こんにちは、根黒ぷれ子です。今日は、熱帯魚や金魚、メダカが死んでしまった後のお話だよ。

 

ちょっと悲しいお話だけど、大事なことだから私と一緒に考えてみてほしいんだ。

当記事を読む方へお願い

当記事で解説されている魚の死骸の処理は、他の生物に適用できない場合があります。また、場合によっては魚だとしても適用できない可能性もあります。当記事は参考としてご覧になり、それぞれ自己責任にて対応いただくようお願いいたします。

熱帯魚などが死んだ後は「処理」をしなければならない

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魚の死後

虫季萌菜虫季萌菜

意外ですわね。


根黒ぷれ子根黒ぷれ子

ん?


虫季萌菜虫季萌菜

ぷれ子さんから「処理」って言葉が出てくるとは……。


根黒ぷれ子根黒ぷれ子

ああ、うん。私も魚に対して処理というのは使いたくない言葉なんだけど、価値観としては持っておきたいなって気持ちもあって。


虫季萌菜虫季萌菜

ふむ、なかなか思うところがありそうな話ですわね。


根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、そうだね。

処理。

この言葉を愛してきた魚に対して使うのは、良くないことなのかも知れない。でも私達の飼育しているような魚は、そうした価値観も持っておかないといけない気がするんだ。

 

これは決して「ものとして処分」するという意味の処理ではなく、愛した魚、そして飼育者の責任として死後「適切な処置」をするべきであるという意味の「処理」ということ。

そしてなぜこうしたペットは、死後「処理」が必要かと言われているかを理解すること。

 

今日はそんなお話なんだ。

熱帯魚などが死んだら、なぜ土に埋めてはいけないのか?

まず知ってほしいのは、なぜ熱帯魚や金魚、メダカなどが「死んだら土に埋めてはいけない」と言われているのかということだ。(知らない人も多いと思うけど、「魚の死骸を埋めてはいけない」って話はあちこちで言われているんだ。)

 

例えば外国産の生物。

その体には、目に見えない微生物など「その土地にないもの」を含んでいる可能性がある。

そうしたものが土に混ざってしまうと、その場所に悪い影響を与えてしまうかもしれない。

だから土に埋めてはいけないと言われているんだよ。

 

じゃあ、日本の生き物を捕まえて飼育、その死後またその土地に持っていって埋めるというパターンはどうだろう。これも実は良くないと言われていたりするんだ。

なぜならその生き物は「自然環境ではない君の自宅の水槽」という特殊な環境に入っていた経験があるから。

その間に他の魚から病気が感染ったりという可能性なども無きにしもあらずだからね。

病気がでていないように見えても、病気だって気づいていないだけだったり潜伏している可能性だってあるってことはちゃんと理解しておこう。

 

飼育環境は思っている以上に自然界と違うもの。

まずこれを、頭に入れることが大切だ。

 

もちろん、土に埋める意外もダメだよ。川に流す、池に流す……こうした方法は、ダイレクトに病気の蔓延などにつながってしまうことがあるんだ。

魚は他の魚の持ち込む病気に弱い。彼らの生活に近い場所だからこそ、リスクが増してしまうということもあるんだね。

 

そして単純に、死骸を自分の管理外の土地に置くということは、法的にも問題があるからNGという話でもある。公園や川、山などは自分の土地ではないからね。

 

きっと今までに、お魚を自分の管理外の土地に埋めてしまったという過去のある人は多数いると思う。

その行為は、正直褒められた行為ではない。

ただ、その時持っていた気持ちは「ただ弔ってあげたかった」という気持ちなのだと思う。だからこそこれからは、その気持をもったまま違う方向を見てほしい。ちゃんと、世間のルール的にも適切な処理をしたと言われるような扱いをしてほしい。そうすることで、君の愛した魚の埋葬を「批判される可能性」から逃してあげてほしいんだ。

 

じゃあ逆に、「植木鉢の土」などの限られた、そして自分の所有する空間でも土に埋めて埋葬してはいけないのだろうか?という話はどうだろうか。

正直、自分の管理下への埋葬については、良し悪しの判断はとても難しいものとなる。人それぞれ埋葬する環境もやり方もその後の管理も違うから、本当に難しいんだ。申し訳ないけどこれについて私は、明確な答えを用意することができない。

