こんにちは、最近金魚の記事をいろいろ書いている根黒ぷれ子です。
今日はそんな金魚の話題の中でも、なかなか難しいお話。
バクテリアについて話をしようと思うんだ。
「バクテリアってなに?」って初心者さんも「あーバクテリアかぁ、バクテリアの話って賛否両論で荒れるよね」って人も是非見てみてほしいんだ!
この記事の目次
金魚の飼育にバクテリアは必要なのか?
ねぇぷれ子さん、金魚の飼育ってバクテリア必須なんです?
んーーーーーーーーーー。
なんですのその顔。
まぁ必須かな。うん、普通は必須。
え?普通は?
うん、金魚って種類によっては毎日全部水換えして常に新しい水で飼育することもあるんだよね、でもまぁそれはかなりコアな飼育の仕方だし、その水にもバクテリアがいないわけでもないし、でも毎日全部水換えって普通に言われているバクテリアの維持の仕方とはだいぶ違うし……
あ、そういう話はいいんで今日は「世間一般的」なバクテリア論を語ってくださいまし。
う、うん。
はい、そんな感じで今日は世間一般で言われているバクテリアのお話をするよ。
まぁ、金魚飼育におけるバクテリア入門編だね。(金魚って突き詰めようと思えばキリがない魚でもあるから、もっとディープに学びたい人は専門店、それもガチガチの専門店や金魚のガチガチのマニアの人に相談してみよう。)
と、いうわけで最初の話題は「金魚の飼育にバクテリアは必要なのか?」ということ。
これはもう「必須」だと思っておけばいいよ。
バクテリアのいない水、正確には「しっかりとバクテリアが繁殖、生息している飼育環境」だと、水質が悪化しにくいからね。
だから普通に金魚を飼育していくならば、必須、もっというとバクテリアについて考えることが必須だと私は思うんだ。
金魚飼育のバクテリアの作り方
ではそのバクテリアはどうやって「作る」のだろうか。
実はバクテリアってのは本当にあちこちいて、完全にバクテリアのいない水ってのを用意するほうが難しかったりするんだ。
つまり普通に飼育環境を立ち上げれば、そのうちバクテリアが増えるということだね。
ただ金魚を飼育する時は、ただ待つのではなく「バクテリアが増えやすい環境」を用意してあげるほうがいいね。
金魚は水を汚しやすいし、水槽は限られた空間だから「ただなんとなく増えるバクテリア」だけでは追いつかない可能性があるんだ。
まずやりたいのは水槽の立ち上げと稼働。
水槽を準備し、飼育環境を作り金魚がいない状態で、ろ過器を稼働させたりするんだ。
そうしてしばらく置いておくことで、バクテリアを少し増やすことが可能だよ。
金魚水槽の白濁り対策でも話したけど、水槽を立ち上げてすぐに金魚を入れてしまうとまだバクテリアが定着していないとか増えていないとか、ろ過が追いつかなくなってしまうこともあるんだよね。
だから待つ。
すぐに金魚を入れたい気持ちはわかるけど、ここで我慢できるかどうかは今後の飼育に大きく影響してくるから、頑張って我慢しよう。
さて、ここからもう一歩踏み込んだお話。
金魚のいない水槽で、バクテリアをどうやって増やすかだ。
実はバクテリアには餌が必要なんだよね。
例えば金魚の糞などなど。
そうしたものを餌として分解しながら増えていくのがバクテリアなんだ。
でも金魚がいないから糞は発生しない。
だからこそ別の「餌」を与えてバクテリアを増やすんだ。
例えば金魚の餌、水草の切れ端などなど、そういった有機物だね。
ただこれはいれすぎには注意だよ。
少し入れて様子を見るくらいに考えておこう。
いれすぎると分解が追いつかず、水を悪くしてしまう可能性があるからね。
そして肝心なのがその後の金魚の導入。
金魚はさっきも話したとおり水を汚しやすい魚だから、いきなりたくさん追加すると水が一気に悪くなる可能性があるんだ。
だから初期の導入は本当に少ない数、水槽に対して余裕を持った数から更に少なくするくらいの感覚でやるようにしよう。
バクテリアに適した環境の維持の仕方
バクテリアは「金魚を入れて餌を与えて放置しておくと増える」と認識されている事が多いよね。
これはあながち間違いではないんだ。
金魚を飼育していれば当然糞をする、それが餌となりバクテリアはどんどん増えていく……という単純なお話だ。
でもこれには落とし穴がある。
放置でバクテリアが増えていくのは、ある程度まで。
そして通常の飼育環境では「バクテリアの分解だけでは糞は消えない」ということだ。
