こんにちはぷれ子です。
今日は初心者向けに、熱帯魚の水換えについて話していくよ。
水換えというのがいかに重要で、いかに大切か。
そしてどういうで風に考えるべきか。
徹底的に説明していくね。
この記事の目次
目安はあくまで目安
よく熱帯魚の飼育についての質問を、◯フー◯恵袋とかで見ていると
「ちゃんと水替えしてたのに魚が死んだ!」
というような、話を見るよね。
これについて一言言わせてもらうと…
水換えなめんな!
ってことだよ。
いきなり厳しいですわね
うん、まぁ今日はいろいろとぶっちゃけ話をしていくからね。
そもそも水換えというのは「ちゃんと」することが非常に難しいものなんだ。
何故かと言うと、水槽の水の状態はいつも一定ではないから。
状況状況に合わせた水換えこそが「ちゃんとした水換え」だと言えるんだ。
え…そんなこと言われたら初心者はどうしたらいいんですの?
うん、確かにそうだよね。
じゃあここからまず、基本的な目安を覚えることにしよう。
熱帯魚の水換えで覚えておきたい『無難』の話
アクアリウムをはじめた人の大半は、感覚的にではなく目安を頼りにした水換えをしていると思う。
それらは基本的に「無難」と言われるものであり、ベストではないこともある。
でも経験のないうちは、冒険してベストを探そうとするのではなく、その無難から初めてほしいんだ。
なぜならそこには、先人たちの知恵がつまっているからだ。
もっと言うと
「無難な方法言っておかないと失敗した時に文句言われるじゃん…」
的な先人の怯えによって産まれたものでもあるからだね。
それ故に水換えの目安は、本当に良く出来きた「平均的数値」があるんだ。
それは
- 週1回、全体量の3分の1
というもの。
ほとんどの書籍やサイトなどが、これをおすすめしているよね。
今日はこれを、ちょっと紐解いていこうと思うよ。
無難な水換え『頻度(タイミング)』
さて、まず週1回という頻度、タイミングについての話だ。
これは、ある程度水槽が落ち着いた「立ち上げから1ヶ月程度経過」してからしばらくの間に使える目安だといえるね。
じゃあ、立ち上げてから1ヶ月未満の時はどうだろう。
立ち上げたばかりは、水質が不安定になりがちだから、もう少し違う方法をとることがある。
それは
- 水換えのペースを落として水が落ち着くのを待つ
- 水換えのペースを早めて水を安定させる
という2パターン。
真逆のこと言ってますわ…矛盾していますわ。
うん、たしかにそうだね。
でもこの2つの手段は、どちらもより良い水作りのために考えられたことだから、むしはできないんだよね。
まず「水換えのペースを落として水が落ち着くのを待つ」という考え方。
これは私も好きな方法なんだけど、じわじわとバクテリア、つまり水の中に住んでいて色々なものを分解してくれる存在が育つのを待つという方法だ。
換えても5分の1程度。
放置する時は1周間以上放置。
そんなかんじで様子を見ながら、少しづつ魚を追加していく。
そんなかんじだね。
逆に「水換えのペースを早めて水を安定させる」は、バクテリアがしっかり育っていないと、魚にとって良くないものが水槽内に溜まるからガンガン水換えをして常に新しい水を保つ…という方法だ。
特にソイルを使った時だと、余分な養分が抜け出てくるから苔とかが生えやすい。
だから、ソイル水槽の人はこの「立ち上げ初期は、水換えのペースを早めて水を安定させる」を基本だと思っている人が多いのじゃないかな。
ソイルを使った水槽をメインにしている人のブログとか見てみると、なんとなくその感覚はわかると思うよ。
※もちろん違う方法を取る人もいます。
早い時は毎日、最低でも3日に一回。
そんなかんじで水を換えていくんだ。
もちろん、このどちらの方法にもメリット、デメリットがある。
しかも水は、どの家も同じ水質ででるわけでもないし、使う砂やソイルの種類、どんなフィルター、ろ過材を使っているかによって環境の差も出てくる。
正直私も立ち上げ初期は、水換え以外にもいろいろと水作りのための作業をするからね。
こういう細かな話をいろいろと考えていくと
