こんにちは、根黒ぷれ子です。
今日は、グッピーの病気や不調についてだよ。
初めての熱帯魚として選ばれることの多いグッピー。
だからこそ病気の原因や死因がわからなくて悩んでしまう人も多い。
今日はそんな困る「不調」を一覧にしてしっかりガイドしていくからね!
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この記事の目次
グッピーを飼育していく上で覚えたいこと
ねぇぷれ子さん。グッピーって病気になりやすいんですの?
いや別にそんなこと無いよ。
ふむ…でもなんか調べているとグッピーの病気の話はたくさん出てきますわ。
あーまぁ、飼育者が多いからね。ああいうメジャーな魚は、流通量も多いし、初心者さんも飼うこと多いから失敗談も多いというわけだね。
なるほど。
逆にマイナーな種類だと病気どころか飼育情報すら出てこないだろ?
…そういうことでしたか。
まぁ確かにグッピーは強いけど、初心者さんが病気を出しやすい魚でもあるね。
えっ? そうなんですの? 丈夫いのに病気出しやすいってことです?
うん、結構簡単に増えるからね。増えると単純に水が汚れやすくなるでしょ? それで一気に状態を崩す人が多いんだよ。
▼上手に増やしてみたい人
>>初心者でもわかる正しいグッピーの繁殖・出産の方法を教えるよ!
ふむ確かにあそこまで簡単に増やせる魚も少ないですもんね。
そうだね。まぁ今日はそんなグッピーの不調についていろいろ教えていくよ。
はーい。あ、でもグッピーの飼育方法わかんない人はどうしたらいいんですの?
ん? それは過去の記事を参照してくれればいいよ。飼い方について解説している記事あるから。
あ、はいそういえばありましたね。
うん、宣伝しやすい流れ作ってくれてありがと。
ええ。もう随分とこのサイトのキャラクターやってますから、それくらいはお茶の子さいさいです。
(お茶の子さいさいって久しぶりに聞いたな…)
▼グッピーの飼育はこちらだよ!
>>初心者のグッピー飼育方法!国産って何?水温は何℃?
はじめに
さて、今日はここからグッピーの病気・不調について学んでいくよ。
初心者の人には少しややこしい話も多いかもしれないけど、ざっくりでいいから全部目を通しておいてほしいんだ。
そうすることで病気に知識をつけ、事前予防、早期発見ができるようになるからね。
実は魚の病気というのは、はっきりと「こうすれば治る」と、言い切れない場面に出会うことも多いんだ。
薬を入れたら治る…という単純なものでもなかったりするんだよ。
逆に意外と簡単に治せるときもある。
逆に薬を使ったことがグッピーのとどめになってしまうこともある。
つまり、同じ病気だとしても、状況により臨機応変な対応が求められるということなんだ。
相手は生き物であり、水槽の環境も人それぞれだからね。
だからこそ、今日の話は「参考」として頭に入れておくような形で向き合ってほしいんだ。
グッピーが病気、不調のときこそ柔軟な頭で冷静に。
そんな気持ちを忘れないようにしていこう!
