こんにちは!ぷれ子です。今日は熱帯魚水槽の立ち上げで「水」や「ろ材」を別の水槽から分けてもらうことについてのお話だよ。
つまり「種水」と言われているやつだね。
誰もが使える手段ではないけど、結構使える手段なんだ。
水槽を一つ以上所持していて、新しく立ち上げようとする人にも役立つお話だよ。
隣のアクアリストはよく種水を使うアクアリストだ
あれ?ぷれ子さん新しい水槽立ち上げてるんですの?
うん、そうだよ。ちょうど外部式フィルターの中にろ材をいれるところだね。
へぇ今回もパワーハウスのろ材なんですね。って…なんですのそっちの汚れたろ材は…
え?これもパワーハウスのだよ。
いえ…そういう話じゃなく…なんでわざわざ新しく立ち上げる水槽に使うろ材に…そんな使いふるしのろ材を混ぜるんですの?ってことですわ。
ああ、これはね、深い意味があるんだよ。
?
水槽の立ち上げってさ、最初はいろいろなものを分解してくれるバクテリアがいないところからスタートするでしょ?
ええ。だから魚の投入は待たないといけないんですわよね。
うん、そうだよ。バクテリアは少しづつ増えていくからね。だからこの使いふるしのろ材がいいんだよ。
あ!もしかして!
そう、このろ材はついさっきまであっちの水槽で使っていたやつね。だからこのろ材にはばっちりバクテリアがわいているわけだ。これを新しいろ材と混ぜることでバクテリアの定着を早めているんだよ。
なるほどですわ。
この水槽の水もね、長いこと回している水槽から3分の1くらいはもらっているからね。
へぇ…なんかずるいですわね…
まぁ水槽が複数あるとね、こういうことはやりやすいよ。でも注意点もあるけどね。
えっ?そうなんですの。
うん、それを今から見ていこうか。
はーい。
種水の作り方は?
さて、ここからちょっとディープな解説をしていくよ。
種水とは要するに「すでに出来上がっている水」を種にして新規の水槽の環境を作り上げるということだ。
まぁバクテリアを移入すると考えたらいいかな。
だから正直、種水の「作り方」なんてのは無いってことなんだよね。
検索したりすると「水槽を立ち上げて放置しておけば種水ができる」という話もでてきたりするんだけど…それは立ち上げているだけで「種」をいれているのとは違うからね。
種水の作り方があるとすれば、それは「良い環境の水槽」を所持するということだよ。
種水の移し方
種水とはまぁ水なんだけど、その移し方はいろいろあるんだ。
私が個人的におすすめなのは、最初にやっていたような「ろ材」の移入。
ろ材は水槽内でも特にバクテリアがいる場所だからね。
少しでもいいから、新しいろ材に混ぜて使うといいよ。
ただこの時、ろ材を大量に移動すると元の水槽の調子が悪くなる時があるから注意だよ。
ただスポンジフィルターとかで、ろ材を移すことができない場合もあるよね。
そういう場合は水槽の中にそのスポンジフィルターを絞った水をいれてほしいんだよ。
「えっ…こんな汚い水を?」
と思うかもしれないけど、その中にはがっつりバクテリアと、バクテリアの餌となる有機物とかが含まれているから最適なんだ。
私はそれを新規で立ち上げるろ材にかけたりするよ。
他の手段は、底床を移すとか、その名の通り水を移すとかがあるね。
ただどちらも普通はろ材ほどは威力ないかな。(底面式フィルターの場合は底床がろ材だから話は変わるけどね。)
このあたりの方法は単体使用ではなく、組み合わせたりもするね。
ろ材を移したりする時はあんまり長時間いれない状態で放置しないようにね。
取り出したらすぐに移して稼働させるといいよ。
移す時は魚を入れる前の段階で
この作業は、魚を投入する前にやってほしいんだよね。
種水をいれたからっていきなり魚が飼えるほどの環境ができないこともあるからだ。
魚を投入するときも基本通り「少しづつ」にしてほしい。
いきなりたくさんいれすぎると、バクテリアの活動が追いつかずに水を悪くしてしまう可能性があるからね。
まぁ極端な話、水もろ材も全て古い水槽から移動すれば、立ち上がっているけどね。(それは立ち上げたのではなく水槽をかえただけだからね…)
種水はいれればいいってもんじゃない
「種水はいれればいいってもんじゃない」
これはしっかりと頭に入れておいて欲しい言葉だね。
なんでかといえば、種水はいれただけでは「ほぼ無意味」になることもあるんだよね。
例えばエアレーション不足。
水槽の溶存酸素(水中に溶け込んでいる酸素)が少ないとバクテリアの活性が鈍ったりして死んでしまうこともあるからね。
もっと良くないパターンは病気やコケの持ち込み。
調子の悪い水槽からもらった「種水」はむしろ悪い効果をもたらすということを覚えておこうね。
市販のバクテリア液+種水
私がよくやるのはこの方法だね。
市販のバクテリア液を買ってきて、それと一緒に調子の良い水槽からもってきたろ材、そしてスポンジフィルターの絞り汁とかを合わせる方法だ。
まぁ目に見える世界ではないから「憶測」なんだけど、そうやって複数の方法でバクテリアを移入させようとすることで保険をかけるんだよ。
まぁ簡単に言えば「バクテリアはバクテリアの餌(有機物など)がないと増殖しにくい」という部分を考慮したかんじだね。
まとめ
さて、今日のお話どうだったかな?
他の手段として私は「調子の良い水槽にしばらくろ材を放り込んでおく」とかもやるね。
小型水槽を立ち上げる時に、事前に「現在稼働中の大きな水槽」の中にそのスポンジフィルターを投入して稼働させておいてそれを使用したりね。
まぁそんなかんじにうまいこと考えると立ち上げは随分楽になるってことを覚えておいてね。
今日の話はなかなか難しいですわね。
うん、まぁ文中でも言ったとおり種水はやればいいってもんじゃないからね。
ふむ。
まぁ自信を持てる種水を用意できるってのはアクアリストとしては一つの誇りだよね。
…確かにそれはすごいですわね…で、ぷれ子さんはどうなんですの?
え?どっちだと思う?
そんな「いくつに見える?」みたいなウザさ出さなくても…普通に答えればいいんじゃないですの?
…ごめん…