「立ち上げ初期でも週1回水換えしておくのが妥当かもね」
という初心者向けの無難案にたどり着くわけだ。
まぁ、下手に知識もないのに放置したり、ガンガン水替えしたりするよりかはいいからね…。
なんて身もふたもない言い方…
うん、そうだね。
でも、挑戦するばかりが正義ではないからね。
やっぱり不慣れなうちは、安全策を取って行くというのが、いいんじゃないかなぁ。
一応まとめると
- 週1回はあくまで無難という話
- ペースをあげる、さげる時は「なんのためにそうするか」ということを考えよう
というかんじかな。
無難からはじめて、徐々に改善…これは水換えに限らず、どんな物事にも共通することだよね。
ただ、一つ覚えて置かなければいけないのは、この無難な水換えは「無難な飼育環境」に対しての話だということ。
飼育魚が「初心者向き」と言われるものでなかったり、使用するソイルが「ちょっと扱いに知識がいる製品」である時は、これとは大きく話が変わることがあるんだ。
まぁ、そんなちょっとハードルの高いものに手を出す人は、割りと知識をつけたりしているだろうから、そんなに心配はないけどね。
そうとはかぎりませんわよ…
うん、まぁ…なら、世の中には水槽の立ち上げに1ヶ月どころか数ヶ月かける方法や、普通に立ち上げただけでは上手く飼育できない魚もいる…ということを頭においておくのが良いんじゃないかな。
わからないもの知らないものには、安易に手を出さないということだね。
無難な水換え『量』
さて今度は量だ。
3分の1。
これはぶっちゃけ多すぎず、少なすぎずという感じだね。
まずたくさん水を変えると、それだけ水質が変化する可能性があるから、初心者に勧めないことがほとんどだよ。
極端な例を出すなら「全換水」という方法。
全換水をメイン、もしくはたまに行う飼育ってあるにはあるんだけど、初心者向けとしては一切紹介されないよね。
これは、環境の差をあまり生み出さないようにして、水を全て取り替えてしまうなんて慣れていない人には厳しいからっていう理由もあるんだ。
じゃあ逆に超少なめの水換えだとどうだろう。
全体量の10分の1とか。20分の1とか。
この場合は残念なことに、水が変わらなすぎて水換えした意味が無いってことになりがちなんだ。
ほとんど水換えをしない、蒸発したぶんを足すという維持方法も、確かに存在するけれど、それは水換えという価値観からは離れてしまうものだから、やっぱり初心者には進められるものではないよね。
なんていうか、この方法を実行する場合は、水換えをしなくても良い、もしくは水換えをしないほうが良い環境を作り上げる技術がいるからね。
そういうことを考えると、なんだかんだ初心者に調度良い量が3分の1くらいって話になるわけだ。
まぁ個人的には、この数字はもう少し幅を持たせて
5分の1~3分の1としてもいい気もするけどね。
まとめると
- 大幅な水質の変化を防ぎつつも、水を入れ替えて環境を保つための量
が3分の1というかんじだね。
熱帯魚の水換えの道具と方法
さて、ここから水換えの方法を覚えていくよ。
最初から手順通りに説明していくから、はじめての人も安心してついてきて欲しい。
このやり方は、さっき話をした『無難』に基づいたものだから、飛ばしちゃった人は、後でいいから目を通しておいてね。
水換えの手順1:水換え前のチェック
これは意外と重要だよ。
水換えをする前に、どんなふうに水を換えていくかをイメージしたチェックをして欲しいんだ。
水換えの時についでにやる掃除について考えるとかね。
例えば、水槽を横から見て汚れが溜まっていないか探してみたりするかんじだ。
流木とかのレイアウト素材の隙間なんかは要注意かな。
こんなかんじで観察しておくことで、水換えが凄く楽になるよ。
水換えの手順2:ポンプの選択
水換えの時にはポンプを使うことが多いよね。(ホースの時もあるけども)
このポンプは色々なものがあるから、用途によって選んで欲しいんだ。
まぁ自分の水槽にあったものを選んでおけばいいよ。
じゃあそのポンプの例を紹介していこう。
プロホース
これは定番だよね。
掃除の時に底床(砂や砂利)の汚れを抜き出せるすぐれものだよ。
