こんにちは、根黒ぷれ子です。
今日はちょっとつらい話。熱帯魚がどんどん死んでいく、熱帯魚が全滅してしまう……その原因と対策についてのお話なんだ。
どうすれば熱帯魚を死なせないですむか。
悲しい死の連鎖に私と一緒に立ち向かっていこう!
熱帯魚の死の連鎖を断ち切れ
熱帯魚って死にますよね。
まぁ、生き物だからね。
ええ……でもあれって寿命とかではなく、私達飼育者が死なせてしまっている時ってありますよね。
うん、それは私も否定出来ないね。
熱帯魚が死んでしまう。その原因は本当に様々なんだ。
今日はその中でも、初心者さん、そして中級者さんが直面する「どんどん死んでいく」「全滅してしまう」という死の連鎖について話していくよ。
この死の連鎖には、正直な話、簡単には解決できない、そして原因を突き止められないようなものも存在する。
だからこそできるだけ多くの原因と対策のパターンを頭に入れて、いろいろと複合的に考えていくことが大切なんだ。
ここから話す方法は、あくまで一例にすぎない。でもそれを知っているかどうかは、死の連鎖に立ち向かう際に大きな違いとなるんだ!
大量死、全滅原因①「病気」
一番最初に疑われるのはやっぱり病気。多くの人が熱帯魚が大量死していく時に、病気になってしまったと思うはずなんだ。
ここでまず覚えておきたいのは、熱帯魚は病気でなくても大量死、全滅することがあるということ。つまり病気の線だけを疑っていると、真実にたどり着けないこともあるということだね。
病気の対策の基本は、どのような病気があるか覚え、それぞれの治療法を知っておくこと。それから慎重に治療を勧めていくこと。
熱帯魚の病気については以下の記事にまとめてあるから参考にしてみてほしいんだ。
特に「エロモナス」なんかは慣れていないと認識するのが難しいから、しっかり頭に入れておこう。
そして病気による大量死パターンで頭に入れておいてほしいことがもう一つ。それは、同種間での病気の感染。これは本当によくあることなんだけど、混泳水槽で病気が発生した時「同種」の間と「他種」への感染の速度がぜんぜん違う時があるんだよね。例えば、ネオンテトラばっかりが病気になるとか。
そういう場合は、ネオンテトラを全て隔離して治療することで、良い結果を得られることがあるんだ。そういう感じで病気に対しては柔軟な発想で対応していこう。
あと、病気で怖いのは持ち込みだ。
調子の悪い魚なんかを購入してきてしまうと、今までうまくいっていた水槽でも一気に調子を崩すことがあるから注意をしよう!病気の魚を持ち込むリスクについては、以下のネオンテトラの記事を参考にしてみてね。
大量死、全滅原因②「水換えミス」
水換え直後に魚が大量死した。こうした事件はたびたびおきているんだ。よくやりがちなのは、新しい水が冷たすぎたりという雑な水換えをしてしまった場合。
それ以外にあるパターンは、アパートなどで貯水タンクなどの水道関係の清掃が入り一時的に水質が極端になっていたり。
そうしたトラブルを防ぐためには、正しい水換えを覚えることが一つ。水道関連で清掃などがあった場合は一定時間水を流したり、何日か利用してから水を使うということ。
魚にとって良い水と人間にとって良い水はだいぶ違うということを覚えておこう。
大量死、全滅原因③「pHの急激な低下」
これこそ多くの人を悩ませてきた大量死の原因の一つだと、私は思うんだ。
飼育を初めて二ヶ月、三ヶ月とどんどん水質が安定していき半年、一年となってくるとトラブルも減る。そんな「そろそろ脱初心者できたかな?」って時に、おこりうるのがこれ。
ろ過作用が強くなりすぎたことなどによる、pHの急激な低下。特に手入れせず放置している期間の長いろ過器が繋がれている水槽では起きやすいね。
これが起きてしまうと、低いpHやpHの急降下に耐えられない魚が「病気じゃないのになぜか死んでいく」んだ。
低いpHで飼育することと、pHが急降下することは別物だってことも覚えておこう。
魚が食べてるのに太らないで痩せていく時とかは、この原因を疑うと良いよ。
pHについて勉強していくと最初は意味がわからないかも知れないけど、なれちゃえば意外と対応できるようになるから、急降下する前に扱い方、そしてpHのはかり方を覚えておこう。
少しpHが落ちているくらいなら、水換えやろ過器の掃除でなんとかなるときもあるけれど、極端な急降下が起きた場合はそれだけではどうにもならない時があるんだ。
なんとかしようとして大量に水替えして、激しいpHのアップダウンを繰り返すわけにも行かないからね。
そういう場合はろ材を一部入れ替えたり、サンゴ砂などでpHをあげることを考えていくなどの対策をとることが多いね。
ただ、このトラブルは回復にちょっと時間かかるから、ちゃんと普段からろ過器をメンテしたりしてできるだけ予防に努めるようにしておこう。しっかり管理しておけばこのトラブルは起こさないで済むからね。
慣れていないうちは、まめにpHを計測しpHがどういうものなのかということを体験することも大切だね!(pHを気にしすぎて振り回されるのもよくないけれど!)