ただ、私達はあくまで素人だから、色々なリスクを全て予見できるわけでもない。だからこそ自分の管理下の土であっても慎重に対応しなければならないということだけは、頭に入れておいてほしいんだ。

魚の死骸を埋めたら植物が枯れる可能性

ちょっと今までお話してきたこととは違うタイプのトラブルで、鉢植えの土に魚の死骸を埋めることで植物が枯れてしまう可能性があるということも覚えておきたい。

よく「死骸が栄養になる」と言われているから問題ないと思う人がおおいかもしれないけど、植物の種類や死骸の大きさ、状態によっては悪影響を与えてしまったりもするんだ。

特に、肥料をあまり欲しがらないような植物はそうしたトラブルになりやすいんだ。

 

「植物が死骸などを分解してくれる」という考えは、必ずしも適用されないものだということは覚えておこう。

魚が死んでしまった後の死骸の処理方法例

じゃあ今度は実際に、死骸を自然界に出さないように飼育者がどういう対応をしているかという具体的なお話を紹介していくよ。

一番広く知られているのは、ゴミに出すこと。

 

しっかりゴミとして処理してもらうことで、リスクを無くすんだ。言い方は悪いけど、食用のお魚の食べない部分の処理と似たような形だね。ゴミ処理はそうした「本来その場にないものの処理」に対応しているわけだから、そこの力を借りるというイメージだ。

 

ただこのゴミに出すという方法には、いくつか注意点があるんだ。

  • 地域のゴミ出しルールを確認
  • 猫や犬、カラスなどに荒らされないように
  • 熱帯魚のサイズなどを考える

ゴミとして出す場合は、ちゃんとゴミとして処理が完了するようにしなければならない。

ゴミの出し方は地域によって違うから、学んでおくことも必須になるよ。曖昧なことはちゃんと問い合わせてしっかり把握しておこう。

 

あと大型魚や死骸の数が多い場合など、たとえゴミ出しルール的に問題がなくても近所の人がびっくりしちゃって別の問題になってしまう可能性がある。それに夏場などは短時間で腐敗してにおいを出してしまうようなこともある。

そうしたことで余計なトラブルを起こさないために、いろいろと気をつけながら臨機応変に対応していこう。

 

その他の手段として覚えておきたいのは冷凍保存だね。魚をどう処理してよいかわからない際、腐敗を抑えるために冷凍保存というのは良い「時間稼ぎ」になるんだ。常温でそのまま置いておくと腐敗してしまうからね。もちろん、食品には触れないようにしっかり密封してね!

冷凍焼けとかはあるから、生前の姿を完璧に保存できるわけではないということも意識しておこう。

 

そして考えてもどうしたらいいかわからない場合は、迷わずプロに相談だ。

 

観賞魚というものは、犬や猫ほど「死後の対応」が確立されていない生き物。だからこそ、その死後の対応について、ショップなどに相談するというイメージがなかなかわかないかもしれない。でも、行きつけのお店などで、魚が生きている間から魚の死後の扱いについて相談しておくということはとても良いことだと思うんだ。

 

そして新しい情報に目を向けていくことも大事だと思う。

生きている、死んでいるにかかわらず生き物への「対応」は年々変化していくものだからね。同じ「処理方法」がこの先も許されるかどうかは、誰にもわからないんだ。

死んだ魚は、自分の手元を離れていくもの。だからこそ「責任」という言葉がどうしてもつきまとうと思うんだ。

 

今日のお話を振り返ってもらって分かる通り、死骸の処理というものは「この方法なら大丈夫ですよ!」と簡単に言い切れなかったりするものだよね。

安全性が高いと言われるゴミとして出す方法だって、やり方をちゃんと知り行う必要がある。

 

そして「愛情を持っているのは自分だけ、他人から見たらただの魚の死骸」というところも私達飼育者は考えていかないといけないのかもしれないとも思う。世間には魚を「飼育する」という価値観がない人はとても多いからね。魚は食材としてしか触れていない人だって多数いるんだ。

 

処理方法を検討する時は、一般的な目線を意識して、情報をちゃんと集め、その時代、そしてその場にあった方法をちゃんと選択していかないといけないということなんだ。

 

