こんにちはぷれ子です。
今日はちょっとレベルの高いお話。つまり繁殖なんだ!
そして今日繁殖に挑戦するお魚は…コリドラス!
さてさていったいどんな方法なんだろうね。
▼コリドラス情報のまとめができました!
>>50種類から初心者向けコリドラスを解説!飼育・繁殖方法まとめ
コリドラスは種類ごとに繁殖難易度が異なる?
コリドラスっていろいろいますわね。
うん、とんでもない数いるよね。
どれも繁殖は同じ感じでできるんですの?
同じだと思う?
…まぁ…あれだけ種類がいたら違うと思うのが普通ですわよね。
正解!
(なんかむかつきますわ…)
まぁコリドラスって種類によって繁殖の難易度ってぜんぜん違うからね。まだ繁殖例のないコリドラスなんてたくさんいるよ。
へぇ、そうなんですのね。
うん、特にセミロングノーズと呼ばれるタイプね。あれはほぼ繁殖例を聞かないからね。
セミロング?
あっちゃーそれもわかんないか!それなら↓の記事を読んで基礎から勉強してくないかな?
▼まずはコリドラス飼育の基本GO!
>>コリドラスの飼育方法!水槽選び!お掃除屋さんって本当?
(むかつく言い方しますわね…)で、今日はどのあたりを教えてくれますの?
うーん私もねなんでもかんでもわかるわけじゃないから、今日はコリドラスの繁殖の「基本的なこと」を主に解説しようと思うよ。
ぷぷっ!だっさ!解説するのに「なんでもかんでもわかるわけじゃないから」とかだっさ!
(イラッ…)まぁ知らないことは書けないからな?
だっさ!だっさ!
…
はじめに
さてまず最初に覚えておいてほしいのは、コリドラスの繁殖はどんな種類でも可能というわけではないということだ。
まぁそもそもコリドラスっていろいろいるから「飼育のときに気をつけること」も異なることがあるからね。
▼違いを知るために
>>コリドラスって種類色々いるけど、飼い方は同じなの?
実はコリドラスって本当に深いジャンルだったりするんだよ。
まぁ何が言いたいかというと、今日の方法はあくまで基礎であり、種類によってはアレンジが必要だったり、もっと別の手を考えないといけないというわけだ。
幸い日本はコリドラスにマニアックなお店も多いから、情報の入手もいろいろできるけどね。
まずは基本として「コリドラス大図鑑」くらいはもっておくといいかもしれないね。
▼コリドラス大図鑑ってなに?
>>アクアリスト必見!読むべき本、図鑑、雑誌に漫画!
コリドラスの繁殖をしよう!
さてここからコリドラスを繁殖していくよ。
まず驚くかもしれないけど、コリドラスの繁殖は「オスメス」を良い状態で飼育する…ということが基本なんだ。
さてそれがどういうことか、ここから順番に見ていこう。
コリドラスの繁殖:オスメスを揃える
難易度の高い種類だろうが、簡単だと言われる種類だろうがオスメスがそろっていないと繁殖はしないよね。
できればオスメスを複数用意したいんだ。
最低合計五匹くらいからでややメス多めがいいかな。
まぁ5匹ならオス2、メス3というかんじだね。
マニアックなコリドラスの場合、そもそもオスメス選べるほど売っていないという状況もあるから、ここでつまづくこともあるけど頑張っていこう。
コリドラス、オスメスの見分け方
コリドラスのオスメスの見分け方は、慣れていないとなかなか難しいかもしれない。
だからわからない人は「ある程度の数」をまとめて飼育するという荒業をつかうこともありかもね。
ただ、やっぱり見分けていきたいのが人情ってものだよね。
基本的な見分け方は体型。
上から見たときにふっくらして横幅があるのがメス、しゅっとしているのがオスだ。
まぁこういう特徴は、成魚にならないとわかりにくいから、まだ成熟していない小さな個体から選別するときはもはや勘で勝負することになる。
そしてもう一つ気をつけておきたいのは「同種で見比べる」必要があるということ。
コリドラスは種類で結構体型が違うからね。
だから同じ種類を上から見て「おや?体型が違うね」というものをオス・メスとするかんじだね。
この「見比べる」方式でないと、正直結構難しいんだ。
あともうひとつあるのが「腹ビレ」を見分ける方法。
ただこれは体型よりもっと曖昧なんだよね…
だから私は体型基準で選んでいるよ。
実はコリドラスのオスメスって相当慣れている人でなければ「オスっぽい」「メスっぽい」というかんじになるようなものなんだ。
そうやって経験を積んで、見分けれるようになっていくわけだね。
難しいと思うけどトライしてみよう。
もう一度言うけれどポイントは
- 上から見て体型を見比べる
こと。
横からだとわかりにくいからね…。
繁殖水槽のセッティング
さて繁殖水槽のセッティングだ。
これは管理のしやすさを考えると、それなりな水量がある方が良いね。
産卵箱なんかを取り付ける場合もあるから、ある程度余裕が無いといけないんだ。
私がよく使うのは60センチ水槽、45センチ水槽あたり。
そのあたりはコリドラスの数、サイズなどで調整しよう。
セットするのは、基本の飼育と同じなんだけど、レイアウトはシンプルにしないといけない。
なぜなら卵を回収するからだ。
私の繁殖水槽は、底面に砂(薄敷き)穴や隙間の少ない小さめ流木にアヌビアス・ナナをいくつか置く…というかんじ。
コリドラスは水草の葉に卵を産み付けたりするからね。
流木を小さめにしておくのは管理をしやすくするため。
そしてアヌビアス・ナナはライトをそこまで明るいものを用いないで済むため。
そんなかんじでコリドラスが落ち着き、なおかつ管理のし易い状態を作っていこう。
繁殖を誘発させるのは水換え?
正直繁殖狙いをするときは、そのコリドラスたちだけで飼育するのが楽だよ。
まぁ混泳魚は卵を食べてしまうからね。
さて基本的な飼育なんだけど、これはわりと普通の飼育と同じ感じだ。
親を健康に飼育できないと、繁殖は狙えないからね。
水が汚れて食べ過ぎにならない程度に餌をしっかり与えるのは大事だよ。
さてここからちょっと専門的なお話をしよう。
君はコリドラスの繁殖が「多めの水換え」を起点に行われるという話を聞いたことがないかな?
