今日はメダカ図鑑だよ。
最近はいろいろな改良メダカが作出されてどんどん人気が高まっているよね。
今日はそんなメダカのバリエーションをいろいろと紹介したいと思っているんだ。
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この記事の目次
最初の補足:メダカは二種類??
日本で使われている「メダカ」という言葉は、実は
ミナミメダカ(学名:Oryzias latipes)
キタノメダカ(学名:Oryzias sakaizumii)
の二種類の魚の総称なんだよ。
この二種類はつい数年前の論文で分けられた…というまだ新しい話だね。
元々日本のメダカは「Oryzias latipes」一種類だとされていたから、販売されているメダカはほとんど「Oryzias latipes」とされているよね。
まぁ世間で言われているメダカの種類とか品種というのは、こういう意味では使われていなくて、今から紹介するようなメダカのカラーバリエーションなどを指す言葉として認識されているよ。
学名の後ろについている「var.」というのは「varietas・variety」の略で変種、つまり同じ種類のバージョン違いだよ…というかんじだね。
これが無いものが基本種と呼ばれているね。
マニアックな話は良いから、さっさとメダカ紹介してくださいませんこと?
メダカの改良品種って?
メダカは昔から日本に生息する魚だよね。
その飼育は昔から楽しまれていて、多くの改良品種が生み出されてきたんだ。
品種改良というのは、人為的に選別して交配させていくことで、様々な品種を生み出すこと。
それで生み出されたのが改良品種というわけだね。
まぁ、元々の姿だって充分魅力的だから「改良」って言葉はちょっと納得出来ないけどね。
元からメダカは良い魚だからね!
ほんとマニアの価値観というのはめんどくさいですわね…。
さて気を取り直して話を続けよう。
世の中で一番流通しているヒメダカと呼ばれるのも実は改良品種だ。
メダカはもともとグレーに近い体色をもつ魚だからね。
その本来の姿に近いものがクロメダカとして売られていたりもするんだけど…最近はそのクロメダカの黒さをより強めた改良品種も出回っているから混乱してくるよね。
改良品種の中には固定されているものと、そうでないものがいるから注意をしよう。
これがどういうことかを細かく話すと難しいのだけれど…
- 固定されている=子供は親と同じタイプ
- 固定されていない=子供が親と同じタイプになるとは限らない
ということだね。
当然ながら、固定されていないものは、数が少ないわけだから希少価値で値段も上がるんだ。
逆に固定されて養殖が進むと、安価に手に入れることができるようになったりね。
まぁ価格はブームがおきているかどうか…ということにも影響されるから一概には言えないけどね。
さて、前置きが長くなったけど、魅力的なメダカたちを見ていこう。
ふぁああ(あくび)
ようやく終わりましたわね…
入荷状況に注意?ヒメダカさん
一番メジャーなメダカだね。
育てると意外と綺麗で素敵なメダカなんだけど…なんていうか…価格が安いからか、普通すぎるからか扱いが雑なお店も多いよ。
購入する時は、信頼できるお店でしたいものだね。
特に春~夏のメダカのシーズンだと、回転も早いからね状態が落ち着いていないまま販売されていることもあるんだ。(高級種でもダメなところもあるけどね…)
注意するポイントとしては
- 入荷直後ではないか
- 水槽内にメダカが死んでいないか
ということだよ。
店員さんに
「入荷してどのくらいたちますか?初めて飼育するので落ち着いたメダカが欲しくて」
というふうなかんじで聞いてみよう。
ちょっと意地悪な考え方だけど、この質問を正しく理解して答えれる人は、ある程度の知識がある証拠でもあるよ。
魚の販売の世界では「この魚入荷してどのくらい?」って意外とよく聞かれることだからね。
お店に来てから二週間くらい問題なく経過しているメダカだとなかなか良いといえるね。
また、ヒメダカは肉食魚や亀の餌用としても販売されているのだけれど、それは飼育用と区別されて販売されていることが多いよ。
なんでかというと、餌用は飼育用よりも大量に入荷、ストックをするから弱っている可能性が高いからだね。
良心的なお店だと
「これは餌用です、飼育用には適していません」
というような事を書いてくれているよ。
あれは決して「値段の高い飼育用を買え!」という商売戦略じゃないからね。
自然なカラーだぜ!クロメダカさん
クロメダカはいいよ。
渋いからね。
そしてなかなか丈夫なんだ。
このクロメダカも、ヒメダカのようにとても安価だから…扱いが悪い時があるから注意しようね。
あ、クロメダカ…いくら自然っぽい見た目だからって、放流したらダメだよ!
売られているのは「クロメダカ」として養殖されたもので、自然のものではないからね。
こう見えて、クロメダカも今日最初に話した「var.」つきなんだ。
日光に弱くて死ぬ?シロメダカさん
シロメダカは弱い弱いと言われているけれど、そこまで言うほどでもないよ。
まぁ真っ白だから直射日光に弱いかもなぁ的な感じはあるけどね。
シロメダカを飼う場合は、簾とかでの日除けを強めにしたり、浮草を多めにしたりするといいかもね。
まぁ日光が当たりすぎると水温が上昇しすぎたりもするから、ある程度の日除けはシロメダカじゃなくても大切だけどね。
飼育容器は広さに限界があるから、日光からの逃げ場がないと困るんだ。
状況によっては、3分の1くらい板を乗せてしっかりとした日陰を作って、メダカ自身が環境を選べるようにすると良いよ。
四天王最後の一人、アオメダカさん
ヒメダカ、クロメダカ、シロメダカに次ぐ「メジャーなメダカ四天王」の一つがアオメダカだよね。
この四種類は本当によく見かけるから入手もしやす良いよ。
お店にもよるけれど値段が
ヒメダカ<クロメダカ<シロメダカ<アオメダカ
というのが一般的かな?
