はい!こんにちわわ!虫季萌菜ちゃんです!

 

熱帯魚なめんな約一年ぶりの更新は、先日公開となったアクアリウムを舞台にした小説「そこに沈む魔女 アクアリウムライライラ」に関するインタビューですの!

インタビュワーはワタクシ、虫季萌菜!

 

お話をお聞きしたのは、「そこに沈む魔女 アクアリウムライライラ」などを発表されているサイト「猫と鯰舎」で編集とイラストを担当されているだっくるさんです!

編集、イラスト担当ならではのお話をたくさん聞かせていただきましたので、じっくりごらんくださいまし!

アクアリウム小説編集&イラスト担当「だっくるさん」インタビュー

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アクアリウムライライラ
©猫と鯰舎

虫季萌菜:だっくるさん、本日はよろしくお願いいたします!

だっくる:もいなちゃん可愛いね! よろしくお願いします!

 

虫季萌菜:ありがとうございますの! では、まずはだっくるさんの編集者としての経歴を教えてください。

だっくる:雑誌・書籍・マニュアルなどの編集を計6年くらいやってます。2社の出版社勤務を経て、現在はフリーです。編集は大学時代からやりたかった仕事なので、今も携われていることが嬉しいです。

 

虫季萌菜:では次に、小説「そこに沈む魔女 アクアリウムライライラ」についてご紹介ください。

だっくる:「アクアリウムライライラ」は、ひとことで言うと、主人公の少女「ライライラ」が広大な水槽の中の世界に迷い込むファンタジー小説です。その字面だけ見ると絵本のようなストーリーや異世界モノを思い浮かべるかもしれませんが、ダークファンタジー的な要素が入っていたり、ハードボイルドな雰囲気が漂うシーンがあったりと、ジャンルで割り切れない独特な作品になっていると思います。

 

虫季萌菜:だっくるさんの「そこに沈む魔女 アクアリウムライライラ」の推しポイントはどんなところですか?

だっくる:個性的で人間みのあるキャラクターたち、それらのキャラ間のセリフの掛け合い、テンポ感ですね。それから、伏線や言葉遊び、趣味ネタなどの仕掛けやネタがたくさん盛り込まれていて、読んでいて発見があるところも。「そうきたか!」みたいな。アクアリウムに興味のある方なら、魚ネタや水槽の中の描写などにもきっと反応していただけるのではないかと思います。

 

虫季萌菜:だっくるさんもアクアリストとのことで、お好きな魚を教えてもらってよいですか?

だっくる:飼育経験は少ないですが、スネークヘッドや肺魚などニョロっとした魚が特に好きです(笑)。あと、日淡(日本の淡水魚)も好きです。

 

虫季萌菜:「そこに沈む魔女 アクアリウムライライラ」と同時連載である「そこに沈む魔女短編集 オーフィッシュオレンジ」について教えていただけますか。

だっくる:「アクアリウムライライラ」と同じ世界を舞台としつつも、別の場所、違う時系列で物語が展開していきます。短編集ですが、そのなかにいくつかの大きなストーリーの流れみたいなものがあるので、通して読んだときの面白さもあります。

 

虫季萌菜:アクアリウムライライラとオーフィッシュオレンジは、どちらから読んでも良いしどちらか片方だけ読んでも良いとのことですが、両方読んだからこそみたいな要素もあったりしますか?

だっくる:そうですね。両方に共通して登場するキャラクターもいて、そのキャラクターが短編ではアクアリウムライライラとは別の角度から描かれたりしています。また、魔導が存在する世界とはどんなものなのかということは短編のほうで多角的に描かれているので、短編を読むとより理解しやすいと思います。

 

虫季萌菜:だっくるさんは編集だけでなくイラストも担当されていますよね。事前にお聞きしたところによると、イラストは絵柄づくりからはじめられたとか。

だっくる:以前から生き物の絵は描いていたのですが、実はあまり人物を描いたことがなかったので、一から絵柄を作りました(笑)。どんな雰囲気にするかなど、板近さん(ストーリー原案、執筆担当)と相談しながら方向性を考えていきました。正直、自分の絵に納得はできていないので、絵柄も変わっていくかもしれませんが……。何にせよより良いものにできるように頑張っていきたいです。

アクアリウムライライラ
©猫と鯰舎

 