これは水換えによる「pH」の変動をコリドラスが感じ取って産むという説だね。
事実この方法は効果が確認されていて、多めの水換えを行った直後に産卵が始まった報告はたくさんあるんだ。
ただ、知っての通り多めの水換えはリスクもある。
だからそう何度も何度もやれるものではないんだよね。
だからこれは「テクニックの一つ」として覚えておこう。
「多めの水換えでは産まなかったからあきらめて普通に飼育していたら産んだ」なんてパターンもあるからね。
コリドラスは生息地がひろいから、どんな種類でも同じ方法が通用するとは限らないんだ。
Tポジション!コリドラスが卵を産んだら
さてコリドラスが産卵したらどうするかというお話をしよう。
コリドラスは通称「Tポジション」というオスメスがT字になる形で卵を受精させていくんだ。
これはメスがオスの放精を口で受け止めて卵へ届けるという方法なんだよ。
卵は壁や水草に産み付けられていくよ。
産卵した卵はメスが産卵を終えて餌でも探し出した頃に回収しよう。
指でそっとなでるようにとれば大丈夫だからね。
卵は孵化が近づいていくと柔らかくなるから早めに回収しよう。
回収した卵は、隔離して育てるんだけど、まず重ならないように、触れ合わないようにきをつけてほしい。
そうじゃないと無精卵がカビたときに移ってしまうからね。
卵の回収先は、繁殖水槽に浮かべた産卵箱でもいいんだけど、より卵に良い環境を作りたければ
- 薄めのメチレンブルーをいれた軟水
を新しく用意するといいよ。
そうすることで卵を守るんだよね。
無精卵はカビてくるから見つけたらすぐに取り出して捨てよう。
コリドラスの稚魚が生まれたら!餌や水換えの話
さてさてここからコリドラスの稚魚の世話を覚えよう。
まず孵化してすぐ。
この段階ではヨークサックろいう栄養袋がお腹についているから餌はいらないんだ。
でもこれは3日もすればなくなってしまうから、すぐに餌が必要になる。
コリドラスの種類によっては、細かくすりつぶした人工飼料などでもいけるんだけど、基本的にはブラインシュリンプの幼生を沸かしてあげるほうが確実だ。
▼ブラインシュリンプの幼生の沸かし方
>>魚の稚魚に繁殖に!ブラインシュリンプの孵化!沸かし方!
それを毎日「稚魚のお腹がオレンジ色」になるのを確認しながらあげよう。
回数は朝晩二回程度かな。
あと稚魚の育成なんだけど、怖いのは「水換え」だよね。
というかそもそも
「隔離した卵を稚魚育成水槽に移すのって難しくない?」
ってかんじだよね。
でもその解決法は簡単。
卵の管理をする水槽を、最初からある程度大きめのものにしておくんだ。
孵化した稚魚を、その水槽でそのままそこそこの大きさになるまで育てるつもりで、水槽を選ぶんだね。
浅めのらんちゅう水槽なんてつかいやすいよ。(深さがないからね、食べ残しの掃除とかすごくしやすいんだよ。だから底物の稚魚育成向きなんだ)
こうすれば水量に余裕ができるから、水換えは少しづつ行えばよいということになるよね。
ただ、大きすぎると稚魚がばらけて餌が行き渡りにくいから注意だよ。
例えば、小さなうちは水槽に産卵箱を浮かべてその中で稚魚を管理、ある程度のサイズに為ったらその水槽に放して飼育という流れでもいいね。
産卵箱の中は通水が悪いから、スポイトで吸い出すなどして水を入れ替えるように手間を掛けてあげるといいよ。
稚魚が小さいときに使うフィルターは、あまり水流が強いと、まだ小さい稚魚が流されてしまい弱ってしまうから、しっかり考えて選んで欲しい。
小さな稚魚を吸い込まない、スポンジフィルターが一般的かな。
稚魚が小さいうちは、水換えのダメージにも弱いけど、小さいぶん水の汚れが遅い。(エサのあげすぎには注意しよう)
成長に合わせ少しづつ増やすイメージで、しっかり管理していこう。
そうすれば稚魚はそのうち大きくなって、親と同じような姿になるからね。
まとめ
繁殖の話はなかなかうまく説明するのが難しいよね。
でもね、案外ちゃんと事前準備をして向かえば、いけてしまうものだよ。
稚魚の育成に失敗する大半の理由が
- ブラインシュリンプがない
- 稚魚の育成環境を用意していない
などだからね。
そうならないようにちゃんと、しっかり「余裕を見た」セットをしておこうね。
コリドラスはよく餌を食べる魚だから稚魚が成長してくると水の汚れがむちゃくちゃ早いことも覚えておこう。
そういう場合、頻繁な水換えで対応したりするんだけど、それが自信ない人は水量にゆとりのある水槽を用意しておくといいよ。
親と同じ形になり、自由に餌を取れるように為ったら、過密飼育にはならないように考えていこう。
結局繁殖って難しいんですかね。
うーんなんて答えれば悩む質問だよね。
ふーむ…たしかに難しい質問をしてしまったのです。
うん、できないってわけでもないし、かといってできるわけでもないし…そもそも必ずしも同じ方法でみんなうまくいくわけでもないからね。まぁだから面白いんだけどね。
繁殖できると見える世界も違いますか?
うーん、そうだね、新しい一面を見れるのは嬉しいよね。
▼コリドラス情報のまとめができました!
>>50種類から初心者向けコリドラスを解説!飼育・繁殖方法まとめ
ぷれ子さん、こんにちは。
繁殖について説明するのは本当に難しいですよね。
コリドラスは繁殖例も多いので簡単なのかと言うと、そうでもない。難しいのかと言うと、それも違う。説明を求められても一概に言えないのは悩ましいものです。
そこを敢えてテーマに記事を書いたことはとても素晴らしいですし、これから繁殖を目指す読者さん達にも勇気を与えてくれたと思います。
いきなり結論ですが、繁殖も愛だよ。うん。
私の例を少しお話しますと、たまに「コツは?」と聞かれますが、「繁殖に適した健康な親魚を飼育すること」って答えると大概「はぁ?」って顔をされてしまいます。
技術的な何かを期待して聞いているのでしょうから、その気持ちもわからないこともないのです。
ただ、コリドラスにとってより良い環境で飼育することの延長に「繁殖することもある」のであって、そこをすっ飛ばしてのコツなどあり得ないのだと受け止めてほしいのです。まして繁殖可能な成体に育てることは人間の努力次第ですが、繁殖自体はコリドラスの自然な行動であって、人間が意図的に行わせるものではないと思うのです。
もうひとつ、繁殖はアクアリウムの中での一つのカテゴリではありますが、幾つもあるアクアリウムのジャンルから必ずしも結びつくものではないって事を伝えたいのです。
否定するわけではありませんが、例えばADAさんのネイチャーアクアリウムは芸術の域まで達したアクアリウムの最高峰ジャンルと言えます。
しかし、その水槽で繁殖を行うとしたら様々な弊害が発生するでしょう。
個人が持てる水槽は限りがあります。あなたの水槽が繁殖に適しているかどうか、それを想定しておかなければならないのは飼育者の責任だと思うのです。
繁殖は産卵で終わりではありません。産卵の後は孵化、育児とイベントが盛りだくさんです。十人十色ですが、どこまで新しい命の誕生と成長に携わるのかを覚悟してやり遂げる努力をすることがアクアリストにとっての繁殖だと考えます。
長くなりましたので続きはまた投稿しますね。
・・・え?聞きたくない? ではやめときましょう(笑)
余談ですが、天野尚さんはレイアウトを壊すのでコリドラスを絶対水槽内に入れないそうです。天野さんの生徒だった知人の話では、課題提出の水槽にコリドラスを入れると、それだけで赤点だったとか・・・。
cory-paradiseさんこんにちは!