症状から治療法まで!グッピーの病気・不調ガイド
グッピーの不調から、治療法までを掲載したよ。
一部、当サイトの過去の記事へとリンクしているから合わせて参考にしてみてほしいんだ。
白点病:グッピーの身体に白い細かい点がある
まず、とても有名な病気の対策から覚えていこう。
グッピーの身体に白い点がついている。
それが白点病だ。
これはイクチオフチリウスや白点虫と呼ばれる小さな生物が魚の身体に寄生している状態なんだ。
ある程度の状態までは、慣れた人であれば簡単に直せたりするんだけど、水槽の環境が悪かったり魚の状態が悪いと爆発的に蔓延したりする病気でもある。
そういう意味では「初心者キラー」な病気でもあるんだよね。
白点病初期症状:グッピーが身体をあちこちにこすりつけている
白点病にかかったグッピーは身体を痒そうに水槽内のあちこちへこすりつける動作が見られるんだ。
そういう時に注意深く観察すると、ほんの僅かについた白い点を見つけることができたりするんだよね。(白点が現れる前のときもあるから注意ね”)
できるだけ早い段階で異変に気がつくためには、そういう「泳ぎ方の異変」にも注目してみることが大切なんだ。
尾ぐされ病:グッピーのひれがボロボロ…
グッピーの大きなヒレがボロボロに…
これは尾ぐされ病と呼ばれる病気の可能性が高いんだ。
ただグッピーのような大きなヒレを持つものは、混泳魚にかじられていたりする可能性もあるから注意したいね。
そういう場合は病気ではないから、混泳魚と別々に飼育するなどの対応をしよう。
さて話を尾ぐされ病に戻そう。
これは環境の悪化、グッピーの場合は数が増えすぎて過密な状態だと起きやすいんだ。
原因はフレキシバクター・カラムナリスという細菌。
殺気仮設した白点病よりも対応の仕方が複雑だから、しっかり予防しておきたい。
尾ぐされ病初期症状:グッピーのヒレの先端が白濁
グッピーのヒレが妙に白っぽく濁る…
そんなかんじの症状が見られたら、尾ぐされ病の初期症状である可能性を疑いたい。
ここからだんだんヒレがふやけ、ボロボロと崩れていくパターンになりかねないんだ。
特に水換えをサボっている水槽なんかは、注意だぞ!
▼正しい水換えとは
>>熱帯魚の水換えの頻度にタイミング?方法に水温、ポンプなど!
口ぐされ病:グッピーの口が白く溶けていく
カラムナリス症はなにもヒレだけに現れるものではない。
グッピーはヒレが大きいから、特に尾ぐされが目立つけれど、口などにも同じような症状が起きることがあるんだ。
そうなると食事を取れなくなり、そのまま死んでしまうこともあるから注意したい。
尾ぐされ病よりも早期発見するのが難しいというのも覚えておきたい。
針病(ハリ病):グッピーの稚魚が尾をたたみ針のようになっている
これはグッピーの稚魚によく見られる症状だ。
尾をたたんでしまい、頭を振って泳ぐようになってしまう病気だよ。
これはまず稚魚を隔離、それから治療にあたろう。
治療法として知られているのは0.2%~0.3%くらいのやや薄めの塩浴、そしてメチレンブルーによる薬浴からはじめる方法だ。
ただの濃度は状況により変わるから、少なめから初め様子を見ながら徐々に濃くする場合もあるということは意識しておこう。
ただこれは非常に直すのが難しい病気だ。
症状の出ている稚魚を隔離するのもそのためだね。
こちらはカラムナリス症と混同されたりもしているけど、また違う病気だから覚えておこう。
予防は、稚魚に負担をかけないように水質をいかに悪化させないかという基本が大切になるんだ。
隔離箱などを使用している時は、日に何度か大きめのスポイトなどで隔離箱内の水を抜き隔離箱の中の水が循環するように気をつけたりしよう。
水カビ病:グッピーの身体に白い綿みたいなものが…
グッピーの身体やヒレに白い綿みたいなものがついている…
これは水カビ病とよばれるものだよ。
怪我をしたグッピーや、尾ぐされ病、口ぐされ病になったグッピーにも発症しやすい病気だ。
傷のあるグッピーは、薄めのメチレンブルー浴などをさせ水カビ病の予防に努めたいね。
口などにつくと餌を取るのに影響が出て死んでしまうけど、身体などでは意外と治療できることも多いよ。
ただ、水カビが酷い時はなかなか治らないから、ピンセットで水カビをとったりすることもあるということは覚えておこう。