pHを落とさないろ材「パワーハウスハードタイプ」なんかを何割か混ぜておくとかそういう予防もいいね!(私はその方法をよく使うよ。パワーハウスのろ材にはpHを下げる作用のあるソフトと、上げる作用のあるハードがあるんだ。二つとも緩やかな変化を与えるものだから扱いやすいね!ろ材としても優秀だし、ブレンドして使ったりもできるからおすすめなんだ!)
大量死、全滅原因④「異物、毒物の混入」
「私生活で毒物なんて使わないよ!」と思うかも知れないけど、それはちょっと人間目線すぎるんだ。
例えば殺虫剤。あれは結構毒になることがある。
魚は意外と耐えたりするけど、殺虫剤系にはエビなどの甲殻類が本当に弱いんだ。
あとは手に付着している人間用のいろいろなもの。強烈な毒になるものはなかなかないけど、化粧品、塗り薬なんかがついた手を水槽に入れることも良くないね。
あとは植物を栽培している場合。
販売されている植物には殺虫剤や殺菌剤が使われていることがあるよね。そしてそうした植物用の薬は葉や根に浸透していたり、土に混入している場合もある。
水槽の上に植物を設置し、そうした薬品の入った土を通した水を水槽に入れてしまうと……というわけだよ。こうした薬品系のダメージは即現れなくてもしばらくたって現れたりするから、注意が必要だよ。
大量死、全滅原因⑤「手に負えない過密」
熱帯魚の数を水槽に対して過密にしてしまうと、トラブルが起きやすくなる。どうしても水質が悪化しやすかったり病気が蔓延しやすかったりするからね。
魚の大量死を繰り返している人に、過密飼育をして魚が死ぬ、その減った分を足すということを繰り返している人が意外と多いんだ。
簡単に言うと自分が扱える過密の限界を超えているということ。
魚が連続して死に続けている環境は、死んだ魚の影響などで水質も悪化しやすいからどんどん悪い環境になっていくということは忘れないようにしよう。
大量死、全滅原因⑥「数匹の死亡からの大量死」
魚の大量死が起きた時、実は「大量に死ぬような原因はなかった」ということがあるんだ。
例えば病気の魚の放置。
死んだ魚を放置してしまったせいで、水質が一気に悪化それにより大量死が起きるということ。病気の魚を隔離する際は、病気が発症している魚だけでなく「怪しそうな魚」などもしっかりチェックして、できるだけ死体を水槽内で発生させないように考えていくことも大切なんだ。
大量死、全滅原因⑦「ろ過器ショック」
ろ材を一気に交換したせいでろ過が崩壊というパターンは初心者さんはやりがちだよね。
そうならないためにろ過器のメンテについては、しっかり学んでおこう。
他にあるろ過器ショックとしたら、ホースや吸込口などが詰まることで、水流が極端に弱くなったりしてしまったあとに起きるパターンだ。
水流が弱くなったり止まってしまうと、ろ過器内に酸素が行き渡らなくなりバクテリアの死滅が起きる。
そしてそれを知らずに詰まりを取り除き再稼働してしまうと……ろ過器内の悪い水が流れ込んで一気に魚が死んでしまうことがあるんだ。そうならないようにろ過器の循環はしっかり保つようにメンテナンスしていこう!