ソイルに使う時はコツがいるけどね。
底床のないベアタンクとよばれるスタイルでも、意外と使いやすいよ。
プロホースはいくつかのサイズが出ているから、水槽のサイズに合わせて選ぼうね。
あと、スターター付きのタイプのほうが何かと楽だよ。
※プロホースにはスターターがついていないタイプもあるんだ。
エアチューブ+エアストーン
これは結構特殊な場合だよ。
エアーストーンをエアーチューブにつけて、それを水槽内にいれて排水することで、小さなもの…つまり産まれたばかりの稚エビとかを吸い込まないようにするわけだよね。
ただ時間はかかるけどね。
吸い込みの心配がない場合は、エアーチューブのみでもいいね。
少しずつ水を抜きたかったり、足したい人におすすめだ。
クリーナースポイト
ベタやボトルアクアの小さな容器だと、コイツは大活躍だ。
餌やりやちょっとしたゴミ掃除にも使えるから便利だよ。
ホースやポンプでの排水ができないくらいの小さな水槽は、ケースをかたむけて水を捨てるよりも、これでやるほうが楽だし安心だね。
▼ボトルアクアをつくるでござる
>>ボトルアクアリウム ボトルアクアリウムの作り方と管理!おすすめ水草も!
ホース
大型魚や一気に水だけ抜きたい時は、シンプルなホースが早いよ。
吸い込み側にストレーナースポンジをつければ、魚やエビの吸い込み防止にもなるんだよ。
電動ポンプ
超楽、だけどパワフルすぎる。
正直レイアウトしてあるような水槽だと注意が必要。
大型魚とかの水槽だと便利かな。
水換えの手順3:水槽の水を抜こう
まぁ水の抜き方は器具によって違うけれ、ど基本的に電動以外はサイフォンの原理というものを利用するよ。
ホースの場合は排水口を水槽より低い場所に持って行って、先を軽く口で吸うと…ジャーって水が流れ出すよ。
エアチューブの場合は、口じゃなくてスポイト突っ込んで吸い込んでもいいけどね。
この時に、勢い余って水槽の水を飲んでしまうことがあるんだよね。
まぁ、それぞアクアリストだけどね。
え…嫌ですわ
うん、そんな人はやっぱりプロホースのようなスターター的なものがついたやつがおすすめだよ。
これは吸い込まなくてもスターターをペッコンペッコンすれば、水を吸い上げてくれるからね。
排水する水なんだけど、基本はバケツで受け取るようにしようね。
排水口に直接だと万が一魚を吸い込んじゃった時に…ね…
そういう手抜きをしたい場合は、吸い込み側にスポンジつけたりして万が一の事故を防いでおくといいよ。
排水は使いやすい道具であれば、なんでもいいんだけど、プロホースだとついてに底床の掃除ができるから良いよ。。
ただこのプロホースは、ソイルでガンガンやると、ソイルの粒が崩れてしまうこともあるから、勢いを弱めたり、表面を撫でるようにやったりと工夫をしてね。
水槽から水を抜く時は
フィルターの給水口が空気中に出ないように
ヒーター、サーモスタットが空気中に出ないように
などなど、水位が下がることによるトラブルを起こさないように気を付けておこうね。
ヒーターなんかは空気中に出すと、事故の危険もあるし、安全装置が働いて通電しなくなることもあるからね。
最後に私の話を少しするね。
私は今水換えは、プロホースエクストラを使っているよ。
エクストラはノーマルのプロホースより、ちょっと値段が高くて、スターターポンプが潰れないようにリングが付いていたりするかんじなんだけど、結構いいよ。
スターターポンプって使ってると案外凹んで戻しにくかったりするからね。
嬉しい配慮だ。
まぁ、買った理由はノーマルはすでにもっていたから「エクストラとの違いを見比べてみたかっただけ」なんだけどね。
ぶっちゃけ、わざわざノーマルをエクストラに買い直すまではしなくてもいいと思ったかな。
水換えの手順4:新しい水を用意しよう
さて、あたらしい水の用意だね。
まぁ普通は水道水だよね。
水を用意する時はまず、水槽の水の水温をはかろう。
これと新しい水の水温が同じになるようにしてほしいんだ。
なんとなくじゃなくてちゃんと水温計ではかってね。
なんでかというと、温度差は魚にとって負担になるからだよ。