確かにそうだよね「繁殖に適した健康な親魚を飼育すること」これはとてもとても真理だと私は思うんだ。
私はcory-paradiseさんほど経験もないし、まだまだなレベルだからこんなこと言うのは申し訳ないと思うんだけど、この言葉は本当に大切なことだと思うよ。
繁殖は産卵で終わらない。
これも間違いない。
アクアリウムにも色んなジャンルがある。
これもそうだと思うんだ。
聞かせてくれた天野さんの生徒さんのエピソードも本当素敵だよね。
ちゃんとレイアウトと生き物の育成を分けて考えているということだもんね。
何が正解か、どれが正しいかわからないことも多いアクアの世界で、そうやって自分の考えをしっかり持つことも大事な気がしたよ。
でもその考えだけに縛られてもいけないから難しいよね。
うーん今日のお話はとても深くて考えていくとおもしろいんだ。
続き…気になっちゃうよ!
あと繁殖をテーマにしたこと褒めてくれてありがとう。
実はとても悩んだんだよね。
元々難しい情報であればあるほど、十人十色なところがあるし「誤解」をうみやすいからこのサイトには余り載せないように気をつけていたりもするんだ。
だからすごく悩んだんだよね。
でも褒めてもらえて少しホッとしたよ。
本当にありがとうございました!
うん、やっぱり愛だよね。
ぷれ子さん、こんにちは。
続きのお許しを頂けたようなので、懲りずに投稿しますね(笑)
「繁殖に適した健康な親魚を飼育すること」これに同意してくれてありがとうございます。ぷれ子さんのレベルは決してまだまだではないでしょうから、「そうだよね」と言ってもらえることは励みになります。
先のコメントでは繁殖の心得みたいなことを語ってしまいましたが、「でもその考えだけに縛られてもいけないから難しいよね」のお言葉どおりです。
柔軟に考えられないと緊急時に対応出来なかったり、そもそもアクアリウムが楽しくなくなってしまうでしょうね。
初心者でもベテランでも、みんなアクアリウムに色々な夢を託しているからこそ自分だけの水槽で、水草が繁り、お気に入りの魚たちが元気に泳ぎ回って繁殖までしてくれたら幸せだなぁって誰もが思う事ですから、そこを押さえつけてまで「繁殖とは何ぞや!」みたいな事は語るべきではないですね。
ただ、繁殖をテーマに記事を書くとなると心得的な事も語らないと成り立たない一面もあると思うんです。でも考え方は十人十色。わかり易く表現するのは難しいし、省いてしまうと誤解を生みやすい。ぷれ子さんが悩んだのもそんな理由なのかなぁ、なんて思っています。
さて本題です(苦笑)
コリドラスは「普通に飼育していたら産卵した」とゆう話を良く聞きますが、そうゆう時は慌てず騒がず、まず素直に万歳三唱しましょう。
・・・で、次に考えるのは孵化させるかどうか?ですね。
私は孵化させるの一択しかあり得ませんが、悩んでいるならばひとまず採卵はしておくとよいと思います。アクアリウムにおいて経験は何より貴重ですから。その時に卵の感触をバッチリ覚えておきましょうね。本当に不思議な感触です。
次に、プラケに移した卵をよーく見てみましょう。すると・・・、孵化させたくなってきたでしょう?
そうやってコリリストは増えていくのです(笑)
冗談はさておき、
不意の産卵の場合でも、プラケースと隔離箱とブライン孵化セットは常備しておくと慌てずに済みます。おススメはやはり「ニチドウベビーボックスプラス」
種類にもよりますが、孵化直後の稚魚は隔離箱のスリットをあっさり通過しちゃいます。稚魚育成用の水槽に設置しているのなら放っておきますが、他魚のいる混泳水槽ではまずサヨナラとなってしまします。ヨークサックを吸収しきる3日目辺りになると経験上通り抜ける事が少なくなりますが、確実ではありません。
そこで、その間はプラケースを水槽に浮かべて稚魚を入れておきます。餌を食べ始めるまでは水をあまり汚しませんので、日に何度かスポイトで少量入れ替える程度にしています。照明の直下だけは避けて下さい。
餌を食べ始めると急速に大きくなりますので(1週間で2倍~3倍に育ちます)隔離箱に移すとよいでしょう。当然、水を汚しやすくなりますので、プラケースのまま飼育するのは危険です。
ちなみに、最初からプラケースを水槽に浮かべて採卵した卵を入れて孵化させてもOKです。水温の管理が楽ですね。水槽をたくさん置けない、プラケースの保温が上手く出来ない場合は、こっちの方がおススメです。ただし、プラケースのひっくり返りだけはご用心です。
その後、混泳魚に食べられないサイズまで成長すれば隔離箱は卒業出来ますが、同じ餌が食べられる、または問題なく餌が取れる状態でないと本水槽内に放すのは不安があります。
出来れば隔離箱を増やす、育成水槽を用意するといった対応で2cmを超えるサイズになるまでは充分な給餌をした方が良いです。
コリドラスは採卵~孵化までは比較的簡単なので、思いがけず産卵したとしても孵化~育児にチャレンジして欲しいです。ただ稚魚飼育全般に言えることですが、安全に稚魚を育てる環境を用意することと、やはり給餌がネックになりますね。
その辺のところは、また次回・・・してもいいですか? お許しいただければ続きを書きたいと思います。
cory-paradiseさんこんにちは、いつも濃いレポートをありがとうなんだ!
もうね、cory-paradiseさんのコメントだけでコリドラスを学べてしまうよね!
私はcory-paradiseさんの技術的な話も好きだけど、考え方やアクアリウムへの思いの話も大好きなんだ。
なんか聞いていると胸が熱くなるんだよね!
cory-paradiseさんの細かく親切な解説、絶対色んな人のためになると思うんだ。私も超参考になるし!
次回…楽しみすぎるよ!
