こんにちはぷれ子です。
今日はアカヒレの繁殖のお話だよ。
アカヒレは案外繁殖させやすい魚だからね、少し経験すればある程度狙って増やすことができるんだよ。
さてさて、いったいどういう風に繁殖させればいいのかな?
▼アカヒレの飼育話はこちら!
>>はじめてのアカヒレ飼育!餌は何?寿命はどのくらいなの?>>アカヒレの屋外飼育を成功させる3つ注意点!越冬は難しい?
アカヒレが自然に繁殖していた!?
アカヒレが増えていましたわ!勝手に!
ん?あー外で飼っていたやつな。広いさもあるし水草もあるし、上手いこと隠れて稚魚が育ったんだろうね。
へぇ…なるほどですわ。あ!そういえば…
ん?
部屋の中の水槽とかでも同じことで来ますの?
うーん、室内だと屋外より自然繁殖する環境は作りにくいからね、ちょっと難易度上がるかな。
ふむ…自然に任せず狙ったら繁殖可能です?
あーうん。それは可能だよ。
あれ?「難しいからやめとけ、素人には無理無理」とか言わないんですね。
うん、まぁある程度知識と経験はいるけど、できないことはないよ。
へーやってみたいですわ。
うん、じゃあ今日は室内の水槽でアカヒレを増やす方法を教えるね。
やったー!
アカヒレを繁殖させてみよう!
さてここからアカヒレの繁殖方法を話していくよ。
繁殖させる方法はいろいろあるけれど、今日は私が「これなら初心者さんでも行けるかな?」と考えた方法を説明するね。(まぁ考えたと言っても、良くある方法をアレンジしただけだからそんなに自慢できるものではないけどね)
さて、早速見ていってみようか!
アカヒレの繁殖:オスメスの見分け方
繁殖を狙うならアカヒレのオスとメスを揃えておかないといけないよね。
オスメスの見分け方なんだけど、はっきり言えば「若いうちは無理」くらいに思っておいたほうがいいよ。(若いって言っても君じゃなくてアカヒレのことね)
成長過程にある、小さなサイズのアカヒレはオスもメスもよく似ているからね。
だからある程度育つまでは、慣れている人でも「オスっぽい、メスっぽい」とかになってしまうんだ。
でも、しっかりおとなになったアカヒレは結構オスメスで違いが出るよ。
例えばオスは
- ヒレが大きく色が濃い
- 胸鰭の先端に白がはいる
とかかな。
メスはもう少し地味で、ヒレの色も薄いんだ。
繁殖期にお腹が大きくなるのがメスだね。
ただ、ご飯を食べすぎたおデブだったり、繁殖期ではなかったりすると、ちょっと見分けにくいかもしれないね。
そんな時のコツは
- 全体的なシルエットが違う
と感じるものを集めておくといいよ。
手元でじっくり見れば、オスメスの違いは案外わかってくるからね。
繁殖に使うときは、メスの数を多くしておくといいよ。
私は大体、オス1にメス2とか、オス1にメス3とかでやるね。
なんでかと言うと、オスは喧嘩するからなんだよ。
狭い水槽だと、それが案外じゃまになるんだよね。
▼アカヒレファイト
>>アカヒレは飼育すると喧嘩する?意外な混泳の盲点
アカヒレの繁殖:繁殖水槽のセッティング
アカヒレの繁殖を狙うときは、繁殖させるための親だけを飼育する水槽を作ろう。
なぜなら混泳魚がいると、卵が食べられてしまうからだ!
セッティングに使う水槽はS水槽くらいでもいけるよ。(少ない数で繁殖を狙う場合ね)
それを水温20℃~25℃くらいで安定させるんだ。
水温が安定しない時はヒーターを使うといいかもね。
ただ元々そのアカヒレを無加温で飼育していた場合は、いきなり温度を上げると調子を崩すから、少しづつ上げていってほしいんだ。
無加温で繁殖を狙うときは、水温の上がる初夏くらいからセットするといいかもね。
さて繁殖水槽なんだけど、底に砂利等は敷かないでおこう。
アカヒレは卵をばらまいて産むから砂利があると卵の回収が難しくなるんだよね。
フィルターは、スポンジフィルターがいいかな。
あれだと卵を吸い込んだりすることがないからね。
さて、今度は「アカヒレの卵を守る方法」を考えていこう。
なぜならアカヒレは卵を食べてしまうからだ!