水換えの手順5:水質調整剤を使おう
水道水ってさ、魚にとってはよくないものがいろいろ入っているんだよね。
特に有名なのはカルキ、つまり塩素だ。
これを中和するためにはカルキ抜きと呼ばれるものが必要だよ。
まぁ普通の水道水なら、シンプルにカルキ抜きだけでもいいし、プラスアルファで他の効果があるものでも良いね。
※作りたい環境や水によって違います。
私は他の効果も欲しいから、テトラのアクアセイフ+をメインで使っているよ。(+がついていないとカルキ抜きは入ってないから注意をしてね)
他にも
テトラのコントラコロライン+とか
エーハイムの4in1とかね。
正直私の家には、必要以上にいろんなカルキ抜きがあるね。
うん、まぁ趣味であつめたかんじだね。
アクアセイフ的な能力はいらないんだよなぁ…なんて人にはコントラコロライン+がいいよ。
私もアクアセイフ的な能力いらないなぁ…なんて時はこっちを使ってるからね。
※アクアセイフは魚の粘膜を保護したりする能力があるんだ!ぷれ子は新しい魚を導入したばかりの時や、水換えの量が多い時に愛用しているよ!
あとカルキ抜きは固形のタイプもあるね。
まぁ色いろある中から、どれを使うかは好みにもよるんだけど、私はテトラの液体タイプが好きだね。(液体のほうが量りやすいからね…)
このあたりは毎回使うから、最初からある程度容量のあるものを買ったほうがお得かな。
私は水槽の数が多いから、1000mlのものを買うね。(まぁあれはちょっと水槽一つだと、多すぎるかもしれないけどね…大きいし)
カルキ抜きや水質調整剤をいれたら、しっかりと撹拌してね。
あ、別の余分に入れたりせず適量でいいからね。
水換えの手順6:水を水槽に入れよう
さて、今度は水槽に今作った新しい水を入れていくよ。
でもザバーッといれたらだめだからね。
できるだけ静かに、底のものを舞い上げないように…
そんな気遣いでいれていこう。
ゆっくり入れたい時は、水槽よりバケツを高い位置において、エアチューブを使ってサイフォンの原理を利用していれていくとかね。(ガラス蓋の上に置く時は強度と重量を意識してね、バリーンってならないように)
ただその方法だと、時間が掛かるからバケツの中の水温が変動してまう可能性もあるから注意してね。
あと、バケツは窓際においておくと、日光で水温上昇していることもあるから、水槽にいれる前には再度水温計でチェックしようね。
水換え作業に手間取っていると、意外と水温かわっちゃうんだよね。
でもまぁ焦ってはだめだから、冬場は窓閉めて作業するとか、夏はカーテンしめるとか、機転を利かせるといいよ。
まぁ、水質の変化にデリケートな生き物とかでなければ、普通はそこまで慎重にならなくても大丈夫だけどね。
計量カップとかで少量づつ、手やトレーで受けながら水面に広がるように水を入れていくのがいいかな。
さてここまでできたら、水換えは終わりだよ。
水換えの時にフィルター掃除はしないこと
さて、基本的の水換えの話はしたから、今度はもう少し話を細かくしていこう。
まず基本として
- 水換えの時にフィルターは掃除しない
ということだ。
水を換えることで、水槽の中のバクテリア…つまりいろいろなものを分解してくれる存在の数が減少することになるのはなんとなくわかるよね。
だから、そういう時はフィルターのろ過材を交換したり、洗わないほうが良いんだよね。
ろ過材にはバクテリアがたくさんついているから、そこまで触ってしまうと環境が変わりすぎることがあるからね。
そういうかんじで、水槽のメンテンナンスというものは、全てではなく、一部ずつ行っていくと安心だよ。
言い換えれば、まとめてメンテナンスをしなければいけないほど、掃除をサボったりしてはダメだということだね。
雑談:熱帯魚の水換えについて
さて、なんとなくわかったかな水換えの方法。
ええ、あくまで初心者向けの方法は無難な方法であり、必ずしもベストではないということですわね。
うん、そうだね。
もう一つ覚えておいて欲しいのは、いくら水換えが重要だと言っても、魚の調子というのは、水換えだけで維持するものではないということだよ。
えっと…餌ですか?