ぷれ子さん、こんにちは。
今回コメントした内容ですが、記事に書いてあることばかりでしたね。
余計な事をしまして恐縮です。
繁殖の話となると自制が効かずお恥ずかしい限りです。
次回(まだするんかい!)は、技術的な事も含めて私の経験をお話しできたらと思います。
cory-paradiseさんこんにちは!そんなそんな余計なことなんてないよ!
私はむしろ自分の意見とcory-paradiseさんの意見が同じだったりするとすごく嬉しいよ。
それに同じように見えてもcory-paradiseさんの経験が加わったりしていてとても参考になるし!
むしろ自制なんてしないでほしいんだ!
次回…cory-paradiseさんの経験が…すごく楽しみなんだ!
ぷれ子さん、こんばんは。
毎度、長々と書かせて頂いてすみません。
前回のコメント投稿した時は「しまった!」と思ったのですが、結果としてぷれ子さんと同じ意見であることに私も「ほっ」としております。
長年やっていますが、つくづくアクアリウムには正解が無いと思いますので、経験の有無に関わらず、共感し合えることは大切ですね。それだけ仲間がいるってことを感じられますし、そうゆう場所がまさにこちらのサイトですね。
うん、とてもとても素晴らしいです。
さて今回は、産卵~孵化までのところを補足させて下さい。
え?告知と違う!? ・・・どうかお許しを。
採卵~孵化にかけての悩みで良く聞く&自分も失敗したのは、
①採卵の失敗(潰した、届かないなど)
②採卵したが無精卵だった
③卵がカビてしまった
④孵化しない
といったところでしょうか。
①については結局のところ慣れるのが一番です。あとは採卵を前提にレイアウトを創れば手が届かない事態も回避できます。どうしても届かない卵は、運が良ければ孵化後の稚魚を発見できる事もありますので、その時に救出しましょう。
採卵するタイミングは産卵行動が終わったのを確認してからです。採卵し易くなるタイミングがありますので、それを見計うことが出来た方がより成功率も上がるでしょう。
以下にひと通りの流れでご紹介します。文中で②と③の解決についても触れております。また基本的に指で採卵可能なコリドラスの場合を想定していますので、ハステータスなどのミニコリや、卵が小さく大量に産むエレガンス系などには適さない場合もありますのでご了承下さい。
コリドラスの卵は産卵直後は非常に柔らかく粘着性も強いですが、時間経過とともに指で軽くつまんだ程度では潰れなくなり、粘着性もやや弱くなりますので採卵し易くなります。
私は産卵から概ね1日~1日半経過した時点で採卵を開始します。時間を置き過ぎかと思われますが、その頃になると有精卵と無精卵の違いがはっきりしてきます。卵の中心にぼんやりと黒い核が見えて全体に茶色っぽくなっているのが有精卵、核が見えず全体に透明or白っぽいのが無精卵です。
若いコリに多く見られますが、卵を上手に産み付けられず落としてしまい砂まみれ「通称:砂だんご」になる場合がありますが、無精卵だと粘着性がほぼ失われてしまうようで砂が取れてしまいます。逆に言うと砂だんごのままなのが有精卵ですね。
このように見分けて有精卵のみを採卵すれば②は解決です。水カビが発生するのは無性卵の場合がほとんどなので③もほぼ解決出来ます。ただ完璧ではないので、より確率を上げるために後述しておきますのでご参考下さい。
ちなみに採卵しない無精卵は放っておきますが、産卵時も含め、親魚が食卵した姿を目撃したことはありません。よく言われる「急いで採卵しないと親魚が食べてしまう」とゆうのは稀な例かもしれません。また、無精卵に水カビが発生したこともあ
りませんので「無精卵に水カビが発生しない=水質が良い=だから産卵する」なんて都合の良い推測をしております。
③の補足ですが、水カビの発生は飼育水をプラケースに入れて(または飼育水槽内の隔離箱とかで)孵化させようとすると起こり易いようです。ちなみにサテライト使用だと、水温も一定になりづらく孵化しない事例もあります。やはりプラケースに移した方がベターでしょう。
水も温度を合わせた水道水をカルキ抜きせずそのまま使います。塩素が細菌やカビの繁殖、それに伴う水の傷みを抑えるのでメチレンブルーは使用しません。孵化する頃には塩素は抜けてしまいます。
コリドラスは種類によって孵化までの日数が異なります。卵のサイズが小さいほど日数がかかるようです。水温24℃だと3~5日が標準的ではないでしょうか。それ以下だと孵化までの日数が長くなり、それ以上だと孵化は早いが水の傷みも早く、水カビが発生しやすくなります。
残り④についてですが、原因を特定するのは困難です。
・水温が一定でなかった
・稚魚の成長(核分裂)が上手くいかなかった
・稚魚が自力で卵から出られず力尽きた
などが考えられますが、どれも定かではありません。初産だと元々弱い卵だったとゆうことも考えられます。一応、それぞれの対処(と思われる方法)を以下に記述します。
プラケース内の水温を一定に保つには、飼育水槽に浮かべる、または小型ヒーターを使用するといった一般的な方法を用いて水温をこまめにチェックしていれば問題ないと思います。よほど大きな変動でなければ、日数はかかりますが孵化するはずです。何か根本的なミスがないかを見直した方がよいでしょう。
私は同時に複数のプラケースが必要となる場合もあるので、24℃を保てる自作の簡易温室を使用しています。
エアレーションはしません。水流が出来ると卵が転がって核分裂を妨げるとゆう話を聞いたことがあり、比較実験してみると確かにエアレーション無しの方が孵化率が高かった経験からです。ですが、あくまで一例と捉えて下さい。
稚魚がなかなか卵から出られない場合、スポイトで軽く水を当てると抜け出たりします。これは、稚魚の頭部のみ抜け出ていない場合に使用する方法で、卵から全く出ていない場合は見守るしかありません。最長で8日目に孵化した例もあります。
産卵はコリドラスから飼育者への贈り物みたいなものだと思っています。
意図的であれ、偶然であれ、自分の水槽で新しい命が産まれた感動を是非とも多くの方に体験してもらいたいものです。そして次は育てる感動を味わいましょう。
・・・とゆう訳で、次回に続きます。うん、ご迷惑でしょうが続けさせて頂きます。すみません。
cory-paradiseさんこんにちは!
す…すごい!こんな濃いレポート私のサイトのコメント欄にいただいちゃっていいの!?ってかんじだよ。
いつも濃いけど今回はさらにすごいんだ!
cory-paradiseさんの真髄に近づいていっている感じだね。
私の身近ない人でもcory-paradiseさんのコメントをすごく楽しみにしている人がいてね、次はまだかなぁとワクワクしていたよ!
私ももちろんワクワクしまくり!
今回のコメントもじっくり向き合っていろいろ想像させてもらうね!本当にありがとうなんだ。
cory-paradiseさんみたいな人に共感してもらえるサイトにできたことは本当に誇りに思うよ!