そしてその通常の飼育環境の枠を超えるのは恐ろしく難しいということ。
放置すればするほど良い環境になり続けるなんてことは、ありえないんだ。
つまり、放置しすぎると汚れがたまりすぎて、水質悪化、バクテリアも減ってしまうということだね。
その辺の対処は「金魚水槽の白濁り対策」で語っているからぜひ見てほしいんだ……でも、本当はそんなことにならないようにしていかないといけない。
そのために何をするか。
それは水換え、掃除だよ。
水換えや掃除をすると、それによりバクテリアが減少するのだけど、それを恐れて放置していると結果もっとだめになる。
そして定期的な掃除、水の入れ替えや、ろ材をゆすいで詰まりを取り除くことはバクテリアにとっても住みやすい環境を作る行為でもあるんだよ。
そしてそして、バクテリアでは分解できないものを水槽から出す行為でもある。
なんでもかんでもバクテリアが分解してくれると思い込むのは、ダメだということだね。
他に、バクテリアを増やすコツとしてエアレーションがあるね。
要するにぶくぶくとエアーを水中に送るあれだね。
これは、水中に酸素を溶け込ますことが狙いなんだ。(水面が揺れることで酸素が取り込まれるよ。)
なぜなら水槽のろ過に使用されるバクテリアの多くが「好気性バクテリア」といって酸素の溶け込んだ水を好むからだね。(嫌気性バクテリアを利用したろ過もあるけれどちょっと難しい話だから今回は割愛するよ。)
特に夏場は水中の酸素量が減少しやすいからね。
夏場だけエアレーション強化って人は結構いるよ。
ろ材の掃除も、目詰まりとかをなくして通水をよくし酸素の含まれた水が行き渡りやすくするという狙いがあるんだよ。
こうしたテクニックを覚えておくと、長いこと「バクテリア」を維持していくことができるね。
飼育というものは何年も何年も続いていくものだからね、こうした長い目を持つことがすごくたいせつなんだ!
実際どうなの?市販のバクテリアの効果!よくあるおすすめ商品って本当におすすめなの?
バクテリアの話をしていると、必ず出てくる話題、そして一番荒れやすい話題が「市販のバクテリアはありかなしか」という話だ。
実際これに関しては、いろいろな意見があり製品ごとに質も違うから、正直答えが出せる問題ではない。
ただいろいろな話を総合していくと「絶対必要」とも「全く効果がない」ともいい切れないものということは、見えてくるよね。
ぶっちゃけこれは「使いたければ使え」というものだと、私は思うんだ。
実際このバクテリアの代わりに「すでに立ち上がっている水槽からろ材、水をもらう」という方法もあるからね。
さて、もう少しこの市販のバクテリアについて話をしていこう。
これは基本的に「外部からバクテリアをもちこむことで足りないぶんを補う」というものだ。
ここで問題になってくるのは、それでどのくらい補えるかということだね。
実はこれは同じ製品を使っても、環境が違えば結果が大きく変わるものなんだよ。
バクテリアが住みやすいろ材を使っていたり、うまいことバクテリアの餌を用意できていたり、はたまたその水にバクテリアがたまたまいい感じに適合したりと、いろいろな要因で結果が変わってくる。
まぁ、バクテリアも生き物だからね。
つまりドボドボ入れまくっても、意味がないとなる場合もあるんだ。
まぁ大体は、パッケージで説明されているやり方を基準に調整していくといいよ。
つまりこれは「おすすめバクテリア」なんて人それぞれということでもある。(同じ人でも作り上げた水槽の中身が違えば結果が変わるのがバクテリアだね。)
じゃあ、どうやって「おすすめ」バクテリアを見つければいいか。
これは実際にその製品の使用経験のあるお店で質問したり、通販サイトのレビューなどなどを見ること。
振り幅の大きい商品だからこそ、いろいろな情報を得て自分で判断していく。
それが一番なんだ。(特にバクテリア系の商品は、良く新製品が出るからね。)
まぁでも、今の時点で「これをいれておけば水換え不要!」ってのは無いと思うよ。
そんなすごいアイテムが本当に出あったら、バカ売れだからね。というか魚の飼育の世界に革命が起きるよね。
だからまぁ、あくまで市販のバクテリアは最初から「補助」みたいなものだと思って、選ぶと良いよ。
そうやって選んだほうがいい感じに付き合うことができるし。
あ、使用法はちゃんと見て使おう!