そう、餌のやり方は重要だね。
他にも温度差を出さないとか、もう少し深く考えていくならpHというものを意識する…とかいろいろだね。
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ぷれ子さんは、いろいろな水換えしますわよね。
うん、そうだね、水槽の様子によって変えてるかなぁ。
環境が落ち着いている水槽なんて1周間に一度か、2周間に1度に5分の1程度換えるくらいだね。
ふむ、水換え量は少ないけど魚は元気そうですわ。
うん、この場合はね、水換えを少なめにしているのがあっているんだろうね。
どうやって見分けますの?
うーんなんていうかこれは結構難しいんだよ。
感覚的な話だから上手く説明できないからね。
実は秘伝を教えたくないから…隠しているんじゃないですの?
いや…そんなことないよ。
なんていうかこれは私の場合だけど、魚の場合は色艶や泳ぎ方、餌への反応を見ているよね。
購入直後は大体、輸送や環境がかわったばかりで疲れているだろうから、その時よりも魚を良い状態にすることを基準にしたりね。
むむ…
あとはお店に通っていろいろな魚を見比べたり、写真や動画を見たりして目を養ったりね。
調子が良い時と悪い時というものを、映像で頭に叩き込むんだよね。
それと見比べながら「このくらいの水換えでいいのかなぁ…」なんていう風に自問自答を続けてね。
ふむ。
そうやって少しづつ、ベストに近づけていくという…まぁ地道な感じだね。
ほんと、地味ですね。
うん、経験が物を言う趣味だと思うから、日々勉強のつもりでやってるよ。
まぁ、過密飼育をせず、水量やろ過にゆとりを持っておくということも気をつけているけどね。
あーそういう予防のようなことも大事なのですね。
うん、じゃあ少しその件について話をしていこうか。
はーい。
より良い水換えをするために1:過密飼育をしない
これね、初心者にありがちなミスだよ。
いろいろ飼いたくなりますもんね。
うん、魚の数が増えるほど、魚の種類が増えるほど水は汚れやすくなるからね。
あ、種類が多いと餌の種類も増えるから…
うん、そうだよ。
それに過密飼育ってみんな甘く見ているけど、言うなれば
「水槽に対して適正な飼育数をこえている」
というわけだから、飼育難易度はガツンとあがるわけだ。
いくら初心者向けの魚を飼っていても、密度が初心者向けじゃなくなったら…ってかんじだよ。
魚の数が増えてきたら突然調子を崩しだした…なんて初心者にありがちなパターンだね。
あ…それはありそうですわ。
うん、いろいろ飼いたくなる気持ちはわかるけど、飼育数は抑えめにね。
より良い水換えをするために2:水槽のサイズを大きめに
あれ?3分の1ずつかえるならどんなサイズの水槽でも同じことじゃないですの?
うーん、それがね結構違うんだよ。
例えばさ、暑い夏の日に、1リットルの水と、60リットルの水を、同じように日の当たる場所に置いたとするよ。
どっちがはやく水温上がるかな。
1リットルですわ。
でも水換えの時は水温揃えるから関係なくない気もしますわ。
うん、温度を揃えて水を足すという点だけを見たらね。
でも夏場なんかは、小さい水槽だと水温変化が激しくなって水自体が痛むのが速くなるよね。
じゃあさ、萌菜が身体を洗わずお風呂に入ったとするよ、200リットルの湯船と、1000リットルの湯船、どっちが汚くなるかな?
200リットルですわ!というかそんな汚くないですわよ!
…あ!もしかして!