ぷれ子さん、こんばんは。
そして、ぷれ子さんの身近な方、はじめまして。
いえいえ、真髄だなんてとんでもない。それ程こだわりもスキルも持っていないのに、文章だけが無駄に濃くて恐縮です。
パソコンで文字入力しか出来ないアナログ人間が、場所をお貸し頂いているおかげで誰かにワクワクして頂けるなんて本当に嬉しい限りです。私の方こそこちらのサイトに出会えて本当によかったです。
では調子に乗って、今回は「稚魚の育成」について語りましょう。
うん、オラもワクワクしてきたぞ。
いきなり結論ですが「安全な環境で、充分な餌があれば」稚魚は育ちます。
とは言え、何が安全な環境で、どの程度が充分な給餌なのかは一概には言えません。一例としてご参考になればですが、私の例を挙げながらお話してみたいと思います。
安全な環境をどうするか?
望ましいのは専用水槽を用意することです。
意図的に産卵を狙う場合はもちろん、たまたま産卵した場合でも稚魚の生存率を上げたいのであれば必須と言えます。出来れば複数、無理なら隔離箱を複数用意します。これは、成長の度合いによって稚魚を仕分けるためです。
稚魚にとって安全な環境を考えるにあたり、捕食される恐れのある混泳魚(親魚含め)がいるかどうかを頭に思い浮かべる事が多いかと思います。しかし、成長の遅い小さい個体が餌を充分に取れない環境もまた、稚魚にとっては安全ではない環境と言えます。
私の場合は、45cm規格(隔離箱設置 *設置数は変動)と、60cm規格を使用しています。隔離箱には孵化~生後2週目まで、45規格には3週目~5週目程度まで、60規格には5週目以降で体長2cmを超えている個体、とゆう感じで分けています。
孵化後の経過日数を基準にしていますが、実際のところ気にするのは体長と餌の食べっぷりを意識して選別する場合が多いです。様子を見て小さい個体が食いっぱぐれているようなら、それより小さい個体と同居させて満腹に食べられるようにします。
次に水質管理ですが、よく言われる通り稚魚は水質・水温の変化に弱いです。これを避けるには、こちらのサイトで推奨しているようにある程度大きめの育児水槽を用意することがベターです。水替えも稚魚の様子(特に食べっぷり)を観察しながら少量ずつ、マメに行いましょう。もちろん、狙って産卵させたのなら充分に出来上がった水を立ち上げておく必要があります。不意の産卵の場合はこちらのサイトの『熱帯魚水槽の立ち上げ!ろ材や水をもらうってどういうこと?』の記事をご参考下さい。
エアレーションは昼夜問わず充分に行いましょう。
これは全くの持論ですが、生物の成長にとって酸素濃度は重要な要素です。酸素が濃いほど細胞分裂は促進されます。つまり成長が早くなるとゆうことで、稚魚にとって一日でも早く大きくなることは、あらゆる面において有利であり安全性を高めることになります。
理想はマイクロバブルと呼ばれる細かい気泡が水槽内をゆるやかに対流する状況を作ることです。特に底面の水流の勢いには気を使って下さい。
稚魚は泳ぐのが上手ではなく体力も低いので、垂直に吹き上げるエアストーンや投げ込み式フィルター、水流が落下してくる外掛けフィルターでは稚魚が疲弊し易くなります。ディフューザーを使用する場合も水流には特に気を付けて下さい。
スポンジフィルターに細かい泡を出すパーツ(チャームさんで「清水」と検索)を付け足すか、上部フィルターなら濾過の過程で酸素の溶け込んだ水を水槽内に戻す仕組みなのでおススメです。
底床は田砂もしくは津軽プレミアムを1cm以下に薄く敷きます。隔離箱には不要です。
一般的に育成水槽は掃除のしやすさからベアタンクにする場合が多いのですが、私は推奨しません。コリドラスの習性を見ればわかりますが、例の「もふもふ」をベアタンクでやると鼻先を常に擦り続けることになり、ケガの原因や「吻」の発育不全を起こす可能性があります。どんな個体であれ、コリドラスには底床を敷くことを私は強くおススメします。
ちなみに底床にバクテリアが定着すれば、これも稚魚の餌になるのです。
その他の要件に関しては一般的な情報と変わりありません。
ヒーターは可変式がベターです。ライトは観察に充分な明るさがあればOK。隠れ場所になるようアーチ型の流木や土管を入れておくと、稚魚たちがその場所に集まるので給餌するときに楽になります。水草を入れたい場合は、活着したアヌビアス・ナナやアマゾンフロッグピットなどの浮草がよいでしょう。
最後に、どうしても育児用水槽が置けない場合、観照的には見栄えが悪くなりますが、隔離箱を複数設置することで対応するのが現実的です。サテライトは水温の維持が難しいのと、効率良く容器内を水が循環しないのでおススメしません。
「ニチドウベビーボックスプラス」ならスポンジフィルターが付いているので効率良く水を循環させ、エアレーションも出来ます。こちらのサイトにレビュー記事が掲載されていますのでご参考下さい。
さてさて、いい加減長くなってきたのでここまでにします。
次回は「稚魚~幼魚の充分な給餌」についてをメインにお話出来たらと思います。
ここまできたら話が尽きるまでやりますので、どうか温かい目でご覧下さい。
cory-paradiseさんこんにちは!
今回もかなり細かい情報をありがとうなんだ!
これだけまとめて書くのって大変だよね。私も見習って良い記事をかけるように頑張らないとだね!
私の書いた記事まで紹介してくれて…なんてお礼を言えばいいかわからないんだ。
繁殖方法の話の中でも、稚魚の育成話って意外と少ないからきっと今回のお話はいろんな人の役に立つと思うんだ。
水流についての考え方、稚魚が育つからこその考え方…cory-paradiseさんのコリドラスへの愛情がものすごく伝わってくるよ!