大量死、全滅原因⑧「高水温」
熱帯魚はヒーターを入れて飼育するから水換えでミスしたり、極端に寒いところに水槽をおいてヒーターが追いつかなかったり、故障以外で低水温で死なせてしまうということはあまりないよね。
でも高水温はそうはいかない。
水温が上昇しすぎると、水中の酸素量が減ったり水質の悪化が早くなったりと大量死を招く原因になりがちなんだ。
熱帯魚って名前に「熱」が入ってるけど、高水温にどこまでも耐えられるわけではないんだよ。特に水槽は限られた空間だから、高水温によるダメージを受けやすい。そして回復がとても難しいんだ。
そうさせないためにも暑くなる前に、高水温対策をしっかり覚えておこう!
まとめ
魚が大量に死んでいく。そうしたときは環境に問題がある場合、そして購入してきた魚に問題がある場合など様々な原因があるんだ。
だからこそ一度、自分の飼育環境を見つめ直してみることが大切だね。大量死が起きた水槽は、基本的に落ち着いて魚が死ななくなって、その後もしっかり観察して問題なさそうとなるまで魚を追加しないという考えを持つことも大事だよ。
なかなか対策の難しい魚の大量死。でもこの多くは事前に防げることだということを、しっかり覚えておいてほしいんだ!
もし君が大量死、全滅などを起こさないために心がけていることがあればコメント欄で教えてくれたら嬉しいぜ!
ぷれ子さん今晩は。
特に「底面フィルター」を使っている場合の、エアチューブの詰まり。
なあなあで飼育していて、ある日
「煙突からエアーが出ていない!!」
と言う事が、過去に一度有り、アカヒレさんに可哀相な事をしてしまった事を反省し、
エアチューブを「爪楊枝」を使って
ガリガリと、「炭酸カルシウム」やら
何やら定期的に掃除するようにしています・・・。
殺虫剤の話が有りましたが、
「ファブリーズ」何かをする時も、
注意が必要です。
自分は、「ジャケット」なんかにする時は、部屋の隅っこに行って、「水槽より低い高さ」でするようにする位、
気を使っています・・・。
青い3298こんにちは。やっぱり悲しいエピソードはどうしても経験してしまうものなのかもしれないね。
確かにファブリーズとかスプレーするものは注意が必要だよね、私も水槽の近くではスプレーするものは絶対に使わないようにしているんだ!
名人、おつかれさまです✨
こういうのありますよね。
なぜかコンスタントにお亡くなりになっていくという恐るべき展開…
フィルター掃除とか長期間できなくてちょっと魚の調子が悪かったことがあるので、気を付けたいと思います。
個人的にはフィルターを複数系統付けていることですかね。
なるべく濾過力過剰の状態にはしときたいです。
他に順次お亡くなりになる原因として、同時期に買った魚が一斉に寿命という可能性もありますよね。
「同一種類だけバタバタと」&「似たような種類は特に問題なし」の場合、そういうこともあるかと。
闇の天使さんこんにちは、フィルターを複数つけるのは良い手段だよね。私も大好きな方法なんだ!
確かに寿命もあるね!できればみんな寿命いっぱいまで生かしてあげたいと思うんだ。
ぷれ子さん。こんばんは。死の連鎖ですね。本当に落ち込んでいます。私が飼育していたスポッデッドガーとトロピカルジャイアントガーが立て続けに亡くなりました。(泣)(泣)他にアロワナやポリプがいますので水質水温全て調べました。問題ないので原因不明です。もう2度と飼育できないガーですしショックは10倍です⤵️せめて2匹が天国に行く事を祈ります。
伊豆の熱帯魚オヤジさん、こんばんは。
それはとても悲しいことがあったんだね。原因不明……あるよね。
私も二匹が天国に行くこと、祈っています。
こんにちはぷれ子さん。
死の連鎖…今まさに直面していて、ロレットテトラが立て続けにエロモナス病に罹って死んでいます。
原因は購入時の下調べ不足で、水質に敏感な魚に対する認識の甘さという粗末なものでした。飼い始めて半年ほどは発色も良く元気に泳ぎ回り、好調そのものだった事もあって完全に油断していました。
苦し紛れに近い対処ですが、最初の犠牲が出た時期にいくつか変えた事があったのを思い出したため、それを元に戻す事で連鎖を断ち切れないか試みている所です。
1.油膜対策で1日中入れるようになったエアレーションを夜間のみに戻した
(常時行う事でpHが高止まりし、ロレットテトラの適応限度を超えた?またエロモナス菌は好気性のため、魚と濾過細菌が使い残した酸素が過剰になっていた?)
