もし環境保護的な視点で放流がしたいなら、頑張ってそれなりな立場になろうね。
あくまでも自分はただの一人の飼育者。
それを忘れてはいけないよ。
もし、どうしても飼いきれなくなった生き物は、ショップ等にお願いして引き取ってもらおうね。
まとめ
はい、ぷれ子でした。
今日はミナミヌマエビの飼い方だったね。
ミナミヌマエビは、簡単に飼育できるから人気だけれど、調べれば調べるほど深みにはまっていくエビでもあるよ。
まぁ、大体の生き物がそうだよね。
ぷれちゃん長い解説お疲れ様でした。
うーん…
どうしたんですか?
いや、ミナミヌマエビって繁殖させておくのが一番いいよねと思ってね。
どういうことですか?
いや、まぁ手軽に増やせるから、せっかくならその神秘を楽しもうってことかな。
まぁ増やすの難しいエビもいますもんね。
何話してるんですの?
えっと、ミナミヌマエビの繁殖についてなのですよ。
あ!早速ワタクシの水槽に稚エビいましたわよ!白っつぽい透明で小さくて丸っこくて壁に張り付いているやつですわよね!
(それはカワコザラガイだと思う…)
購入した水草などについてきてしまうことのある小さな貝でチュ!
ぷれ子さんこんにちは。
なるほど・・・。
ミナミさんだったら何とか飼える
かもしれません・・・。
あ~でも難しいのかな・・・?
水合わせを凄く慎重にやれば・・・。
う~ん・・・。
青い3298さんこんにちは!
意外といけると思うよミナミ!
確かにお魚とは少し感覚が違うから、少し下調べしてからのほうがいいかもね。
かわいいよ、ほんと!
私的には混泳魚との相性に注意ってかんじかな!
ぷれ子さんこんばんわ。
メインの金魚水槽が苔まみれになってしまったため、ミナミヌマエビの小水槽を立ち上げました。
サテライトを使っての水合わせの後、落ち着いていたように見えたのですが、数日で10匹中4匹の遺体を確認しました。また、見える範囲での確認も、4,5匹くらいしかできません。
一応、餌も隠れ家も足場もあるので、もうしばらく、様子を見ようと思っています。
つかにゃーさんこんにちは。
エビはなんだかんだ導入が難しいもんね、そこから少しづつ殖えていってくれると良いね。
とりあえずじっくり様子見というのは正解だと思うよ!
もし追加するとしても、落ち着いてからの方が絶対いいからね!
ただ気をつけないといけないのは、もし金魚水槽にいれるとしたら…食べられる可能性があるってことかな。
魚ってエビ好きなんだよね。(もしすでに理解した上で準備していることだったらごめんなさい)
ぷれ子さんこんにちは。
この記事を読んで以前から入れたかった
ミナミヌマエビお迎えしました!
1週間程たちましたがみんな元気そうです。
先住のカージナルにちょっかい出されても黙々と餌を口に運んでる姿は見ていて飽きませんねー。
後は子どもが出来ればいいなー。
はるさんこんにちは!
ミナミヌマエビ導入おめでとうなんだ!
一週間元気ならきっとこの先も大丈夫な気がするよ!
ミナミヌマエビライフ是非楽しんでほしいんだ!
ぷれ子さんこんにちは
いつも参考にさせていただいております!
そこで質問なのですが、今度30センチ水槽でグッピーの飼育をしようと思うのですが、ミナミヌマエビかヤマトヌマエビどちらが適しているでしょうか?
種類はmixグッピ―です
また、混泳予定はカージナル、アルビノアエネウスです。
欲張りな質問ですが答えて貰えるととても嬉しいです!
ピカピカぴーさんこんにちは、サイトが参考になると言ってくれてありがとうなんだ!そして返信遅くなってしまって申し訳ないんだ。
うーん、ミナミかヤマト…どちらにもいいところがあるからちょっと難しいんだ。グッピーの繁殖を狙うなら機動力のひくめなミナミヌマエビがいい気もするし、アエネウスとかいるならヤマトでもいい気がするし…。
個人的にはミナミがいいかなって思うけど、一応お店とかで現物を見て判断してみてほしいんだ!結構どちらも特徴があって違いも多いからね。
ミナミヌマエビをいれるなら足場になって他の魚から逃げられる水草なんかがあると良いと思うよ。
なかなかハッキリ答えれず申し訳ないんだ!