ぷれ子さん、こんばんは。
近頃、前髪がコ○の○ゲに見えてしまうフィッシュさん、こんばんは。
前回コメントの補足です。
稚魚育成水槽に設置するヒーターですが、ヒーターカバーを推奨するかどうかは微妙な考えになってきました。
と言うのも、つい昨日、2cmサイズの稚魚がヒーターカバーのスリットに挟まり★になる事故が起きまして・・・。正直、このサイズで挟まるとは思っていなかったのでショックです。初めての経験に自分の既成概念が崩壊しています。
・・・うん、ただいま絶賛落ち込み中です。
現在はヒーターカバーを外し、水槽の高さの半分の位置に設置しています。通常より高めの設置位置ですが、低いと稚魚たちが乗ってしまうことを懸念しての試みです。これがどう結果に出るのか、先のことになりますがご報告したいと思います。
あぁ、アクアリウムは難しい。でも楽しい!
cory-paradiseさんこんばんは!cory-paradiseさんならフィッシュさんの真相に近づいてしまうのは仕方ないよね。
ヒーターカバーって正直難しいよね。
きっとcory-paradiseさんならもうすでにやっているかもだけど、私はヒーターカバー無い水槽ではとくにヒーターに水流を当てたりしているね。
魚が乗らないようにするのって結構試行錯誤いるよね。
大丈夫…と思いつつ不安になる。
そんな日々は確かに難しいんだ。
でもアクアリウムって本当に楽しいよね。
あ…返信すごく遅くなってごめんね…
ぷれ子さん、こんにちは。
読むのが面倒なこのシリーズも、おそらく今回を含めてあと2回で終わると思います。と言いつつ、補足が入るかもしれませんが・・・。
今回は「稚魚~幼魚の給餌」について、次回は最初の投稿で述べた「繁殖に適した健康な親魚」に関しての私なりの考え方と、意図的に繁殖を狙う方法を合わせてお話し出来たらと思います。
本当に過分な行為でありますが、ここまでご容赦頂きありがとうございます。
最初に、稚魚と幼魚の私なりの定義と与えている餌の種類を紹介します。基本的に成長を促すため、動物性の餌を多用しています。
稚魚→生後5・6週目まで、体長2cm以内で体の模様は幼魚班のまま。
餌 →孵化ブラインシュリンプ
稚魚用人工飼料(パウダータイプ、オメガ脂肪酸配合)
アルテミア
※孵化ブライン単独か、2or3種MIXして与える
幼魚→生後5・6週目以降、体長2cm以上、ほぼ成魚と同じ体型・模様。
餌 →冷凍ミジンコ
冷凍ベビーブライン
冷凍アカムシ(刻み)
ヒカリクレストディスカス
キャット(小粒タイプ)
グロウD
※上記をワンパターン化しないようMIXして与える
さて、本題です。稚魚や幼魚に充分な給餌を行うとは?
一言で言うと、稚魚は常にお腹いっぱいにさせておくこと。幼魚に関しては成長に必要な栄養を与えつつ、餌のバリエーションを増やしていくこと。となります。
熱帯魚飼育において、一般的な給餌方法は最低でも朝晩2回、数分で食べきれる量と言われます。しかし稚魚や幼魚の場合、これは文字通り餓死させない為の最低ラインであり、これで大丈夫と保証するものではないことを充分ご理解下さい。
コリドラスは見かけによらず大食漢です。成魚であっても一般的な目安の給餌回数&量では餌が足りていない場合も少なくなく、混泳水槽では特にその傾向が強くなります。そのためコリドラスに餌を食べさせる為に頭を悩ましているアクアリストも少なくないことでしょう。これはコリドラスが底棲魚であること、温和な性格、加えてコリドラス特有の「もふもふ」とも大いに関係しております。つまりコリドラスは餌をとることが下手なのです。まして稚魚ともなれば、飼育者が観察と工夫をしながら上手に給餌をしないといけません。折角産まれた新しい命ですから、可哀そうな目に合わせたくないのが親心ですよね。以下に私が実践している例を補足しながら挙げたいと思います。
・流木やシェルター等を用いて暗がりをつくる(稚魚が集まる)
・給餌の際はフィルター等を停止して水流を止める(餌を底に留まらせる)
稚魚は小さく泳ぎが下手です。あまり餌を探し回らないで済むように、なるべく密集しているところを狙って餌を投入するのが効率的です。
水流があると細かい餌は流れてしまいます。フィルターを止めるのが不安な方もいると思いますが、私の経験上では1時間停止させても大丈夫のようです。もちろん環境やフィルターの種類にもよりますので、目安は30分以内が妥当かと思います。
・1日の給餌回数は目標3回(平日は起床時、帰宅時、消灯30分前)
・1回の給餌量は魚達のお腹の様子を観察して調節する。
・餌は一度に全量投入せず、数回に分けて投入する
・給餌後は15分程度観察する(フィルターも停止したまま)
給餌回数は飼育者の努力次第です。給餌後の観察を含めると結構な時間になりますが稚魚のためにも頑張りましょう。それに稚魚の食事風景を見るのは楽しいですよ。
孵化ブラインシュリンプを与えると稚魚のお腹がオレンジ色に膨らみます。それを目安に、食いっぱぐれている稚魚がいないか、全ての稚魚に餌が行き渡っているかを注意して観察しながら給餌しましょう。
幼魚になるとお腹が透けて見えなくなりますが、観察を続けているとお腹の膨らみ具合で食べたかどうかがわかるようになると思います。それと、満腹時の表情もなんとなくわかるようになります。うん、たぶん。
・与える餌は全て流水にさらす(塩抜き&洗浄&人工飼料は水分を含ませ沈むようにする)
どの餌でも(MIXする場合も)流水に20~30秒程さらします。水道水で構いません。孵化ブラインシュリンプはほぼ動かなくなりますが、コリドラスは目で追って捕食するタイプではないので問題ありません。動きのあるブラインシュリンプは次第に光に向かって浮上してしまいます。フィルターを稼働させると水流に乗って水槽内を漂う訳ですが、コリドラスが食べることはほぼないでしょう。それどころかヒドラの絶好の餌となり、さらに塩抜きが甘いと最悪の場合大繁殖されて水槽のリセットもあり得ます。私も経験しました。
・余った餌は取り置きしない(ケチらない)
特に冷凍餌は鮮度が著しく低下します。稚魚幼魚には常に新しい餌を与えられるようにしましょう。余っても勿体ないからと過剰に給餌するのは絶対禁止です。
他に水槽があって食べてくれる魚がいるなら、そちらに投入するのもありでしょうが、それも与え過ぎにならないようご注意ください。
ちなみに私は、コリ以外には中型の淡水フグ(テトラオドンスバッティ&マライアンパファー)しか飼育していません。どちらも小赤が主食ですから、コリの余り餌は毎回廃棄しています。うん、コスパ悪いですよね。
ざっとした説明ですが、これらを給餌の度に意識して行うようにしています。
先に述べたように結構な時間を要します。しかし、稚魚幼魚を満足に育成しようと思えば自然とそれなりの時間と労力を要するものです。
こうゆう言い方をすると繁殖にチャレンジするのを敬遠してしまう方もいるでしょうが、そこは心配ありません。とにかく稚魚幼魚が日々成長していく様を観察するのは何とも言えない楽しさ、感動、驚きがあり、時間なんてあっと言う間に過ぎてしまうからです。
コリドラスは産卵させやすい種類があるように、育成しやすい種類もあります。
アクアリウムショップにブリード個体が多く出回る種類なら、大概は繁殖ビギナーでも一定の成果を出すことが出来るでしょう。繁殖にチャレンジするにあたり、増やしたいコリドラスにチャレンジするのも結構ですが、最初は繁殖に関する情報の多い種類から始めて経験値を積むことを私はおススメします。
私の経験でも、産卵はするけど稚魚が育たない事例が数多くありました(今もあります)せっかく産まれた稚魚がポツポツと★になっていく様を毎日見続けるのは非常につらく悲しいことです。何度も経験しましたが、毎回心底落ち込みます。それが原因でアクアリウムを止めてしまった知人の言葉を借りるならば「繁殖は今日は天国でも、明日は地獄かもしれない」うん、まさにその通りです。
誰もが出来ることではありませんし、押しつけるものでもありませんが、願わくば新しい命を育むとゆう事に対し真摯に向き合って頂きたいものです。
「たかが魚にそこまで熱くなれない」それも真理でしょう。
ただ、興味本位で手を出した結果、魚も人も幸せになれなかった結末もあるのです。
以前の投稿で「繁殖は産卵で終わらない」と記述しましたが、何故そこを協調したのか、今回のお話でお伝えすることが出来たなら嬉しいことです。
うん、珍しくしんみりした締めくくりですね。次回もよろしくお願いします。
cory-paradiseさん今日もすごい情報ありがとう。
私の友達もcory-paradiseさんの話を楽しみにしていたりするんだよね。
繁殖ってcory-paradiseさんの言うとおり良い結果になることばかりじゃないよね。
でもそれでも挑戦したい。
なんかうまく言葉に出来ないけど、そこをなんとなくじゃなくて考えていくことはとても大事なのかもしれないって改めて思ったよ。
ってあと二回なの!?あれ今回を含めてってことは次回最終回!?
