ベタを小さな容器で飼う。

この方法については今まで何度もこのサイトで「難しいから安易に手を出さないように」って話をしてきたよね。

今日は逆に、ベタを小さな容器で飼育する方法について書いていきたいと思うんだ。

 

ただ読む前に覚えておいてほしいことがある。

 

なんていうか今日話す飼育方法は、やり方を間違うとリスク満点の方法だから、安易に真似しないでほしいんだ。というわけで……今日はちょっとそんな感じで、ややこしいお話になるけどごめんね。

 

そんなかんじで、よろしくおねがいしますなんだ!

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またこの記事で解説している飼育方法は特殊な方法ですので、通常のベタの飼育方法を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

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ベタをコップで飼育するのはやっぱりNG?

ベタベタを飼育する「小さな容器」選びで、コップを選択するのはやっぱりおすすめできないかな。なぜならコップではベタがヒレを広げるスペースがとれないからだ。ヒレをちゃんと広げれないと、綺麗に保つこともできないし、それが原因でヒレの癒着なんかをおこしかねないからね。

 

それにベタは水槽の底にくっつくように休むこともある魚。底面積が狭すぎると、横たわる場所が限られていて体が糞や沈殿物に触れてしまう確率があがりすぎるんだ。

 

そうした問題を解決するためにも「小さいけど泳ぐスペースが確保できる容器」というものを選択することが、小型容器の飼育では重要になる。

 

プラケースとかもいいけど、私のおすすめは100均とかにあるフィギュアとかを飾るコレクションケースをひっくり返して使うこと。

あれはプラケースと違って足がないから、あとで解説する「パネルヒーターで温める」時にヒーターに対して接地面積が大きくなったりするんだよ。

それに底面と壁面が直角に近いものが多いから、並べた時にケース間の隙間ができにくく無駄なスペースが減る。

 

ただこの容器もメリットばかりではない。

水を入れるための容器として作られたものではないから、水を入れると持ちにくいし飛び出しもしやすい。通気の良い蓋を作ろうとすると自作しないといけない。底面が平らだから、容器の下に水が入ると乾きにくいなどなど。

 

こんな感じで容器によって、メリットデメリットがあるってことをまず頭に入れておこう。

 

例えば四角い容器は、同じスペースで水量を丸型の容器より確保できるというメリットがある。他にも、魚が湾曲して見えないから観察しやすいことや、ベタの無駄なフレアリングなどを防ぐための「仕切り」を間に設置しやすいというメリットがある。

 

ただ、丸形にも丸形でメリットがある。角がないことで魚が「容器内で回りやすい」とかね。そういう意味では、狭い中で泳がせやすさのある容器は丸形だと言えるんだ。

 

ちょっと難しいけど小さい容器だからこそ、それぞれの特徴をしっかり掴んでいくことが大切だね。

基本的に小さな容器って一リットルも入らないものが多いからね……形状によって水中の形、つまりベタの生活する空間が大きく左右されてしまうってことをしっかり考えて選ぶようにしよう。

ベタを小さな容器で飼育するメリット

ぶっちゃけた話、ベタを小さな容器で飼育するデメリットは多い。

難易度は上がるし、手間も増えるし、正直なところ↓の記事で推奨しているような方法のほうが、扱いやすいし鑑賞もしやすいからおすすめなんだ。

 

じゃあ小さな容器で飼育するメリットはなんだろう。

それはベタを「数」所有できるということ。

繁殖などを視野に入れたりすると、ベタを多数飼育するときがでてくるよね。

繁殖のための親として、そして生まれたベタを選別し綺麗に仕上げるための個別飼育などなど……。特にベタはかなりの数の卵を生むからね。

 

もう一個のメリットとして、小さな容器で一匹づつ飼育するのは「一匹ごとに独立した空間」だから病気が伝染らないというのがあるね。

どうしても大きな水槽を仕切って水を共有してしまうと、その中で病気が伝染る可能性がある。

そういう意味でも、多数のベタを管理する人にとっては小型容器での飼育は選択肢の一つと言えるんだ。

 