事前に使い方を見ておけば、その製品が自分の環境に合うものなのか判断しやすくもなるからね。
あとバクテリアは生物だから「保存法」もあるからそのあたり注意して見てみてね。
まとめ
さて、そんなかんじでバクテリアの話。どうだったかな?
バクテリアって普通に見ても目に見えないから、いろいろな憶測などの話もあって、追求してくと本当に面白いよね。
今の時代は昔に比べて「初心者でもバクテリアを扱いやすくなった」と言える。
そのおかげで、観賞魚の飼育が一気にやりやすくなったという歴史があるんだよ。
特にろ材の進化は本当に大きいよね……とこの話は長くなりそうだから、また今度!
うん、まぁ今日一番知ってほしかったのは、バクテリアって聞くと初心者さんは「難しそう」って思ってしまうかもしれないけど意外とそんなことはないってことかな。
バクテリアは魚の飼育にはつきものだからね、ちょっとづつでいいから意識を向けていってみよう。
バクテリアが大きかったらきっと可愛いでしょうね。
あ、うん。それわかる。
十メートルくらい。
いや、でかすぎないそれ?
ぷれ子さん今晩は。
自分がアクアリウムを始めた当初、
「水槽セット」に付いてた「バクテリアの素」
を使用してみて、「立ち上がり」が明らかだったので
それ以来、水槽を立ち上げる度に
バクテリアの素を使うようになりました。
もちろん、地道にバクテリアを殖やす
方法も試してみてますが、有った方が
「圧倒的」に楽ですね。
この間「PSB」を買ってみましたが、
(まだ使って無い・・・。)
あれはどちらかと言うと
「稚魚の餌」として買った物で、
濾過に使うなら
「サイクル」がお気に入りです。
「PSB」でも濾過は可能かも知れませんが、
どうもあの「GEX製」のが安心できると
言うか、何と言うか・・・。
十メートルのバクテリアは
流石にデカい・・・。
と言うか、
バクテリアを「擬人化」したいです。
「はた○○水槽」って感じで。
↑完全にパクリ(笑)
「ニトロソモナスちゃん」と「ニトロバクターさん」が主人公枠。
ニトロソモナスちゃん「アンモニアを無毒化しないと!!」
→亜硝酸塩
ニトロバクターさん「亜硝酸塩はどこだぁ!!」
→硝酸塩
多分面白いと思います。
ちなみに
メチレンさん「白点虫はどこだぁ!!」
メチレンさんB「一匹たりとも逃すな!!逃したら大変な事になるんだからな!!」
続く・・・。
青い3298さんこんにちは!
擬人化で学ぶバクテリア、なかなかマニアックな需要がありそうなんだ!
青い3298さんこんばんは。
バクテリアってほんと使う人の好みってあるよね。
使う量、使うバクテリア…なんだかバクテリアをどうするかって飼育者の個性が良く出るところな気がするんだ!