松かさ病:グッピーの身体がふくれて鱗が逆立つ
グッピーの身体が異様に膨れ鱗が逆立つようになる症状だね。
これは「エロモナス」とよばれる熱帯魚の病気の中でもトップクラスに治療が厄介と言われる病気の症状の一つなんだ。
正直エロモナス感染症は酷くなると非常に手強い。
ただ、なかなか出会わない病気でもある。
だからエロモナス系の症状が出る時は、環境に何か良くない点がないかをよく探そう。
穴あき病?:グッピーの身体に穴があく
グッピーの身体に穴が開く。
そんな恐ろしい症状が出ることもある。
これもエロモナス感染症の一つだと言われているね。
ただ穴あき病という名前はカラムナリス症に使われることもあるんだ。
その両方の線を疑い、治療について考えていこう。
>>カラムナリス症の治療はこちらから
>>エロモナス感染症の治療はこちらから
水流が強すぎる:グッピーが疲れて弱る
これは病気ではないけれど、グッピーは実はあまり強い水流は得意ではないということを覚えておこう。
特に尾の大きいオスは、水流に流されやすいんだ。
ただ、水の循環をさせることは良いことでもある。
だから、様子を見ながら調整するしか無いんだ。
よく初心者のやりがちな「小さな水槽に外掛けフィルター」という組み合わせの場合、水流から逃げ場がなくなることもあるから気をつけてあげてね。
pHショック、水温ショック:グッピーが急におかしな泳ぎになる
水換えしたり、水槽へ新しいグッピーを入れた時に、クルクル回るように泳ぎ出してしまったり、横になって沈んでいったり…いきなり泳ぎがおかしくなるという症状だ。
これは「pHショック」や「水温ショック」である可能性が高い。
▼「pH」の意味がわからない人はこっち
>>弱酸性、アルカリ性?熱帯魚水槽pH(ペーハー)初心者講座
単純に言えば、水温、水質が急激に変化したことでおきるショック症状だ。
これはいわゆる人為的なミスだね。
水合わせ、水換えはしっかり行おう。
>>正しい水合わせのやり方はこちらから
>>正しい水換えのやり方はこちらから
混泳トラブル:グッピーだけがボロボロに
グッピーのオスは派手だから、いろいろな魚の標的になりやすいんだ。
スマトラ、ベタなどなど…グッピーを攻撃する可能性の高い魚は意外と多い。
その傷が原因で病気を発症したりするパターンもある。
グッピーは意外と混泳相手について考えておかないといけないということを覚えておこう。
グッピーの病気の一番の対策は予防
多くの愛好家のいるグッピー。
そんなベテランさん達の多くが「病気は予防こそが大切」と言っているのを知っているかな?
これはつまり、病気を出さないような環境維持をする…ということなんだ。
当サイトでは過去にそんな「グッピーの病気予防」について解説しているから、是非参考にしてみてね。
▼グッピーを病気にさせないために
>>初心者の覚えたいグッピーの病気の3つの発生理由と対策
グッピーの寿命
さて、今度はグッピーの寿命についてお話しよう。
グッピーは実はそこまで寿命の長い魚ではないんだ。
だからこそ繁殖のサイクルが早いというのもあるんだよね。
平均すると1~2年。
まぁたまにもっと生きるのもいるから、なんとも言えないんどね。
国産グッピーのほうが寿命が長い傾向にあるね。
あとはオスメスで言えばメスのほうが長生きすることが多いかな。
できれば寿命までしっかり生かしてあげたいものだね。
販売されているグッピーはだいたい生後3ヶ月以上たっているから、そのあたりも考慮しよう。(高級な国産グッピーとかだと生まれた時期が記録されていることもあるよ)
グッピーエイズって何?
ねぇぷれ子さん。グッピーエイズってなんですの?
あーついに来たかその話題。
ん?
いや、ほんと難しい話なんだよね。
ふむ。
まぁとりあえずグッピーエイズと言われているのは、ほぼ不治の病と言われるとんでもないやつなんだよ。
なんと!
しかもアホみたいに伝染力が高い。正直あんなん素人では対応できないと思うよ。
ええええ…じゃあどうしたらいいんですの?
そうだね、安心できるお店でグッピーを買うことかな。
? それだけですの。
うん、それだけ。グッピーエイズって、一部の外国産グッピーのみに出る病気だからね。だからちゃんと魚を見れるお店で買えばいいんだよ。
ふむ。国産グッピーはいいんですの?