方法は色々あるんだけど、単純に「ばらまかれる卵を親が入れない場所に落とす」という方式を考えればいいんだ。
私はネット状の袋の中に、ウィローモスをいれて水底に沈めるよ。
他にもウィローモスの上に園芸用の底鉢ネットを置いて、親が入れないようにしてもいいね。
どちらにしろ、そういうネット状の何かで親が入れないようにしたものを底面においておけばいいというわけだ。
ネットの目は数ミリはあるものにしてほしい。
大きすぎると親が挟まる可能性があるからだめなんだけど、小さいと卵が通り抜けないからね。
そしてもっと重要なものがある。
ウィローモスだ。
今回のセットでウィローモスを使っているのは、それが良い卵の受け皿になるという理由があるんだよ。
それに稚魚の育成にも役立つからね。
ある意味必需品とも言えるんじゃないかな。(慣れれば無くても行けるけどかなり難しくなるよ)
ある程度の塊で購入して、ほどよくほぐして沈めておけばいいよ。ウィローモスが大量にあれば、多少食べられる可能性はあるけど、ネットとか無くても卵が保護されることもあるくらいだからね。(私はよくネット状のものを使うといろいろ手間がかかるから、この方法を使うよ)
植えなくても育つウィローモスはこういう時本当に使いやすいよね。
▼ウィローモスってなんぞ?
>>初心者向け水草ウィローモスはトリミング難易度が高い?
アカヒレが卵をどこにバラまくかわからないから、ウィローモスはできるだけ底面全体に敷いておこう。
そのために、底面ががら空きになるスポンジフィルターをを利用しているってのもあるんだ。
アカヒレの繁殖:アカヒレが産卵したら
さて、アカヒレが産卵したらどうするかのお話をしようね。
まず卵の発見は水槽内をよくチェックしてほしいんだ。
小さい水槽を利用したのはその卵を見つけやすいからというのもあるよね。
オスがメスを追ったり、オスが派手になったり、メスのお腹が大きくなってきたりしたら要注意だ。
卵をたくさん取りたいときは、卵だけ産卵箱にでも回収しておこう。
この時ウィローモスを少し一緒に入れておくといいよ。
もし産卵箱への隔離が難しく感じるなら、「あーだいたい産み終わったかな?」ってときに、卵ではなく親を繁殖水槽から出して移動してしまえばいいんだ。
親を出したらネット状のものも出してしまおう。
ウィローモス、フィルターはそのまま残しておこうね。
アカヒレの繁殖:アカヒレの稚魚の育成、餌は何?
アカヒレの稚魚の育成は、ウィローモスがかなり重要だ。
アカヒレの稚魚は小さいからね、大きな餌が食べられないんだよ。
それでウィローモス。
まぁ正確に言うとウィローモスが餌になるわけではなく、ウィローモスに発生する微生物が餌になるんだけどね。
だからウィローモスをがっつり水槽に入れておいたわけだ。
ただ、これだけではいずれ足りなくなる。
稚魚がピコピコ動き出し、ある程度育ってきたら(水温や環境にもよるけど生後5日~一週間くらいかな)沸かしたブラインシュリンプの幼生に切り替えていこう。
私はもう少し早めにブラインシュリンプを少量あげつつ、様子を見るよ。
食べられるかどうかをしっかり観察しながら与えていく感じだね。
ブラインを食べるとお腹が赤くなるからよくわかるよ。
孵化したてのブラインであれば小さいし栄養価も高いから結構早く食べられるんだよね。これができるかどうかが、稚魚の命運を結構わけるかな。
確実性も高いから、私は人工飼料を使うよりブラインシュリンプがおすすめだよ。
ブラインシュリンプってなに?と思う人は以下のリンクを参照してほしいんだ。
▼ブラインシュリンプって?
>>魚の稚魚に繁殖に!ブラインシュリンプの孵化!沸かし方!