だから私の今日の話はあくまで「参考程度」に。必ず君の置かれた立場ならではの方法を、探ってみてほしい。

まとめ

今日お話したような、魚の死骸を正しく処理する道を考え「埋めない」という選択肢をとることは決して「愛が足りない行動」なんかじゃないと、私は思うんだ。

ちゃんと最後まで飼育者としてやるべきことを考える気持ちは、魚を埋めてあげたいという気持ちと同じ気持ちなんじゃないかって。

 

魚を飼育する上でちゃんとした知識とテクニックが必要ならば、それはきっと死後も続くこと。ペットの死を最後まで飼育者が一人で対応するということは簡単なことではないという自覚を、しっかり持っていきたいと私は今日改めて思ったんだ。

 

あと個人的な意見なのだけど、魚の死後の処理について発言するということは本当に難しいことだと思う。私自身こうして記事を書くのは、ずいぶんと時間がかかったんだ……。(書いてから公開までもすごく時間がかかったんだ。)

 

この話題はきっと魚を飼っている人なら色々思うことがあって、なかなか考えもまとまらないことだとも思う。だから今日はとりあえず「自然界や公園などに死骸を埋めるのはダメ」ということだけ、覚えてくれたらいいかなって私は思ったりもしている。

 

綺麗事みたいになってしまうけど、私は「知識不足で公園などに埋めてしまった人」の気持ちを否定するつもりはない。もちろん、これからは埋めないでほしいという話を、今日はしているのだけれど……埋めてあげたいという気持ちは、私もよくわかるんだ。

そして同時に、世間で言われている「埋めるな」という話は、決して魚の死を軽く見た発言なんかじゃないとも思うんだ。

だからこそ、だからこそ私達は「埋めてはいけないと言われる場所に埋めない」という事実を知り、魚の死を正しく受け止めないといけないような気がしてる。

そんな気持ちで、今日の記事を書いたんだ。

 

 

なんだか今日はテーマがテーマなだけに、最後ぐちゃぐちゃでごめんね。

 

最近では観賞魚も火葬してくれる業者さんとかも増えているし、今日話したような死後の処理のやり方などについての情報も多くなってきているから、対応も考えやすくなってきたと思うんだ。

だからこそ今ここで、みんなも一緒に過ごした大好きな魚たちのために、最後に何ができるかということを考えてみてほしいんだ!

 

虫季萌菜虫季萌菜

今日のお話はいつもよりも「参考程度」ってことを強調していますわね。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、ペット関係はルールが変わることもあるし、私の今日説明した方法もいつまで採用されるものかもわからないからね。

虫季萌菜虫季萌菜

これからもっと魚を弔いやすい状況になるって可能性もあるってことですか?

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、さっきも言ったけど魚の火葬をしてくれる業者さんもあるし、ネットで情報を得やすくもなったから選択肢は増えていると思うよ。

虫季萌菜虫季萌菜

ぷれ子さんはどんな方法を推奨していますの?

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うーん、正直魚のサイズとか数にもよるし断言しにくいんだけど、私は今勧めるとしたらゴミに出す方法かな。

虫季萌菜虫季萌菜

理由は?

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

そうだね、変な言い方だけど、物理的に誰でもやりやすい方法だからだね。

虫季萌菜虫季萌菜

なるほど……。人それぞれできないこともありますもんね。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん、例えば部屋の中で育ててる鉢植えの土に埋めるのは植え替えの際に土の処分をちゃんとやれば問題も起きにくいよ、って言われてもやれる人とそうでない人がいるでしょ?

虫季萌菜虫季萌菜

確かに……。ちっちゃい鉢植え一個とかしかないとどうしようもないですわね。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

そう、そうなんだよね。あとはまぁ悩んだらショップとかプロに相談だよ。お店の人は魚に触れる数も多いし、当然死魚に出会う機会もある。そしてそれをプロとして処理しているわけだからね。

虫季萌菜虫季萌菜

ふむ、確かに。頼りになりますわねプロって。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

そうだね。アクアライフの2019年2月号にも死んでしまった魚の扱い方や、魚を扱ってくれる葬儀屋さんの紹介などものっているから参考になると思うんだ。

虫季萌菜虫季萌菜

ワタクシ達を楽しませてくれたお魚さん、適切に弔える自分であり続けたいですわね。

根黒ぷれ子根黒ぷれ子

うん。私もそう思うよ。

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