>>国産、外国産がわからない人はこちら
そうだね。今のところ聞いたこと無いよ。
グッピーエイズはショップの店員さんのようなプロもかなり気にしている病気の一つだからね、大半のお店は「持ち込まないように」というふうに気をつけていると思うよ。
なるほど、そうやって病気の蔓延を防いでいるわけですね。
まぁそうなるだろうね。実際最近は状態の良い外国産グッピーも増えたからね。
ふむ、プロの方たちの努力の結果ですわね。
そうだね、私はたまにそういうプロの話を聞かせてもらう機会もあるんだけど、やっぱりすごい感動するね。
へぇ。自慢話おつかれさまです!
…
で、安心できるお店ってどんなお店です?
まぁ生き物だからね、絶対病気にならないなんて無いけど、ちゃんと入荷後も魚の様子を見て、調子が悪ければトリートメントをしたりしているお店かな。
あーなるほど。超単純なことですけど大事ですね。
うん、海外から輸送されてきた生き物って疲れて弱っていたりするからね。そこを踏まえた上で対応しているお店とかだとほんと安心だね。
なるほど、だからぷれ子さんって特定のお店でしか魚買わないんですね。
うーん、別に行ったこと無いお店があれば見たりもするけどね。ただたしかに私は、頼りになる店員さんのいるのところで魚は買うことがほとんどだね。そのほうが安心だもん。
ファンみたいな。
そうだね、ファンでもあるね。多少遠くてもそういうお店に行くべきだと私は思うんだよね。ぶっちゃけた話、私なんかよりお店の人のほうがはるかに魚と触れ合っているわけだからね。
なるほど。
特にグッピーは力入れているお店も多いからね。不安がある人は多少高くても「しっかりしたお店の国産グッピー」にするだけでかなり病気が出る確率が減るね。
へぇ、そうなんですね。
まぁ外国産だと、海外で大量に増やされてまとめて送られてきたりするのがほとんどだからね、それだけリスクも高まるよ。
もし外国産グッピーを買うなら何に気をつけるべきですか?
そうだね…これはなかなか難しい質問だけど、入荷から二週間以上とか経過していてそれでも問題ないものから買うといいんじゃないかな。ある程度日本の水にも慣れてきているわけだしさ。
あー。なんとなくそれはわかりますわ。
うん、入荷日とか気にするのはなんかベテランっぽいけど、初心者こそ気にしてみるといいと思うよ。
まとめ
さてグッピーの病気のお話。どうだったかな。
今日話した以外にも、グッピーの不調につながることはたくさんあるんだ。
でもやっぱり、病気にさせないための一番の基本は「健康に飼育する」ということだ。
「丈夫で飼いやすい魚」と紹介されることも多いグッピーだけど、やっぱり生き物だから、考えてあげないといけないことは案外多いんだよね。
でも、一生懸命に飼育すればするほど、グッピーの新しい魅力に気がつけると思うから気合を入れてがんばってほしいんだ!
まぁ、気合れすぎて手を出しすぎてもうまくいかないこともあるから、ほどよくね。
ねぇぷれ子さん。グッピーってほんとメジャーなんですね。
ん? まぁそうだね。超有名だね。
ああ、私もグッピーになりたい…
そうか? ちゃんと「本気で飼育したい!がんばろう!」って初心者さんだけじゃなく「え~グッピーかわいい~簡単なんでしょぉ?私も飼おう^^」って感じで適当に飼育する初心者ですら無い人も多いから結構辛いぞ?
…今日結構いい感じだったのに、なんで最後の最後でそんな暴言はいたし…。
いや、まぁうちのブログってそういう芸風だろ?
…
グッピーの飼育繁殖に関する記事まとめができました! 初めて飼う人にもまぁまぁわかりやすく解説!! しっかりとおぼえて、グッピーを楽しんじゃおう! グッピーQ&Aもあるよ! >>グッピー飼育繁殖まとめを読む |