ぷれ子さん。こんにちは!(^-^)うーんバクテリアの話題は確かに荒れやすいですね(^^;まあアクアリウムしていたら永遠の課題かもしれませんね。私としては市販のバクテリアの使用は使いたければ使えば良いと思います。私も当初は使用したりしました。バクテリアの種類も多くてどれが自分の水槽に合うのか?悩む所です。全部使ってみたい気もしますが値段もわりと高いので今は市販のバクテリア使用していません(^^;(笑)
まあその分水換えを頻繁にしています。バクテリアは見える生物ではないので常日頃から魚の常態を観察して対話していく事が一番なんだろうなあと思います。
伊豆の熱帯魚オヤジさんこんにちは!
ほんとバクテリアの話は難しいよね。
確かにバクテリアは高いし使って効果を見るためには水槽が必要だしと意外と個人では追求が難しい気がするんだ!
うん…もっと水槽ほしいなぁ…
ぷれこさんこんにちは!
効果的なバクテリア繁殖を求めて、いにしへの古文書を漁っていたら、加賀藩の記録に「蓬などの食べて苦い草と共に土中に埋める」とありましたが、水槽環境には応用できなさそうです。
知人は上部フィルターでほうれん草を育てたら硝化細菌の定着に有意な効果があったと言っていましたが、私が真似しても結果は得られませんでした。
水槽飼育の難しさですね。
私はフィルター掃除で添加していますが、市販のバクテリア添加剤については、人間向けヨーグルトと同じで、元々の(腸内)細菌の活動をサポートするものだと思っています。
だから人体と同じで、内臓脂肪を減らして、規則正しい食生活を送り、繊維質を多く取り体内環境を良くして初めて効果が期待出来る事と同じですね。
こまめに水槽をメンテナンスして、ろ材を効果的に設置して、バクテリアが活動しやすい環境を作ることを心掛ける事が大事なのだと思っています。
それでも、水替えで捨てる水を試しに煮詰めてみたらアンモニア塩しか採れませんでした。なんて事が金魚では当たり前なので、悩ましくも楽しくありますね。
ふみなさんこんにちは!
古文書……ふみなさんの研究は本当にすごいんだ。
市販バクテリアはサポート!うん、なんかその感覚とてもわかる気がするんだ。
水を煮詰める……深い!私もふみなさんを見習いいろいろチャレンジしていかないといけないんだ。
研究が結果に結び付けばより良いのですけれどねorz
オカルトが解明できるのにオカルトのママって事が少しだけ嫌ですね。
偽科学が横行するのは子供の未来にいくないです。多分。
まぁそもそも水作りとか上手くなりたいです。
捨てる鍋やヤカンがある人は、一度は煮詰める経験をした方が良いと思っていますが、温度が上がる過程で成分が変わったり抜けたりはあるので、結果を盲信する事はやめた方が良いでしょう。
あと、宜しくない方が宜しくない事を思い付いて、このサイトが有害扱いされるのは嫌なのでこの話はこの辺りで封印しましょう。スミマセンorz
そもそも水作りとか上手くなりたいですorz
ふみなさんこんにちは、オカルトってうん、オカルトってうん…!あるよね!
煮詰める経験……たしかにいろいろ挑戦してみないとわからないことってあるのかもしれないね。水作り……本当に深いよね…。
執筆お疲れ様です。
昔の記事で恐縮ですが返信させていただきます。
以前本当に効果があるのか気になってアンモニア発生水とアンモニア&亜硝酸&硝酸塩検査キットで実験してみました。
アンモニア発生水を3つの容器に分け、2つは市販バクテリアか立ち上がり水槽のろ材洗った水のどちらかを入れ 一つは何も入れず放置しました。
市販バクテリアと立ち上がった水槽のろ材洗った水では硝酸のみ検出され、立ち上がり水槽のほうが少なかったです
何も入れないのではアンモニアしか検出されませんでした
ここまで数字にハッキリ出たことは無かったので、微生物の力を実感しましたね
個人的には、立ち上げや調子の悪いときに補助で使う分にはありかと思います。
長文失礼致しました。