うん、そうなんだ。
今気がついたとおり、水ってのは単純に考えても、少なければ少ないほど汚れやすくなり、環境が不安定になりやすいんだよね。
だから少なくなればなるほど、水換えに対するウエイトもあがってくるわけだ。
まぁ単純に水質が不安定な環境の扱いは水換え含めて難しいって考えてくれたらいいよ。
うむむ…たしかに難しそうですわ。
うん、だから水量がある程度ある、60センチ規格水槽が初心者向けだと言われているんだよ。
なるほど、なんか60規格水槽って初心者向けと言うには大きい気がする…と思ってましたけど、そんな理由があったのですね!
うん、あれでも60リットルないくらいだからね。
確かに、そう考えると多くはないですね。
うん、まぁ60規格でなくとも30キューブくらいは最低限ほしいかな。
初心者は小さい水槽を欲しがる傾向があるけど、一度しっかり考えなおしてみるといいよ。
狭いとすぐ過密飼育になっちゃいますもんね!
そうだね。それもあるね。
狭すぎる容器のリスクは、ベタの飼育の記事でも書いているから参考にしてみよう!
▼ベタをコップで買う危険性とは?
>>ベタなめんな!熱帯魚ベタの飼育方法を覚えよう!
より良い水換えをするために3:水換えのしやすいレイアウトを
さっきもちらっと話したけど、これはなかなか大事だよ。
レイアウトですか?
うん、複雑にしすぎるとどうしても淀みができたりと汚れが溜まる所が出るからね。
あ、流木の下に餌の食べ残しがあったり!
うん、そうだね。だから慣れていないうちは、レイアウトはできるだけシンプルにしておくといいよ。
水換えの時についでの掃除がしやすくなるからね。
でも水槽にいろいろいれたくなるのが人情ですわ。
うーんその場合は、難易度があがっている自覚を持っていればいいんじゃないかな。
例えば、あそこは流木が複雑だから、汚れが溜まるだろうな…なんていう目星をつけておいたりね。
はい、で、ぷれ子さん、ワタクシが目星をつけたとおり、複雑な流木の下に汚れがたまりましたわ!でも複雑すぎてホースが入れれないから掃除できませんの!
おい…
まぁそういう時はこれかな。
エアチューブ?
うん、水換えの「ポンプの選択」のところでも登場したやつね。
本来は水換えの道具ではないんだけど、これはかなり細いから、狭いところの汚れも吸い出せるんだよ。
おお、めんどくさいけどなかなかいいアイディアですわね。
うん、あとはこれ。
スポイトね。
こういうのをいくつか持っていると、掃除もしやすいよ。
まぁ水換えついでに…というのではなくなるけど、仕方ないよね。
ふむ、じゃあ掃除よろしくですわ!
(こいつ…)
まとめ
さて、どうだったかな。
こんなかんじで水換えを学んで、少しづつでいいからレベルアップしていこうね。
まぁ魚の飼育って結構考えないといけないことがあるんだけど、それが楽しいよね。
水換えはめんどくさいと言う人もいるけれど、私はむしろ「魚のために何かしてあげられる喜びの時間」だと思うよ。
むむむう…
どうしたんですかヒマチューさん?
ああ、小魚でチュか、今水換えについて考えていたんでチュ…
ぷれちゃんに教えてもらえばいいと思いますよ?
だめです、あのマニアではどうにもならないんでチュ…
え…そんなぷれちゃんでもわからないような特殊な魚の水槽なんですか?
違いまチュよ…文明の発達により汚れた川、そして海…あれの水換えをやる方法を…考えているのでチュ…
(な、なんという深い考え!)
そんなの簡単ですわ!お金をかければいいんですの!いくらあればいいんですの?1億兆万円?
(萌菜ちゃんは頭が…ちょっとあれなのですね…)
うーん、無理だろ。
私達一般人がどうにかできる問題じゃないよ。早く人類滅ぶことを祈るくらいじゃないか?
あ、でもアマゾン川は守りたいなぁ!あ、メコン川も…それとコンゴ川にタンガニィカ湖に…、日本の川も結構いい魚いるんだよなぁ…うん、やっぱり全ての水源を守りたいよね!