虫季萌菜:キャラクターのデザインはどのように決まるのでしょうか。

だっくる:まず板近さんの小説原稿を読んで、浮かんできたイメージからキャラ絵のラフを作ります。ラフを板近さんにお見せして、「髪はもっと短い?」「こんな表情するよね!」みたいに、イメージのすり合わせや追加のアイディア出しをしながらデザインを作っていくという流れです。何パターンか提案して、修正を経て決まることもあれば、即決に近いこともあります。書き手と読み手がそれぞれ浮かべたイメージをひとつの絵に落とし込んでいくのは毎回面白い作業です。

 

虫季萌菜:一部のキャラクターデザインには、みるさん(熱帯魚なめんなキャラクターデザインを担当)も参加されているとのことですが、みるさんとだっくるさんの間ではどのようなやりとりがあったのでしょう。

だっくる:以前、「アクアリウムライライラ」の前身、プロトタイプにあたる作品(未公開)を作っているときに、すでに「白兎」というキャラクターがいたんです。その「白兎」をデザインされていたのがみるさんでした。それがとても素晴らしかったので、今作にもぜひデザインを引き継ぎたい、というお願いをしました。みるさんの元絵をベースにして私が改めて描き起こしたイラストを、みるさんにチェックしていただいて、今作の白兎のデザインができあがっています。忙しいときに丁寧なアドバイスもしていただき、大変感謝しています!

 

虫季萌菜:だっくるさんがイラストを描く上で大切にしていることはなんでしょう。

だっくる:原作ありきの企画ですので、原作からイメージされるものを少しでも盛り込みたいと思っています。ただ、原作に書いていないことでも「こんな要素もあったら面白いんじゃない?」といった提案は積極的にするようにしています。それと、魚はなるべくリアルにしたいと思いながら描いています。画力は目下の課題ですが上げていきたいですね……。

アクアリウムライライラ
©猫と鯰舎

 

虫季萌菜:だっくるさんが編集を担当する上で、大切にしていることを教えてください。

だっくる:最初の読者として、読み手の側に立って考えることを意識しています。できているかどうかは別として(笑)。あと、自分自身が楽しむことは忘れないようにしています。

 

虫季萌菜:だっくるさんから見て、板近さんはどのような作家さんなのでしょうか。

だっくる:執筆、物語世界の構築にかける情熱やスピード感が凄いです(笑)。編集側が追いつかないこともしばしばなのですが、こちらがもたもたしている間にさらに新作が出てきたりします(笑)。板近さんのそうしたパワーにはいつも励まされています。趣味ネタの引き出しも多くて、趣味を軸にした作品づくりのセンスもある方だと思います。

アクアリウムライライラ
©猫と鯰舎

 

虫季萌菜:猫と鯰舎のTwitterで小説の更新をお知らせする際は、アオリ文が掲載されていますよね。こちらは、だっくるさんが担当されているとのことですが、どうやって考えられているのでしょう。(※ツイートの「★」がついているところがアオリ文です)

だっくる:そんな、わざわざ質問で取り上げていただくようなことではない気がするんですが(笑)。その時のノリと勢いだけですね。

 

虫季萌菜:あの、わがままを言ってしまいますが…熱帯魚なめんなにアオリ文をつけるとしたらどんな感じでしょうか。

だっくる:えぇ……。うーん……。「★バケツですが何か?」バケツさんのキャラ紹介良いですよね……。これバケツさんがアオってるだけの文だな……。

 

バケツさん

 

虫季萌菜:猫と鯰舎の作品はガイドラインに則っていれば二次創作自由とのことですが、なぜ自由にしたのでしょう。

だっくる:「スタートしたばっかりなのに自意識過剰じゃない!?」と思われてしまいそうな方針ですが、あえて明示したのは、「猫と鯰舎」の作品を好きになってくれた方には、遊んだりもしながら物語を自由に楽しんでほしいなあという思いからです。というか、単に、ファンアートとか描いていただけたら作り手側として嬉しいじゃないですか(笑)。

 

虫季萌菜:最後に、今回のインタビューを読んでいる方にメッセージをお願いいたします。

だっくる:アクアリウムが好きな人も、そうでない人も楽しんでいただけるストーリーになっていると思います。お気に入りのキャラを見つけつつ、アクアリウムサファリを探検するような気持ちで読んでいただけたら嬉しいです!

 

 

だっくるさん、ありがとうございました!

そこ魔女シリーズは「猫と鯰舎」のホームページで無料で閲覧可能ですので、みなさんぜひご覧下さいまし!

猫と鯰舎OfficialTwitterも忘れずチェック&フォローですの。ここだけの話、Twitter限定の熱帯魚イラストの公開が準備中らしいですわよ!

アクアリウムライライラ
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