2.餌の種類を変えたので元に戻した
(前の餌は病原菌と拮抗する善玉菌の配合を謳っていたのでそのお陰で発病しなかった?)
最後に発症した個体を隔離して1週間経ちますが、これで終息してくれる事を祈るばかりです…。
チキン心さんこんにちは。エロモナス出ちゃうと本当に対応が難しいよね。
私も過去に悩まされたことがあるんだ。
そんな中、貴重なレポートをありがとうなんだ!エロモナスは本当に試行錯誤で、色々なパターンもあるからこうした情報は、本当にありがたいんだ。
早く連鎖を断ち切れること、願っているんだ!
ぷれ子さん、今回も返信お疲れ様です。
まず訂正なのですが、エロモナスが好気性というのは私の記憶違いでした。
エロモナスは酸素の有無に合わせて好気性にも嫌気性にもなれる「通性嫌気性菌」との事でした。
よってエアレーションの件で2つ目に書いた酸素の余剰という予想は見当違いだったようです。
誤情報の書き込み、大変失礼しました。
本題ですが、エロモナスのいくつかある症状の中でもポップアイだけは治癒率が飛び抜けて高いような気がします。
ポップアイの単独発症であれば順調に回復、複数の症状の併発だと最終的に死亡してもポップアイだけは改善……など。
もちろん私の環境だけかもしれませんが不思議なものです。
ところでエロモナスには、メトロニダゾールという抗菌剤が特効薬になるという噂話があるようです。処方薬なので一般人には入手が難しいために「噂話」止まりですが…。
日本動物薬品のサイトによると腸管鞭毛虫症という聞き慣れない病気に用いる薬との事ですが、もし噂が事実であればいつか市販化される事を願いたいものです。
エロモナスに限らずどんな病気も発病させない事が一番ではありますが、不治の病とすら呼ばれるエロモナスに「特効薬」があると知れば、その力を借りたいと思うのは私だけではないでしょうから。
肝心のロレットテトラの方はというと、今のところ新たな発症個体は出ていないように見えます。
ただ、1~3匹目あたりまでは最長で1ヶ月ほど間の空いた、ゆっくりとした連続発症だったので、山場を越えた可能性はあってもまだまだ油断できません…。
毎度の事ながら、乱文・長文失礼いたしました。
チキン心さん、追加での情報訂正ありがとうなんだ!
ポップアイは治癒率が高い、この話はとても貴重な話な気がするんだ。エロモナスの特効薬……確かにそれは夢だよね。私もそれは本当にほしいんだ。
ロレットテトラさん落ち着いていく感じで本当に安心したよ!エロモナスって山場を越えたらだいぶ楽になる気がするから、本当に良かったんだ。完全に安心できる環境になるように私も願っているんだ!
(追伸:私こそ乱文で申し訳ないんだ、全然気にせずコメントしてくれたら嬉しいんだ!貴重なお話をありがとう)
あーありますあります。初心者の頃はとくに。
ノーマットのスイッチ入れたらグッピーが大量にお亡くなりになったり、家に来た友人の髪の毛が入ったらコリドラスがお亡くなりになったり。
あっ、知人の子供がパンくずあげてたりもしましたね〜。
魚って、わんこニャンコと違って、体調がわかりづらいので、細心の注意を払って置かなきゃいけないですね〜。
グッピーになる。さんこんにちは!そしてコメントありがとうなんだ!
熱帯魚ってそうした水槽の外からくる原因にも左右されちゃうよね。そして「水の様子」が目に見えなかったりする。
だからこそ飼育者がいろいろと気をつけていかないといけないんだね。
最近バタバタ死にはじめて困っています。
2年くらい元気だったカージナル25匹がほぼ壊滅。
身体には何も症状はなく(斑点やできものも無い)
前日まで元気に餌を食べていたのに朝★になっている・・・という状態です。
隣の部屋で石油ストーブがついていて、揮発した石油の匂いがするのですが
これって悪影響あるのでしょうか・・・