小さな容器でベタを飼育する時は、これらのメリットをいかに引き出すかということが大切だと私は思うよ。

ベタを小さな容器で飼育するコツ

さてここからベタを小さな容器で飼育するコツをお話していくよ。

 

最初に説明したとおり、容器選びは真剣にやろう。

どんな容器がいいか、自分の飼育場の環境なども踏まえてしっかり選ぶんだ。

人の話はあくまで目安としてね。小さな容器は水量が少ない分、外気温に水温が左右されたり、水質が変動しやすいから、他人の方法が自宅で適用できない場合が本当に多いんだ。

 

それは飼育法も同じ。

だからこれからする話は本当に一例。いつも以上に一例として聞いてほしいんだ。

一括管理の重要性と難しさ

小さな容器を並べるということは、複数の独立した水を管理するということでもある。

そしてその全てに手入れが行き届かないと、トラブルを起こしてしまう。

 

その対策としてよくとられるのが、容器を統一し管理方法を複雑にしないというのがあるね。

水量も同じ、温度管理の方法も同じ。そうすることで世話をシンプルに、ミスを減らそうという考えだ。

ただここで問題なのは、魚の個体差などにより水質の悪化に差が出たりすること。そして、置く場所によっても水温に差が出たりする場合があるってこと。(水温に差が出ると水質にも影響するしうん、なんていうかいろいろ統一してもなんだかんだ差が出ちゃうんだ。)

 

だからこそ、容器の形状と水量だけを「基準」にしてはいけないんだ。

例えば、水温計は配置の違う複数の容器に設置する……などなど、差を把握することに力を入れていくとかね。

ベタそれぞれをちゃんとみて、餌の食べ具合、糞の量などなどもちゃんと見てあげよう。

 

見た目が揃っていても、条件がおなじになるとは限らない。

一括管理を効率化する時は、この考えは絶対に忘れないようにしたいね。

水換えは毎日全換水が基本?

さて今度は水換えの話だ。小さな容器は当然、ろ過装置のついた水量のある水槽ほど水がもたない。本当に簡単に悪くなるんだ。

この環境では基本的に、水が少なすぎてバクテリアによる浄化は期待できないから、水換えで水質を維持する方法が主流になる。

 

つまり、水換えのペースや量が多くなるわけだ。

 

よく取られる方法が毎日全換水。水を毎日全て、100%入れ替えてしまう方法だ。

水をハイペースで全部変えることで、悪化を防ぎ、水質の変化を少なくしてしまおうという考え方だね。ストレートに言うと常に新しい水で魚を維持するわけだ。

 

この方法は想像しての通り、バクテリアの増加などはありえない。まぁ、全部捨てちゃうからね。

つまりこれは、熱帯魚飼育で基本と言われている「バクテリアを殖やして水を安定させる」という方法や「水作り」という価値観が適用できないってことだよ。

 

そして全換水という魚に負担がかかりそうな水換えを、負担をかけないように行うテクニック。そして交換前と交換後で水温、水質の差を無くすための配慮などなど、水換え作業に敏感になることが要求される。

水を三分の一とか部分的に交換するのとは違って、クッションになってくれる「古い水」が存在しないからだ。

 

要するに全換水をやる時は、全換水とはどういうものか?ということをちゃんといい面も悪い面も理解しないといけないということだね。

他にも「毎日全換水していて急にやめるとどうなるか」とかにも、想像を巡らせていかなければいけないよ。

 

余談だけど全換水というのはベタ以外でも意外と、アクアリウムの世界では昔から使われている方法だったりするんだよね。つまりそれは、ちゃんとメリットがあるってこと。

ただ、この方法がメジャーにならないのはやっぱり、理解と技術がそれなりに必要になる方法だからなんだ。

 