ちょっとさびしいけど次回がどんなお話なのかすごくたのしみだよ。
ぷれ子さん、こんにちは。
そして熱なめキャラの皆さん、お世話になっております。
今回をもってコリドラスの繁殖&育成に関するコメントは最終回と致します。
何だか専用コーナーを頂いていたような口ぶりですが、全くもって独りよがりな投稿を続けてしまいましたね。お許し頂いて感謝の言葉もございませんです。はい。
では早速語っていきましょう。
テーマは「コリドラスの意図的な繁殖」&「繁殖に適した健康な親魚とは?」について、私なりの考え方や実践方法をお伝えしたいと思います。
とは言え、これまでのコメントをお読み頂いていた「マジ天使」な方々にはお察し頂いていると思いますが、私は熱帯魚の繁殖に関して少々こだわりを持っています。それは技術的な事ではなく、飼育者の心構え的なもので、誰でも出来ることではないですし、押し付けられるものでもないと心得ています。
ですから「意図的な・・・」と言ってはおりますが、人為的に繁殖を促す部分については物足りない内容になっております点をご了承下さい。
ステップⅠ 準備
意図的に繁殖を試みるのですから、準備はしっかりと整えたいものです。
と言ってもお金をかければ良いとゆう意味ではありません。むしろ使い慣れた機材を使用した方が良いですし、順番的には設備を整えるのは最後で構わないと思います。
では何から始めるか?
ずばり「繁殖に適した健康な親魚」を育てることです。
ちょっと誤解があるかもしれないので補足しますが、「繁殖に適した親魚」より「健康な親魚」であることの方が望ましいです。
私の経験上これが最重要ポイントであることは間違いありません。いくら設備を整え、栄養を与え、水温低下や水質変化などの工夫をしたところでコリドラスの準備が整っていなければ徒労に終わることでしょう。と言ってもこれでは具体性に欠けますので、順を追って補足していきたいと思います。繰り返しますが、あくまで私なりの考え方ですので一例として捉えて下さい。
まず前提として、一般的に言われる健康状態の判断基準となるポイントはクリアしているものとします。メス個体が抱卵を確認出来る状態なら望ましいですが、そうでなくても構いません。「メスだと思っていたらオスだった!?」なんとことは度々あります。私の場合、さらに以下の点をチェックして健康かどうかを判断する基準にしています。
①頬っぺ
状態の良いコリドラスは頬っぺ(エラぶた)の辺りにメタリックな発色が出ます。ご存知の方も多いと思います。私はこれを「チーク」と呼んでいます。
②腹ビレ立ち
これも良く知られるしぐさです。状態が良ければ多少水流が強い場所でも姿勢を保っていられます。これが出来ないコリドラスはいわゆるメタボが多く、経験上、メタボメスから産まれた卵は無精卵が多かったです。またメタボオスは繁殖に興味を示さない場合が多いです。
③ホバリング
特に発情の兆しが出ているオス個体が頻繁に行うようで、オスがやる気になっているかどうかを判断する時の基準にしています。
④連帯感
人影に驚いた時など逃げずに取り残されるコリドラスがたまにいます。こうゆう行動が目立つコリドラスは、他魚が繁殖行動を起こしても興味を示さない個体が多い気がします。あくまで経験上ですが・・・。
この他に、その種の成魚サイズを概ねクリアしている個体や、体色や体型、ヒレの伸長の有無など特徴がよく現れている個体を選んでいます。チャームさんのサイト画像や、コリドラス図鑑を参考にしながら見比べると良いです。ちなみに、ヒゲやヒレの欠損は気にしません。後天的なものなら遺伝はしないからです。
またオスメスの比率ですが、私はオス2メス1にすることがほとんどです。単純にオスを競わせた方がより良い遺伝子が残りますし、経験上、コリドラスの繁殖はオスの方が先に発情している場合が多いからです。あとメスが複数いると管理出来ないほど産卵してしまう場合もあるからです。可能性の向上とゆう意味では飼育数が多いに越したことはないでしょう。
次に準備するものは「飼育者の準備」です。
・飼育者は繁殖にエネルギーを注ぐ余裕はあるのか?
・増えたコリドラスをどうするのか?