なんか一般人でもできることないかなぁ。
(あれ?…ぷれちゃんも意外と…頭が…)
ま、これ以上そんなことを考えても終わりなき論議が繰り広げられちゃうだけだからやめるのでチュ。さてごはんごはん(ビチビチ!ガシッ…モグモググッチャグッチャ…)
(もしかしてヒマチューさんが一番大人…)
我々生き物を愛している側が汚い川や海岸を見ると心が痛みますよね…
なんて心の美しい!
私はつい「何かいないかな…」って覗きこむほうが先に来てしまうんだよね…
この前久しぶりに友達とでかけたんだけど、用水路の中覗いていたら気がついたら一人になっていたね。
でも綺麗な水辺っていいよね。
わかります!!
知らない場所の川とか目に入ると足が止まっちゃいますよね!!
止まるよね!私は立ち止まりすぎて田んぼのおじさんと仲良くなったよ!
急な質問申し訳ありません
いつも楽しくブログ読ませてもらってるアクアリウム初心者です
お伺いしたいことがあるのですが、3日ほど前にレッドチェリーシュリップの45センチ水槽を作りました。チェリーシュリップは18匹で水草が少々入っています
先日、外に放置してある亀水槽(相当汚い)に入っているモスを入れたところ水が白くエアレーションをしたところ泡立つようになってしまいました。原因、対策について教えて頂けませんか??
長文すいません(_ _)
タカギさんこんばんは!ブログを楽しんでくれてありがとう。
ここからの話は想像でのアドバイスだからあくまで参考程度に見てね。
ちょっといくつか心配な要素があるんだけど、一番すぐにやるべきだと思うのはまず原因と思われるモスを出すことだね。
それから様子を見ながら水換え(エビがいるから水温とか揃えて慎重にね)、あとは活性炭なんかを使用してみることが手段になると思うんだ。
アクアリウムって絶対はないし、それぞれ感覚でやらなければならないことがあるからはっきりとアドバイスできなくてごめんね。
特に水換えの量を決めたりはホント難しいんだ。
あと3日というのは水槽を準備してからかな?(もし違ったらごめんね)
立ち上げたばかりは水が濁りやすかったりするから、落ち着くまでは時間かかるかな。
あとちょっと厳しい言い方だけど3日だとまだ生体を入れる段階ではないとも言えるね。
だからこれからはもう少し長い目で見て水槽を準備するといいよ。
今は、今いるエビを生かすことに集中してね。
水の濁りを取る、泡立ちを抑えるなども大事だけど一番は「エビの様子を見ながらエビの元気を維持する」ということだね。
エビが元気に生き残る。これを基準にしっかり観察しながら作業をしてほしいんだ。
あと亀はどうしても体格もあるから水を汚しやすい、つまり亀の水槽から何かを移動することで水質を急激に悪化させる可能性があるから、エビとは完全に分けて考えると良いと思うよ。
はじめたばかりは誰でもわからないことだらけだから、あんまり落ち込まないでね。
しっかり観察して、頑張ってみてほしいんだ。
丁寧な返信ありがとうございますございます!!
ぷれ子さんはじめまして。
夏場の水換えについてアドバイス頂きたくてコメントさせて頂きました。
現在私の住んでる地域では、連日35℃を超える猛暑日が続いております。
そんな中、水道水が夜11:00ですら、いくら流しても30℃超えの温い水しか出ず、水換えによる極端な水温変化が予想される為、なかなか水換え作業に踏み切る事が出来ずにいるのですが、何か良い方法はないでしょうか?
冷却ファン設置による蒸発分を補う為に毎日2L程は足し水をしており、その程度の量であれば極端な水温変化は無いのですが・・・
AGさんこんにちは、返信遅くなってごめんなさい。
もらった質問の件なんだけど
①バケツなどに水をためて水槽のある部屋において水温が揃うのを待つ。
②がっつりきれいに洗ったペットボトルに水を入れて冷蔵庫に入れてそれを、水道から出る30℃ごえの水に混ぜて温度を下げた水を、水換えに使う(ペットボトルの中の水はできるだけ新しいもの、こまめに変えること)
こんなかんじで対策するのはどうだろう?水道水が熱い……どうしても夏はあるもんね。
返信ありがとう御座います。
2番の方法を試すべく早速2Lのミネラルウォーター買ってきました。
なんとかなりそうです。
夏場でも10℃代の水が出た北海道は良かったなぁ・・・w
AGさんこんにちは、参考になったみたいでよかったよ!