それから稚魚が大きくなり、普通に泳ぐようになってくる頃に人工飼料などにきりかえていくかんじでいくかんじかな。
アカヒレの産卵~稚魚の育成に使いやすい道具たち!
さて今度はアカヒレの繁殖に使いやすい道具を解説していくよ。
まぁこれは好みもあるから、参考程度に見てほしいんだ。
まず長いピンセット。
これがあると底のほうのウィローモスとかを水槽に手を(あんまり)いれずに取り出したりができるよね。
そうすることで親が驚いたりする確率が減るんだ。
次にスポイト。
これはやや大きめのものがいいね。
GEXのクリーナースポイトくらい大きいやつね。
このくらいサイズがあると、これで稚魚や卵の移動ができるからね。
稚魚や卵はかなり小さいから、こういう道具を重宝するんだよ。
あんまり口の細いスポイトだと、中から稚魚とか卵が出せなくなる危険もあるから注意だ。
クリーナースポイトは、稚魚の育成時の掃除にも役立つから是非買っておいてほしい。
他にもまだまだ便利なアイテムはある。
例えば水草の「マツモ」
これは浮かべとけば育つからね。
繁殖行動中のオスに追われたメスの逃げ場になるんだよ。
稚魚を育てる時もそのまま浮かべておけばいいからね。
アカヒレの繁殖!覚えておきたい稚魚の弱点!
さて今度はアカヒレの稚魚の育成においての注意点だ。
今回の解説の中で、私がおすすめしたい方法は「卵を産卵箱に隔離」する方法ではなく、「親を水槽から取り出して、繁殖水槽でそのまま稚魚を育成する」という方法のほうだよ。
なぜなら水槽をそのまま使えば、稚魚や卵の移動もしないですむし、産卵箱より広いスペースを与えることができるからね。
そのおかげで、稚魚がある程度育ってもそのままいけるというわけだ。
そうすることのメリットは他にもあるんだ。
水槽一つを稚魚用に使うことで「水量を多く」とることができる。(産卵箱は通水性が悪いから、稚魚の数が多いとこまめなお掃除などの管理をしないとダメな時があるんだ)
そのおかげで稚魚が苦手とする「水質の急変」を防ぐことができるんだよ。
スペースがあるぶん、ウィローモスを多くいれられるというのも利点だね。(さっき説明したとおり稚魚の初期飼料になるからね)
さて、前置きが長くなったけど、稚魚の弱点である水質の急変を防ぐ方法を話していくよ。
それは静かに水換えをすること。
水換えをするときには大量ではなく、五分の一くらいなどの部分的な換水を静かにやるんだ。
※稚魚があまりにも小さいときは水換え自体をしないという手段もあるよ。だから水量が重要なんだ!
あんまり小さい容器に稚魚が過密にいると、水換えの量やペースをあげないといけないからリスクが上がるんだよね。
ただ逆に広すぎると、餌を行き渡らせるのが難しくなり、餌の量が増えすぎて水が汚れやすくなる。
だからS水槽くらいが程よいというのがあるんだよ。(このあたりは個人の主観だけどね)
そういうことを考えて、変化が少なく、尚且つ水質を維持しやすい環境を選んでいってほしいんだ。
そしてもう一つ気をつけたいのは「水流」だ。
水を綺麗にしようと思って。フィルターの勢いを強くしすぎると稚魚に適さないくらいの強い水流が生まれてしまうんだ。
そうならないように一方コックなどで調整をすることも視野に入れておこう。
まとめ
さてアカヒレの繁殖話、どうだったかな?
ちょっと挑戦してみたいなぁなんて思ったかな?
私のおすすめは、春暖かくなってから繁殖に挑戦すること。
そうすれば稚魚が増えても無加温管理できるからね。
アカヒレの繁殖ワタクシでもできそうですわね!
うん、がんばって。
他にも増やしやすい魚っているんですの?
そうだね、案外いるよ。
へぇ。
繁殖を楽しんでいる人って案外多いからね。
いろいろやってみたいですわ!
うん、ただペース考えないと稚魚の世話に追われて大変なことになるからな?
あ…そうですわね…
赤ひれの繁殖期はいつですか?