これもとても重要です。と言っても考え方は十人十色でしょうし、これまでも語っていることなので多くは語りません。冷静にご自分の置かれた環境を分析してご判断ください。
それともう一つ、仮に貴方の飼育しているコリドラスが推奨されるような個体でなくとも、飼育数が少なくとも、ペアさえ出来れば繁殖する可能性は充分にあるのです。
矛盾するようで恐縮ですが、情報や条件に固執せず、今いるコリドラスにしっかり愛情を注いで飼育してあげれば、いつか繁殖とゆう恩返しがあるかもしれません。その時に貴方が素直に「万歳三唱」出来るなら、お互いが幸せになれると思います。
さて、準備の最後として設備を整えましょう。
やはり専用水槽を用意することが望ましいです。こだわるとしたらエアレーションはあった方が良いと思います。私の場合、以下がスタンダードな繁殖用の設備です。
水槽:45cm規格
フィルター:エアリフト式底面フィルター
ヒーター:可変式100W
ライト:蛍光灯1管
底床:礫Sサイズ5cm厚
水草&レイアウト:アマゾンソード1株&ナナ付流木(10cm程)1個
いたって一般的で、比較的安価に用意出来る機材ばかりです。って言うか、今どき蛍光管ライト使っているのはどうかと我ながら思いますね。先にも述べましたが、使い慣れた機材を用いるのが一番良いと思います。
ステップⅡ 誘発
水質変化(Ph上昇・硬度上昇)や水温変化、水深の変化など、これらが繁殖のきっかけになると言われています。とは言え何が決定的な要因なのかは私もわからないのです。ただ、環境の変化によって繁殖のスイッチが入ることは間違いないようです。
面白いことに私の場合では、「繁殖水槽に移動して2週間以内」と「あきらめて本水槽に戻してから2週間以内」に最も多く繁殖行動を行っています。さらに、オス個体の発情の兆行(先に述べたホバリングやメスを追いまわす行為)に至っては、8割を超える確率で起こっています。専用水槽を推奨するのはこういった経験からで、景色すらもガラリと変化してしまう方がコリドラスにとっては刺激になるのかもしれません。もちろん、水槽移動にリスクは付きものですから、コリドラスの体調と充分に相談してあげてから行って下さい。
水槽移動後の水換えは、水槽より2~3℃低い水を1/3程度で行います。あまり極端な変化にならないようにするのは変わりません。繁殖誘発と言えど、基本的に飼育していることと何ら変わりはないのですから。
次に餌を変える方法です。コリドラスにとって繁殖は膨大なエネルギーを必要とするのですから、滋養のある食事にしたいのは当然ですね。イトメを常時食べられるようにしておく方法がありますが、私もよく使います。ただし水質悪化&病気持ち込みのリスクがあることをお忘れなく。イトメは適切な管理がされている信頼できるショップで、一回使い切り分のみの購入をおススメします。
さて引き際についてもお話します。
いつまでたっても繁殖の兆しが見られない場合、私は3カ月程度であきらめます。
先にお話ししたように本水槽に戻したら繁殖したケースもあるからですが、もうひとつ、季節が変わってしまうと繁殖行動が終わる場合がほとんどだからです(私は東京23区在住です)
あくまで私の場合ですが、繁殖に成功した季節は真冬が最も多く、次に梅雨時、秋口(台風の時期)と続きます。推測ですが、水温が低い、気圧の変化が起こり易い時期が現地での雨季の条件と似ているのでしょうね。ちなみに夏場は一切誘発はしません。色々リスクが高いので。でも産んだ個体はいるんですよね・・・。
最後に繁殖誘発の注意点です。
ついつい色々とやってしまいたくなるのが人情ですが、繁殖はコリドラスが健康であることが最優先です。思ったような結果にならなくても、じっくり落ちつけて観察することでコリドラスの新たな一面が見られたりします。そういった発見を大切にして下さい。
ステップⅢ 兆行
話が前後しますが、奮闘した甲斐あってコリドラスが発情の兆候を見せたとします。
・オスがホバリングする。
・オスがメスを追っかけまわす。
・オスがメスの側腹部をつっつく
・メスが水槽の壁面に沿って、上下に何度も泳ぐ
この状態が観察出来たら、もう一息、・・・かもしれません。
ただしご注意を。駄目押しのつもりで水換えをしたりすると上手くいかなかった場合もありました。現在は兆行が見られたら、水換えも控えてなるべく落ち着いた状態にするようにしています。目安としてはメスの兆候が見られなくなったら残念ながら仕切り直しです。気長に見守ってあげて下さい。
さてさて内容的には不十分かと思いますが、これにて終了とさせて頂きます。
今回も長文にて失礼しました。お付き合い下さった読者様、これからも「熱帯魚なめんな」を盛り上げて賑やかにしてまいりましょう。
今後はもっと短いコメントで、もっと的を絞ってお話できるようになりたいと思います。コリドラスはもちろん、最近はアピストとワイルドベタに興味を引かれておりまして、もちろん繁殖も狙っているんですが、準備中といったところです。
いつかそんなお話が出来たら嬉しいですね。
願わくは繁殖を試みる飼育者と、産まれてくる新しい命が幸せであります事を祈ります。
何だかんだと言いましたが、やっぱり愛なんだよ。うん。
cory-paradiseさんこんにちは!
そしてありがとう&おつかれさまでした。
今回もすごく濃いレポートありがとうなんだ。
すごく参考になったんだけどやっぱり私の胸に一番響いたのは「やっぱり愛なんだよ。うん。」
愛があるからこそここまでのことをここに書いてくれているのだと思うと、とても嬉しいと思うんだ。
cory-paradiseさんのコメントはきっとたくさんのコリドラス飼育者さんに愛を伝えた私は感じているよ。
私も、こんなすごいコメントを貰えるサイトだってこと忘れないようにしてがんばっていくね。
でもほんと今回の技は…すごいね。これ知りたくても知れないことだらけだよ。
私もまたコリドラスの繁殖に挑戦したくなってしまうんだ。
予備の水槽が誘惑してくるよ。
プレ子さんこんばんは!
コリドラスの繁殖に挑戦しようと思いました!
そこで、何の種類のコリドラスが繁殖しやすいですか?
また、繁殖する時のフィルターは何がいいですか?
あくまでプレ子さんの考えでお願いします!
よろしくお願いします!
アクア颯人さんこんにちは。
返信遅くなってごめんね。
えっと繁殖しやすい種類なんだけど、いちばん大事なのは繁殖させたい種類にするってことかな。
あとは調べてみて、前例が多くある種類が増やしやすいと思うよ。
セミロングノーズとかはほんと繁殖話が少ないもんね。
あと、コリドラスによっては好む環境に癖があったりするときもあるから注意が必要かな。
フィルターなんだけどこれは使いやすいものを選択するのが良いと思うね。
ただ、稚魚などの育成を考えて水流調整しやすいもの、吸込口にストレーナースポンジをつけやすいようなものを選ぶと良いかもしれないと私は思うんだよね。
アクア颯人さんが言ってくれたとおりこれはあくまで私の考え方だから、参考程度に考えてね!
繁殖はとてもいろいろな選択肢があるから、コメント欄に読者さんがかいてくれたアドバイスなんかも合わせてみると良いと思うんだ!
やってしまいました。青コリのめすが産みました、卵。オスメス揃っていないので産まないとばかり思っていて、発見が遅れました。隔離中です。無精卵かもしれないですが、一応頑張ります。孵化ブラインがないのでとりあえず次アクアショップいったら買ってきます。
うちのコリドラス、卵を産んだんです!