ミネラルウォーターのペットボトルなら、アクア用に使うにも余分なものがなさそうでいいよね!
あと、すごく細かいことだけどミネラルウォーターはものによって水質が結構違ったりするから、念の為空になったペットボトルをアクア用にする前に一度いつも水換えに使う水で一回洗ってから使うと良いと思うんだ!
(ミネラルウォーターで飼育している人もいたりはするのだけど、水質にはかなり気を使って選んでいるみたいだね。最近は特にミネラルウォーターの種類も多いからね。水質が大きく違うミネラルウォーターを水槽に入れてしまうと、当然水槽の水が変わってしまうから、不安な場合はミネラルウォーターは使わず「いつもの水」でやるといいよ!)←すでに知っていることだったらごめんね!
夏場に10℃かぁ、すごいなぁ……。
初めましていつも参考にさせてもらっています。
水質維持が難しくないから、初心者は大き目な水槽から始めた方がいいというのを各所で見て、120ワイドの水槽を買って、
小型カラシンやラスボラなど70匹程度とプラティ5匹、コリドラス6匹、オトシン6匹、サイアミ2匹飼育して、濾過はコトブキの上部フィルターにエアレーション目的もかねて水作エイトを入れてる状態なのですが、
水質検査キットで水質に問題なく、魚の調子も悪くない時でもある程度換水した方がいいのか、プロホースで掃除だけして、換水せずに水質維持した方がいいのか悩んでいます。
いろいろ見ても正解はないのが正解みたいな感じで、ぜひぷれ子さんの意見を聞かせてもらいたいです
ナースさんこんにちは。はじめまして。
返信遅くなってごめんなさい。
大きな水槽で余裕を持って!これはとてもいいことだと思うんだ。
私は基本的に魚の調子が悪くなくても水換えはしているよ。(ただ魚の種類とか環境によってはあまりしないこともあるからややこしいのだけど…。)
調子がいい時は水槽にもよるけどだいたい水量の五分の一~三分の一を週一回~二週間に一回とかかな。
ずっと水換えしていないとある日突然ガクンと来る時がある気がしてね。
このあたりは本当にナースさんの言う通り「正解がない」から様子を見ながらやっていくと良いと思うんだ。
ありがとうございます。参考にさせていただいて水替えをする方向でやっていってます。
正直初心者は60㎝からスタートがベストだとひしひし感じています。120ワイド、水替えめちゃくちゃしんどいです(笑)
生ごみを捨てるような大きなポリバケツに新しい水を作り、ホースでキッチンの排水溝に水を捨て、誰だよこんなデカイ水槽買ったのはと過去の自分に文句を言いながら、何度も何度もバケツから水槽に水をそそぐ作業。もう電動ポンプの購入を決めました。
それと別に120㎝ワイドは魚の状態を観察しにくいと感じました。俯瞰で観賞する分にはいいのですが、一匹一匹をしっかり見ようとすると中々難しいです。特に自分の水槽は小さいのが100匹近く泳いでいるので……
180を2台しかもマリンで管理していた親父の偉大さをこんなことで感じております。
金額的に後には引けないので、もう頑張るしかないですね
ナースさんこんにちは。
参考になってよかったよ。
120ワイドの水換え…本当に重労働だよね!
それを続けているナースさんは、やっぱりアクアリウムが大好きなんだと私は思うんだ!
お父さん…偉大!たしかに180を2つはすごいんだ。
実は、カルキ入ってても魚自身には害がないんです。
(うちの魚はフル水道水)
じゃあ、なぜダメと言われるか。
ろ過してくれるバクテリアがカルキが苦手で、水がすぐ汚くなっちゃう、ということから、直接ではないですが、魚に害がある(すぐ汚くなるから)ということらしいです。
るいニャーさんこんにちは!
るいニャーさんのお話を聞いていると改めて、水と魚って奥が深いって思ったんだ!