アオメダカは結構地味キャラ扱いされているんだけど、これが成長すると意外と綺麗なんだ。
ほんのり青く光る…最近のギラギラメダカとはまたちょっと違う魅力がね、あるんだよ。
まぁ、ギラギラしたメダカもそれはそれでかっこいいけどね。
ヒメダカ風?いいえコツさえ掴めば美しすぎる楊貴妃さん
楊貴妃メダカはよく「ヒメダカのちょっと色の濃いやつだよね」と誤解されているけど、そんなことはないよ。
なんていうかね、超オレンジ。
むちゃくちゃ濃い。
でもこの色を出すのは少しコツが居るんだ。
それは暗めの色の容器で飼育するということ。
明るい容器だと、なかなか濃くならないんだよ。
もうね、黒い容器で飼育推奨。
ねぇ、その名前なんて読むの?幹之メダカさん
最近の改良メダカといったらやっぱり幹之メダカははずせないよね。
ギラギラしているよ。
「幹之」は「みゆき」って読むんだよ。
幹之メダカをベースとした品種はいろいろと生み出されていて、その輝き具合でランク分けされていたりするね。
幹之◯◯メダカ
って一体いま何種類いるんだ?ってかんじだよ。
ブリーダーさんのオリジナルの名前とかもあったりするから、余計にややこしい。
でも、無数に存在する幹之の中からお気に入りを探す「みゆき選び」はなかなか楽しいよ。
メダカを勝手に放流してはダメ
メダカを増やして放流しますわ!
やめろ!
なんでですの?メダカは今自然界で減ってきているのですよ?それを増やすために…
いや、自然界のメダカはその土地その土地で独自の特徴があってね…そこに違う種類のメダカが混ざるとおかしくなってしまうんだよ。
メダカは色は違っても交配してしまうからね。
一度別の血が混ざってしまうと、なかなか元には戻せないからね。
ふーん…わかりましたわ、じゃあその土地のメダカを増やして…
それも危険だよ。
飼育下で病気を出してしまったりして、それを自然界にいれてしまったり…
自然下とは違う狭い範囲の交配で、予期せぬことがおきたりね。
え!?でもなんか「環境保護」とかでメダカの放流ってよくやってませんか?
うーん、賛否両論あるけど、あれは市とか県とか、自治体とかそういうレベルだからね…個人が簡単に手を出すべきじゃないんだよ。
はーい、わかりましたわ。
個人は飼育を純粋に楽しんで、絶対に逃がさないようにということですわね!
はい、よくできました。
でもさ、放流がダメって話はミナミヌマエビの時にも教えたよね…
▼おなじ質問をしてしまう萌菜を見てみよう
>>萌菜でもできるミナミヌマエビの飼育方法!屋内も屋外も!
メダカはミナミヌマエビとは違う生き物ですわ!
違う生き物の話を、全てに適用してもらえると思っているなんて…相手に甘え過ぎた考え方ですわ!
ぷれ子さんはワタクシに甘えがあるのですわ!
親しき中にもなんとかって言葉を思い出してくださいまし!
(イラッ…)
まとめ
さて今日はメダカの紹介だったよ。
近年メダカは本当にたくさんの種類が作られているよね。
さすがは金魚を生み出した国というかんじだね。
一つ覚えておきたいのは、どんなメダカも同じ飼育方法では飼えないということ。
だいたいは同じなんだけど、ダルマメダカのような体型に違いがあるものは要注意だね。
ああいう寸詰まりのタイプだったり、一部のヒレがないメダカは泳ぐのが下手だからね。
もう一つ覚えておきたいのは、血を混ぜるのは考えながらということ。
例えばシロメダカとクロメダカ。
この間に子供ができたからって、白黒のシャチみたいなメダカが出てくるというわけではないからね。
違う品種同士をかけ合わせると…血が混ざって色が落ち着いてしまうものもいれば、片方の特徴が強く出ることもある。
そして新しいバリエーションがうまれることもある。
これをしっかりやっていくのが品種改良の一つの方法なんだけど…なかなか難しいんだ。
知識のないうちは、品種ごとに飼育して混ぜないようにするといいよ。
まぁ色々泳がせて楽しむのもありだけどね!
品種を維持したい場合は、絶対にやめておこう。
調べてみると結構値段の高いメダカがいるものですわね。
ま、ワタクシからしたらどれでも余裕で買えちゃいますけどね!
キャハッ!キャハキャハキラリン!
うん、そうだね。(金持ちめ)
どれも味は一緒でチュ!
高いメダカ買うくらいなら安いのをたくさん買うでチュ!
うん、餌的な価値観だとそうなるよね。
(肉食魚の発想は…怖いのです…)
▼図鑑のまとめページができました!
>>熱帯魚、水草(など)図鑑まとめ!
みゆきメダカは睡蓮鉢で飼うのが綺麗で好きですね〜
クロメダカ二、三匹目だけを泳がせるのもなんか風情な感じがして好きです
こんにちは!綺麗な鉢に少なめのメダカってのも素敵だよね!
高いよね…睡蓮鉢…魚にお金をまわしてしまうせいでうちの庭には発泡スチロール箱が並ぶはめに…