そして、難しいのは水換え用の水。

大きな水槽でストックし、ある程度落ち着かせた水を使う人もいれば、新しい水を使う人もいる。

アクアセイフのような粘膜保護材を重視する人もいれば、シンプルにカルキ抜きしただけの水を使う人もいる。

全換水も、部分換水と同じで人それぞれやりかたがあるってわけだ。

 

さらにさらに、小さな容器でも部分換水で管理していたり、部分換水と全換水を組み合わせている人もいる。

そう考えるとある意味、水換えのイメージがしっかりできるかどうかが小型容器での飼育の大きなポイントと言えるかもしれないね。

注意点の多い保温方法

ベタは熱帯魚。つまり保温が必要になる。

 

メジャーなのは浅く水を張った水槽にヒーターを入れて加温、そこに小さな容器を並べる「湯煎式」と、爬虫類用のパネルヒーターの上に並べる方法だ。

他にも、エアコンで室温ごと管理してしまうというやり方もあるね。

ただどの方法も、さっき少し話したとおり配置により温度差が出る可能性がある。

 

湯煎式の場合は、エアレーション器具やポンプなどで水を動かしておくことである程度温度を一定にすることができるね。(ベタの入っている容器の話ではなく、ベタの容器を並べている大きな水槽の方の話ね。)

 

湯煎式で気をつけたいのは、容器を並べるための大きな水槽に蓋をしっかりしてしまわないこと。水が蒸発することで空気が蒸れすぎてしまうから、ある程度通気は確保しておこう。密封すると温度が上がりすぎることもあるから要注意だ。

湯煎式の場合はちゃんと、ベタの容器を並べるための水槽の水温、そしてベタの入っている容器の水温、その両方を見れるようにしておこう。

 

そしてもう一つ気にしたいのは、水深が浅いところにヒーターを入れていることが原因でおこる可能性が高くなる事故

水が蒸発してヒーターが水面から露出、キスゴムがはずれてヒータが水面から露出……なんてことにならないようにしよう。

あとヒーターカバーもしておくと安心だね。ベタの入っている容器と、ヒーターの表面が触れてしまうのは危険だからね……。

 

 

さて、今度はパネルヒーターでの水温維持について話していこう。

もともとパネルヒーターは爬虫類や小動物向けの製品だ。(ベタ飼育を意識したものもあるけど。)

だからまず「アクアリウムに適していないかも」という意識をもつことからはじめよう。

 

1つ目のポイントは、パネルヒーターは水中ヒーターよりも水温が安定しにくいということを知ること。

単純に、水を温めるためのものじゃないからね。だからちゃんと事前に、ベタのいない状態で容器に水を入れて置いてみて、水温安定できるか実験をしよう。

温度をコントロールできるダイヤルなんかがついているものだと、調整しやすくていいよね。

裏技として、熱帯魚用のサーモスタットと温度固定式のパネルヒーターを組み合わせる方法があるけど、これはどちらも本来の使い方ではないから、自己責任になってしまうということを覚えておこう。(やり方はパネルヒーターにつないだサーモスタットの温度感知部分を飼育容器にいれるというシンプルなものだよ。これも温度感知部分のキスゴムが外れて水からでちゃうと大変なことになるから、ちゃんと注意しておこう。)

 

2つ目のポイントは、季節ごとの変化に注意すること。

パネルヒーターで水を温めようとすると、冬季とかは加温が追いつかないことがあるんだ。

逆に夏は暑くなりすぎる時がある。そのへんは日々気にしてあげてね。梅雨時なんかも朝方気温が下がるから注意が必要だよ。

あ、あとパネルヒーターは水濡れしたらダメなものも多いから、ちゃんと説明書は読んでおいてね。さらに中央部分と端では水温に差がが出たりすることが多いということも頭に入れておこう。

 

こんな感じで小型容器の水温の管理は、意外といろいろ気を使うところがあったりするんだ。

餌の食べ残しの怖さ

水量が少ない容器は、餌の食べ残しが思わぬ凶器になることがある。

特に夏場なんかはカビが生えやすいからね。それを放置しておくと、調子を落としているベタが水カビ病になりやすいんだ。

だからこそ餌の食べ残しは出来るだけ早く除去。

 

毎日水換えをするとしても、そこは考えておきたいね。

クリーナースポイトだからこそやりやすいことは多い
画像出典元:charm

GEXのクリーナースポイトとかあると、とても便利だよ。

病気対応の難しさ

小型容器で怖いのが、病気の対応だ。

小さな容器ではベタの病気の対応の難易度がぐっと上がるからね。薬の量の計算もやっかいになるし。

 

さっき話した全換水は病気防止の為でもあるのだけど、絶対防げるわけではない。

 

早期発見、早期対応。

病気の治療や兆候についての知識をつけ、発生する前からイメージトレーニングをしておくと良いよ。

小さな容器での病気対策が難しいと感じる人は、治療用のそこそこ水量がある水槽を用意しておくのがおすすめだ。繁殖なんかにも流用できるし、小さな容器で飼育しているからこそ、そうした準備があると良いと思うよ。

 

水温差や季節による水温低下などなど、病気になりやすい要因を排除することも大事だね。

 

そしてもう一つ、病気になった魚の水、そして飼育器具を健康な魚と共有しないこと。

それをしてしまうと、個別飼育しているメリットがガツンと減っちゃうからね……。

まとめ

さてさて今日のお話、どうだったかな?

実はこの話は、だいぶ前から書こうと思っていたけど、躊躇していた話でもあるんだ。記事の最初でお願いしたとおり、誤解を生みやすい内容だからね。

 

ただなんでお話したかというと、こういう飼育法もあるということを知ってもらうことで「難易度の高い飼育法はなぜ難易度が高いと言われているのか」ということを知ってほしかったからなんだ。

 

ベタについて調べていて、疑問に感じたことがある人もいるんじゃないかな?

「どうしてベタをたくさん飼育している人やショップは、小さな容器で管理してたりするんだろ?小さな容器でベタってダメなんじゃないの?」って。

やっぱりそこには、それを成立させる確かな技術と知識、そして経験があるってことなんだね。

 

ただ逆に、ちゃんと理解した上での飼育ではなく、リスクだらけの「危うい飼育」も存在する。熱帯魚って「たまたまうまくいく」とか「不調が出るのに時間がかかる」とかあるからね。その時は危険に見えなくてもしばらくしてから不調が出たり、個体が違うとトラブルを出しちゃうパターンとかもあるよね。

ただその良し悪しを見分けるのは、とても難しい。

 

なぜなら、小さな容器での飼育法のノウハウは、通常の飼育法と比べると語られる機会がとても少ないからだ。そしてもっと言うと、ベタは個体差が大きく、ちゃんと扱っていても不調になってしまう個体とかもたまにいたりするからね。

 

私が何度もお話している通り、熱帯魚の飼育には絶対はない。

だからこそ「一例」を参考にしたいところなんだけど、その一例が小さな容器での飼育の場合は、その一例が少なすぎて、色々比較したりして考えていくということがやりにくいんだよね。

 

でも一例は一例でしかない。

今日の私はもしかしたら、熱帯魚飼育における「一例」について自分自身見直したくて書いたのかもしれないね。

 

 

そんな感じで今日はちょっといろいろな思いを込めた記事だったんだけど、読んでくれてありがとう。

これからはこうしたちょっと踏み込んだお話もできるようにしていきたいなって思うから、どうぞよろしくお願いしますなんだ!

 

 

追伸

コメント欄、ツイッターでの三周年のお祝いコメント本当にありがとうございます!

これからもみんなが応援してくれる「熱帯魚なめんな」であれるようがんばっていきますので、よろしくお願いしますなんだ!

本当に、熱帯魚なめんなを好きになってくれてありがとうございます!

 

根黒ぷれ子